【ノーカット】「りくりゅう」三浦璃来&木原龍一 日本記者クラブ会見|ミラノ・コルティナ五輪 フィギュアペア金(団体銀)

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した、愛称「りくりゅう」の三浦璃来/木原龍一両選手が、日本記者クラブで会見しました。
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🎥 会見動画(ノーカット)

  • 00:29 会見開始(司会)
  • 02:47 木原龍一 コメント
  • 03:17 三浦璃来 コメント
  • 03:51 司会質問①「日本の反響」
  • 04:36 三浦回答
  • 05:27 木原回答
  • 05:58 司会質問②「SP後の1日」
  • 06:42 木原回答(涙と切り替え)
  • 08:39 司会質問③「三浦の受け止め」
  • 09:00 三浦回答
  • 11:59 質疑応答開始(司会)
  • 13:13 Q1(フジ)キャンピングカー横断
  • 15:35 Q2(テレ朝)世界選手権と今後
  • 16:48 Q3(読売/ミヤネ屋)「魔物」
  • 18:51 Q4(中国)海外の応援
  • 20:45 Q5(産経)逆境へのメッセージ
  • 24:26 Q6(TOKYO MX)広域開催の印象
  • 26:26 Q7(読売新聞)「絆の根底」
  • 29:16 Q8(日刊スポーツ)ペア大国づくり
  • 30:30 Q9(個人会員)筋力・瞬発力
  • 33:33 Q10(KBC/オンライン)緊張と解放の対処
  • 35:23 Q11(日本農業新聞)パワーの源
  • 36:57 Q12(テレ東WBS)ブレードと企業支援
  • 39:12 Q13(フジ)金確定の瞬間
  • 42:30 Q14(鈴木)2人だから超えられた逆境
  • 44:53 Q15(オンライン)ペア強化に必要な支援
  • 48:10 Q16(日経)4年後の姿
  • 49:44 Q17(文化放送)家族とのやり取り
  • 52:28 Q18(個人会員)『グラディエーター』選曲理由
  • 56:00 司会締め→ゲストブック
  • 01:01:42 司会 まとめ
  • 01:02:35 終了

出典:YouTube(共同通信 KYODO NEWS

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📝 文字起こし(全文・タイムライン付き)

00:16 導入

はい。あ、お掛けになっていただいてください。はい。

00:29 司会

え、時間になりましたので会見を始めます。え、本日はミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュア・ペアで金メダルを獲得されました、「りくりゅう」の愛称でおなじみの、え、皆さんから向かって左からですね、木原龍一選手、そして右手、三浦璃来選手のお2人をお招きいたしました。
え、皆さんご承知のように、日本のペアによる五輪の金メダルは初めてです。団体では日本の銀メダル獲得の原動力にもなられました。三浦さん、木原さん、改めましておめでとうございます。

01:03 司会

え、お2人は2019年のペア結成以来、数々の好成績を残してこられました。ほんの一部で恐縮ですがご紹介します。
22年の北京五輪ではペア7位、団体で銀メダルを獲得されました。世界選手権では23年と25年の2度、頂点に立たれています。23年はグランプリファイナルと四大陸選手権の優勝、年間を通して成されました。これは全種目を通じて日本勢の快挙です。
そして先日のミラノ・コルティナ冬季五輪です。フリーの演技では「宇宙一」と形容された見事なコンビネーションで歴代最高の得点を記録し、ショートプログラム5位からの大逆転で金メダルを獲得されました。日本のペア競技を世界に誇れる種目に育てたお2人と言ってもいいかと思います。
え、日本記者クラブではこれまで様々な分野で世界のトップに立たれた方々をお招きしてきました。え、確認したわけではないんですけれども、多分「あの宇宙一になった方」っていうのは本当に初めてだろうと思います。はい。

02:05 司会

あの、金メダルに至るまでの過程ですが、ペア種目の魅力、それからペアならではのご苦労、それから今後の活動についてですね、今日はお伺いできればと思います。
で、この後、木原さん、三浦さんから一言ずついただきます。続いて私の方からいくつかお尋ねして、会場・オンラインでご参加の皆さんからの質問に移りたいと思います。オンラインでの質問は今から受け付けますので、ZoomのQ&Aで送ってください。質問事項に添えて必ずお名前とご所属もお書きになってください。
え、申し遅れましたが、司会は日本記者クラブ企画で産経新聞の森田が務めます。よろしくお願いします。
それでは、木原さん、三浦さんの順で一言ずつお願いできればと思います。はい。

02:47 木原

皆さんこんにちは。え、本日は、たくさんの方々にお集まりいただき誠にありがとうございます。こうして、たくさんの方々に足を運んでいただいて、初めて自分たちが金メダルを獲得したんだなっていう実感が、帰国してから本当に湧いてきました。
本当に今まで支えてくださった方々に、心から感謝の気持ちが今湧いてきています。本当にありがとうございます。

03:17 三浦

はい。本当に本日たくさんの方々にお越しいただいて、本当に嬉しく思っております。ありがとうございます。
本当にこの7年間、木原選手と結成して、辛いこともすごくあったんですけど、その中でも、悲願の個人戦金メダル、団体戦銀メダルを獲得することができて本当に心から嬉しく思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

03:51 司会

どうもありがとうございます。続いて私の方から2〜3質問をさせていただきます。もう昨日空港に到着されて、ものすごい歓迎ぶりをご覧になったと思うんですけども、今「りくりゅう」というキーワードがですね、もうちょっとどころではない、すごい話題の渦になってるんですよね。
で、ファンの方からはですね、SNS等を見ますと、もう「五輪ロス」という言葉も早くも出ててですね、これはやっぱりお2人がリンクの上に残された戦いの印象、それからお人柄が大きく作用してるんじゃないかと思うんですね。
この日本の反響の大きさを、どのように受け止めになってますか。まず三浦さんからの方がいいですかね。

04:36 三浦

そうですね。本当に私たちは拠点をカナダにしているので、あまり試合から日本に帰国することがなかったんですけど、今回本当にオリンピックを終わって日本に帰国させていただくことになって、本当にたくさんの方々にお出迎えしていただいて、そこでやっと、自分たちがメダルを獲得することができたんだなっていう風に本当に思うことができましたし、たくさんの方々に支えられて私たちは結果を残すことができたんだなって思いました。

05:27 木原

正直、現地の方でたくさんの方々から「今、日本がすごく大変なことになってるよ」って教えていただいていたんですけれども、実際自分たちは現地におりましたので、実感っていうものがあまりなかったんですが、今回帰国して、昨日初めてたくさんの方々を目にして、本当に現実なのかなっていうのが今正直な気持ちで、浦島太郎さんがもし生きてたらこういう気持ちだったのかな、というような気持ちには2人でなってました。

05:58 司会

ありがとうございます。試合のことも伺いたいんですけれども、普段リンク上でも本当に息ぴったりの2人なんですけども、ショートプログラムを終えた後の表情が本当に対照的でしたよね。
木原さんがすごく落胆されて、三浦さんがその横ですごく落ち着いていらっしゃって。金メダル獲得に至った大きな要因っていうのは、お2人の受け止め方の差が、むしろ好作用したのかなともお見受けしたんですけれども。
木原さん、ショートプログラムの後、フリーまでの1日間で、ご自身は何と戦ってらっしゃったのか、お伺いできればと思います。

06:42 木原

正直、ショートプログラムが終わった直後っていうのは、もう絶望感しか自分の中には残っていなくて、点数差を見た時も、逆転は厳しいかなっていうような点数に自分は感じてしまっていたので、7年間積み上げてきたものがもうここで終わってしまったんだ、っていう絶望感とずっと戦っていました。
一度は気持ちを切り替えようって自分でトライしていたんですけども、なかなか切り替えることがうまくいかず、起きた時から自分の中で涙が止まらず、もう自分の中で試合が終わってしまったような感覚に陥ってしまって、その涙っていうのはなかなかコントロールすることができなくて。
今までのスケート人生の中でそういった経験は自分の中でなかったので、自分でも何が起きてるか分からない状況に陥ってしまっていました。
ただその中で、リンクに公式練習に行った際に、パートナーの力であったり、コーチであったり、トレーナーの方だったり、たくさんの方が僕のことを心配してくださって、温かい言葉をかけてくださったり、日本からの友人のいろんな方からのメッセージを読み返していく中で、「やっぱりこんな形で自分がオリンピックを諦めていいのか」っていう思いが徐々に湧いてきまして。そこで最後、「絶対勝ちに行こう」っていう気持ちをもう一度自分の中で作り直して。
正直、朝〜夕方の公式練習が終わった後もまだ泣いていたんですけども、でもこのまま泣いていたらダメだっていう風に切り替えて、トイレで顔を洗って全部流して、そこからもう一度強い自分に戻っていくっていう風に自分の中で決めて。
もう一度、りくちゃんのところに行って「僕は大丈夫」って宣言して、そこからしっかり立ち直ったと思ってます。

08:39 司会

三浦さんの大ファインプレーだなと私も思ったんですけども、その三浦さんの中では、金メダルとの距離感というのですか。木原さんの落ち込みと三浦さんの落ち着きぶり、その日、何を思ってどう2人で折り合いをつけたのか、お伺いできればと思うんですけど。

09:00 三浦

そうですね。本当に、初めて木原選手の口から、今までこの7年間頑張ってきた結果、ショートプログラムでこういう結果になってしまった、みたいな感じのことを聞いて。
彼は普段すごくポジティブで、失敗してもそれを引きずらずに次に挑戦できる方なんですけど、初めてその言葉を聞いて。
本当に不運なミスだったんですけど、もう1回朝からやり直したいなっていう思いもずっとあったんですけど、終わってしまったミスはもうしょうがないって感じていたので、そこからどう切り替えてフリープログラムに臨むかが一番大切だと思っていました。
ミスとしてはすごく悔しい部分があったんですけど、本当にそのミスが私たちを大きく成長させてくれたかなって思ってます。

10:18 司会

普段その2人の関係としては、依存度としてはどちらかというと三浦さんの方が依存度が高かった、そういう形なんですか? そうでもないんですか?

10:26 三浦

そうでもないです。木原選手が常にサポートしてくださる立ち位置で、あまりネガティブな感情を表に出す選手ではないです。

10:41 司会

あの瞬間にも「お姉さん」っておっしゃってましたけど、木原さんはやっぱりそういう感じで受け止めになったんですか?

10:47 木原

普段は僕がお兄さんなんですけど、あの日は本当に三浦選手のメンタルの強さを改めてすごく感じて。これが7年積み上げてきた絆なんだなっていうのは改めて思いましたし、あの日僕をもう一度強い自分に戻らせてくれたのは、やっぱり三浦選手が強い心を持っていて、僕を引っ張り上げてくれたんだなって思います。
試合の時に、普段自分たちは“貼る”やつを使うんですけど、僕が使用するジップロックにメッセージを書いてくれていて、それを貼る際に僕が気づくように書いてくれていたので、「私たちなら絶対大丈夫、絶対できる」みたいなことを書いてくれたんで。
それを見てまた泣いてたんですけど、泣きそう。
でもやっぱりそこでもう一度、主に僕なんですけど、気持ちが強くなったかなっていうのを、昨日パッキングしていてまたそれが出てきたので、ちょっとまた泣きそうになってしまったんですけど、それを今ふと思い出してました。

11:59 司会

ありがとうございます。今だから申し上げますけど、木原さんの涙で心配で眠れなかったファンも非常に多かっただろうということは申し上げておきます。
でも本当にナイスプレーでした。本当にありがとうございました。
ここから皆さんからのご質問をお受けしたいと思います。質問のある方は挙手をお願いします。私が指名いたしますので、お近くのマイクを使ってお名前とご所属をおっしゃった上で質問をしてください。
オンラインの方も同様です。質問はテキストかご自身の声でできます。ご自身で質問なされたい方は画面の下にある手のマークのボタンを押してください。私が指名しましたらZoomのミュートを解除してご発言ください。テキストでの質問は先ほど申し上げた通りです。
今日は多くの方々が来られていますので、1人でも多くの方から質問をお受けするために恐縮ですが、質問は1つとさせていただければと思います。限られた時間ですので、なるべく内容が重複しないように、皆様のご協力をお願いできればと思います。よろしくお願いします。
時間の都合で全てのご質問をお受けできないこともございますが、ご容赦ください。
それでは質問のある方は挙手でお願いします。では、真ん中の、ええ…はい。

13:18 Q1

Q(フジテレビ・広瀬):この後やりたいこととして、昨日会見で「キャンピングカーでアメリカを横断したい」と話してらっしゃいました。具体的にどんな季節に、どんな場所に、どんなメンバーと行ってみたいのかイメージがあったら聞かせていただきたいのと、木原選手の言葉を聞いて、三浦選手が「私も行ってみたいな」と興味を持たれるかどうか、その反応も聞かせてもらえますでしょうか。

A(13:52 木原):季節なんですけど、やはり春から夏にかけて。ただ夏からだとハイシーズンになってしまうので値段が高くなってしまうので、そこは予算をしっかり決めて予定を立てたいと思っています。
中学生の同級生と一緒にアメリカを横断しよう、という話にはなってましたけど、2週間ほどかかると思うので、そのスケジュールを確保するのが今問題かなと思ってます。
三浦さんの方はお誘いしたんですけれども、「私は多分寝てるだけになっちゃうからいいです」って断られました。

A(14:29 三浦):そうですね。私、まだ運転免許も持ってないですし、中学生の頃からずっとカナダにいたので、国内で旅行に行ったことがなかったので、国内旅行はしたいなと思ってます。むしろ国内です。

(15:02 三浦):場所は言わないです(笑)。もう、1泊2日なんですけど、もう決まったので、それを楽しみに…ありがとうございます。すいません。

15:35 Q2

Q(テレビ朝日・柏):来月末に世界選手権に出場も予定されていて、そこでの目標だったりとか、あとはこの先お2人で目指していきたい目標があれば教えてください。

A(15:58 木原):正直、オリンピック終わってから自分たちで考える時間があまりなかったので、ありがたいことにたくさんの方に取材していただいたり、移動であったり、本当に振り返ることがまだ何もできていない状態です。まずは落ち着いて、しっかりゆっくり考えてから、次の目標であったり世界選手権のことも考えていきたいなと思ってます。

16:48 Q3

Q(読売/ミヤネ屋・中山):「オリンピックに魔物がいる」と感じられたのかどうか。お2人それぞれ。そしてそれを乗り越えての金メダル獲得、もし魔物がいるとしたら、その魔物に何か一言あればお願いします。

A(17:13 木原):魔物を感じたというよりは、オリンピックという舞台で少し自分たちが動きすぎてしまっていたのかな、というのが映像を少し見た時に感じたことです。普段よりテンポが早くなっていたので、サイド・バイ・サイドのジャンプを着氷した後に、普段より早いタイミングになってしまっていましたし、そこからのリフトの軌道と回転スピードが、体が動きすぎてしまったがゆえにずれてしまったミス。衣装が滑ってしまったっていう問題もあったんですけど、「魔物の正体」は動きすぎてしまった、いつもより調子が良すぎてしまったのが原因だったのかなと思います。もし魔物さんに声をかけるなら…(今いいです…)じゃなくていいでしょ(笑)。

A(18:03 三浦):私も同じく、2人ともオリンピックっていうのをどこか考えすぎていて、すごくアグレッシブに動いていたのがショートプログラムのリフトのミスに繋がってしまったのかな、と分析したので、試合自体は普段の試合とは本当に変わらないと思ってます。

18:51 Q4

Q(中国・上海東方テレビ):海外からの応援をどのように受け止めていますか。可能であればメッセージお願いします。

A(19:11 三浦):国を超えてたくさんの方に応援していただくこと、本当にありがたいって心から思います。私たち、去年の四大陸でも、現地の方々からメッセージやお手紙をたくさんいただいて、本当にたくさんの方に愛されているんだなと思って、そのファンの方たちのために滑りたいなと思いながら滑らせていただいてます。

A(20:01 木原):中国は本当にペア大国だと思いますので、そのペア大国のスケートファンの方からそういったお言葉をいただけたっていうことが本当に嬉しいです。2人の憧れである隋選手と韓選手を非常にリスペクトしてるので、中国の方からそういったお言葉をいただけたのを嬉しく思ってます。

20:45 Q5

Q(産経新聞・長戸):逆境にいる方へのメッセージを、お2人からいただけるとありがたいと思います。

A(21:42 三浦):そうですね。本当に私たち、毎シーズン、怪我であったり、苦しい、頑張っても頑張っても結果が出ない時期であったり、そういうのを壁として乗り越えるたびに、自分たちが強くなっていっているっていうのは、私たち自身もすごく実感していました。今回、全日本でも私の方の脱臼があったんですけど、そこからいかにマイナスに捉えずに、「これも試練だ」って思って、オリンピックまでの間、本当に強い気持ちで臨むことができて、結果金メダルを取ることができて。それがあったからこそ、より自分の肩だったり、そのコンディションをさらに強めていかないといけないっていう気持ちになったので、逆境に立っても、それが将来の自分のためになるって思って取り組めば、逆境だったとしても「あの経験できてよかったな」って思える。私たち自身もすごくいい経験ができたかなって思ってます。

A(23:19 木原):自分たちは怪我だったりアクシデントがあった時に、常に言ってるのが「必ず強くなって戻ってこよう」っていうのを、お互いの怪我があった時はすでに話をしていました。怪我をした時っていうのは非常に先が見えなくて、どうしたらいいんだろうって思いはあるんですけれども、その壁を乗り越えた時っていうのは、必ず自分たちは強くなってるんだよ、っていうことを常に言い聞かせていたので。もし辛い状況にある方がいて、僕たちからメッセージを送らせていただけるのであれば、必ずそれが強くなるチャンスと信じて、諦めずに、一緒に頑張っていきたいなと思います。

24:26 Q6

Q(TOKYO MX):広域開催の大会で、今までと違った点、良かった点、困った点があれば教えてください。

A(24:53 木原):今回、広域開催だったので、選手村の規模が以前のオリンピックに比べて少し小さいかなって感じました。ただ前回大会が無観客試合でバブルだったので、なかなか選手村外に外出することができなかったんですけど、今回のオリンピックは前回に比べて外出することもかなり自由があったので、精神的ストレスは前回のオリンピックに比べて減ったかなと思います。

A(25:26 三浦):私にとっては前大会の北京オリンピックが初めてのオリンピックだったので、外にも出られない状態、そのイメージが本当に強かったので、今大会、観客がいるオリンピックで、普段の試合と変わらず挑むことができたかなと思ってます。

A(26:05 木原):困った点は正直あまりなかったんですけど、開閉会式だったり移動は少し長いかな、長時間移動にはなってしまったのかなと思いました。

A(26:19 三浦):移動の件だけですね。はい。

26:26 Q7

Q(読売新聞・橋本):息のぴったりした深い絆の根底には何があったのか。信頼なのか、勝利への執着なのか、お互いを慈しむ心なのか。お2人いかがでしょうか。

A(27:30 三浦):私たちにとっては、どれも当てはまるのかなって思っています。やっぱり自分1人ではないので、いい結果を木原選手に取っていただきたいなっていう思いもありましたし、それによって自分は足を引っ張っちゃダメだなって思いますし。木原選手がずっと声かけでサポートしてくれていたので、それにも応えたいっていう気持ちもありました。今回金メダルを取って、7年間たくさんのサポートを受けて、恩返しではないですけど、この結果を得られて良かったなって思ってます。

A(28:33 木原):やっぱり2人で7年積み重ねてきた信頼感っていうのは一番大きかったかなと思いますし、2人で乗り越えてきた壁が、今回のこの結果に繋がったかなと思ってます。

29:16 Q8

Q(日刊スポーツ・勝部):「日本でペア大国を作っていきたい」という発言について、後進の育成に興味があるのか教えてください。

A(29:34 木原):まだしっかり話し合いもできていないのと、自分たちの中で考える時間もなかったので、詳しいことは分からないんですけども。やっぱり今までは怪我のリスクもあったので、お手伝いだったり、そういったことができなかったので、可能な限りお手伝いさせていただきたいなと思ってますし、将来的にやっぱり2人が日本でペアの指導者になるってことは目標にしてます。ただ、それが今いつで、どのタイミングになるかっていうのは全く分かりません。

30:30 Q9

Q(記者クラブ個人会員):この7年間で筋力やトレーニングで成長した点、瞬発力の訓練について伺いたい。

A(31:23 三浦):あれはもう本当に、何て言うんですかね、料理人さんが鍋を振りすぎて腱鞘炎になってるみたいな感じと同じような感じで。骨が当たってしまってたので、それのサポーターを普段の練習からずっとしてます。

A(32:00 木原):ペアを始めたのが13年前だと思うんですけど、当時60kg台前半で、今がシーズンオフだと80kg、シーズン途中で75kgになると思うんですけど。やはりペアを始めた当初ってのは人を持ち上げる筋肉は一切なかったので、ベンチプレスでだいたい(バーに)15kgつけてギリギリ上げられるような状態だったと思うんですけど、今、一番ウェイトトレーニングやってた時はダンベルで片手80はやってたと思うんです。ただ、その中で「筋肉を大きくすればいいわけじゃない」っていうことに気づいたので、今は持ち上げる筋肉は必要なんですけど、どちらかと言ったら瞬発系のトレーニングをメインに切り替えました。昔はどうしても知識がなかったので、重さをとにかく上げられるようになればいいっていう考えを持ってしまっていたので、怪我だったり長年このペアを経験させていただいて、その中で自分で気づいたり、トレーナーさんからアドバイスをいただいたりする中で切り替えていきました。

Q(33:09):瞬発力の訓練はどういうものが?

A(33:15 木原):ゆっくり上げるっていうのではなくて、ツイストやリフトを想定したような動きで、トレーニングのシャフトに(負荷を)つけて何回も上下にしたり、全身運動で使う普通のトレーニングも、ペアの動きを想定したトレーニングを結構ここ数年は取り入れてました。

33:33 Q10

Q(オンライン/九州朝日放送):緊張と解放の繰り返しへの対処を、2人でどう工夫しているか。ルーティンはありますか。

A(34:07 三浦):私たちにはルーティンがあって、試合後に「チートデー」として好きなものを食べるっていうものがあるので、それに向けて日々の節制、食事の管理で頑張れるのかなって思ってます。

A(34:23 木原):普段、試合のことを考えすぎないように、ゲーム機で試合の空き時間だったり、出発前にゲームをプレイして気分転換したり、スケートのことを一切忘れるっていうことを意識的にやっていました。スケートのことばっかり考えてしまうとなかなかうまくいかなくなるので、あえて考えないっていうことを常にやってきました。

(34:50):準備の合間時間であったり、空気圧を使ったマッサージ機をやってる時に、2人の待ち時間で交互にやったり、対戦型のゲームをよく2人でやってます。

35:23 Q11

Q(日本農業新聞・堀越):お2人のパワーになっている日本の農産物、何かございましたら教えてください。

A(35:52 木原):お米。やっぱりそうですね。お米が2人とも本当に大好きなので、試合にも必ず(持って行って)、試合前ですけど、自炊させていただいて、普段と変わらない生活、食事量を心がけてます。お米大好きです。三浦さんはいかがでしょうか?

A(36:19 三浦):私も同じくお米が大好きなので、試合にも持っていってますし、普段、木原選手も私もグラム数を測って食べていて、体調とかその日のコンディションに合わせて食べている、という感じです。

36:57 Q12

Q(テレビ東京 WBS):(ブレード提供企業への)感謝と、ブレードが金メダルにどう影響したか。メッセージがあれば。

A(37:29 三浦):もともと私より先に木原選手が使用していて、すごくおすすめされていて、それで私も変えたんですけど。木原選手のスピードについていけるようになったのは本当にそのブレードのおかげだと思っております。1滑り、1滑りがすごく伸びると言いますか、安定もしますし、いつも私たちの滑りを支えてくださって本当に感謝しております。

A(38:17 木原):以前、私はブレードの問題を抱えていたんですけれども、その会社さんにブレードを提供していただけるようになりまして、その後からブレードの問題っていうのをほとんど解消されましたし、ワンプッシュでの伸びが圧倒的に違います。もともと自分たちはスピードを出すことが得意だったんですけれども、より提供いただけるようになってから2人の強さっていうのは際立つようになったかなと思いますし、やっぱりこのブレードがなければ今回このような結果を残すことができなかったと思うので、心から感謝したいなと思っております。

39:12 Q13

Q(フジテレビ報道局・立石):金メダルが決まった瞬間、三浦選手が木原選手を抱きしめて見つめていた。何を思っていたのか。木原さんもその時何を感じたか。

A(40:08 三浦):普段の試合ではありがたいことに最終滑走で滑らせていただくことが多いんですけど、その時に高得点を出させていただいて優勝が決まった時っていうのは、2人とも喜びを爆発させるんですけど。今回はショートプログラムで5位スタートだったので、私たちの後に滑る選手がたくさんいらっしゃったので、その点数自体にはすごく喜んでいたんですけど、他の選手の方々が全て滑って終わるまでは、心から喜びを大爆発させることはできなかったですね。

(41:11 三浦):ペアスケーターの仲間っていうのは、お互いが苦労してきた努力の過程をすごく分かっているので。横でみんなが完璧な演技をもちろん目指されてたと思うので、一緒に戦ってきたライバルたちの真横で、自分たちが全力で喜ぶってことは少しできなかったかな、っていうのは、ああいった喜び方になった理由の1つかなと思います。ペアスケートは大変で、試合で100%の力を発揮するのは本当に難しいことなので。リーダーズチェアで皆さんの演技を観戦させていただいてる時に本当にハラハラしている気持ちはあったんですけど、途中で「みんながベストで終わってほしい」「ベストでぶつかり合いたい」そんな気持ちに最後なっていました。

42:30 Q14

Q(個人会員・鈴木):2人だからこそ乗り越えられた逆境の経験について教えてください。

A(43:04 三浦):私たち怪我も経験したんですけど、お互い怪我をした側と、それを支える側っていう立場を経験させていただいたので、どちらの気持ちも理解することができたのは大きかったかなと思っております。私たちだけじゃなくて、コーチ、トレーナー、現地で支えてくださってる方であったり、本当にたくさんの方にお世話になって、私たちだけでは怪我も乗り越えられなかったと思いますし、たくさんの方に感謝の気持ちを忘れずにいたいなと思ってます。

A(44:01 木原):お互いの怪我が、やっぱり乗り越えてきたことかなと思いますし、どちらかが怪我をしたら一緒に通院して、リハビリメニューを一緒に覚えたり。リハビリメニューをやってる時、僕が撮影したり、逆に三浦選手が僕のことを撮影してくれたり、常にどんな状況でも支え合ってきたと思います。怪我が多いスポーツだったので、その怪我を乗り越えてきたことが今の自分たちの礎にもなってるかなと思います。

44:53 Q15

Q(オンライン・井中):ペア強化のために、国・協会・企業・国民など、誰にどんなサポートがあれば強化できるか。

A(45:23 木原):ペアスケートっていうハードルがすごく高いような気が僕にはしていて、「この技ができないとペア競技はやれないよね」とか、「身長差がこれぐらいないと」とか、そういうハードルが少し高くなってしまってるかな、と感じています。僕はまず、ペアに少しでも興味を持っていただけるなら、少しでもいいから挑戦していただきたい、っていう思いがあります。
2つ目が環境問題、リンクの練習環境の問題で、今現在日本が徐々に改善されていて素晴らしい環境に近づきつつあると思うんですけども、ペア競技は非常に危険で、大人数での練習は非常に危険なので、ペア専用リンクがもっともっとできてきた時に、人口も増えやすいかなと思ってます。
3つ目に、指導者が日本にまだたくさんその数がいない、ということがハードルが上がってしまってる原因かなと思ってます。ペアをやろうと思った時に、最初に行かないといけないのが海外、となってしまうとどうしてもハードルが高くなってしまうので、いずれ自分たちが日本で「ペアがどういうものなのか」を指導できるようになることが、今の「難しさ」の要因を1つ消せるかなと思ってます。

A(47:13 三浦):木原選手とこういう話をありがたいことにさせていただくことがあるんですけど、私自身も木原選手のコーチングに(ついていく、というより)こう助けて…(いければと思います)。

補足(47:34 木原):もちろんペアの技術に関しては、まだ勉強不足の部分はあると思うんですけども、女性のパートであったり、そういった部分は三浦選手の方が僕よりも分かってる部分も多いと思うので、1人でコーチングするというよりは、チームで一緒にコーチングしていきたいな、という風には将来的に、今すぐではないですけど、感じてます。

48:10 Q16

Q(日本経済新聞・杉野):4年後のご自身をどのように想像しているか。

A(48:40 木原):本当にオリンピックが終わってから忙しくて、自分とも向き合う時間もなかったですし、2人でもしっかり話す時間がなかったので、正直なところ今本当に「分からないです」っていうのが、僕たちのお答えになってしまうかと思います。

A(48:58 三浦):まだ分からないんですけど、1つ以前お話しさせていただいたんですけど、木原選手が引退する時は私も一緒に引退する時だとお話しさせていただいたので、私が違う人と組んでまた続けるっていうのは絶対ないです。

(49:17):(司会)じゃあ挑戦する場合は2人で挑戦することですね。
(三浦)そうですね。

49:44 Q17

Q(文化放送・田中):金メダル獲得後にご家族とは何かお話をされましたでしょうか。

A(50:09 木原):試合後、母とは直接会うことができましたし、母は観客席にいたので、表彰式の時に「お母さんありがとう」っていうのを、リンクから観客席に向けて話すことができました。父とは携帯のメッセージで、「父にもありがとう」って伝えました。フィギュアスケートは非常にお金がかかる種目で、父は自分のためにお金を使うことって多分できなくて、僕のことでお金を使ってしまっていたので、申し訳なかった気持ちがあったので、本当にありがとうって伝えました。帰ったらウイスキーで乾杯しようって話をしました。

A(51:06 三浦):私も携帯のメッセージをたくさんいただいて。中学1年生からカナダの方に1人で渡ってたんですけど、その時から本当に心配していただいてたんですけど、それでも私の夢、オリンピックっていう夢があったので、カナダに送っていただけて。日本から荷物を定期的に送ってくださったり、本当に家族のサポートがなければ私はカナダにも行けてなかったと思うので、本当に日々の支えになっていると思います。実際にはまだ会えてないんですけど、帰ったらきちんと感謝を伝えたいなと思ってます。

52:28 Q18

Q(個人会員・柴田):フリーで映画音楽の『グラディエーター』を選択した理由、ストーリーをどう演技に生かしたか。

A(53:14 三浦):このフリープログラムは昨シーズンから使いたいって話していて、今シーズン、イタリアの地でのオリンピックでもあったので、心から滑りたいって2人とも確信して滑らせていただくことになりました。私たちと振付師さんの中では、映画のストーリーではなく、歌詞の中に「手を取り合って夢を掴み取る」っていう歌詞があるんですけど、本当にその歌詞に合った振付をしてくださって、私たちもそれを考えながら技や振付をしていたので、どちらかというと映画というよりは歌詞に合わせていました。

A(54:07 木原):以前から2人でこの曲を聴いていて「使いたいね」って何度も話していて、何度か振付師の方にご提案させていただいたんですけれども、「雰囲気が2人に合ってないかもしれない」ということで使用することはできなかったんです。ただ今シーズン、振付していただく前に「オリンピックで後悔のないようにしたい」ということをもう一度お伝えさせていただいて、「じゃあこの曲で挑戦しよう」ということになり、曲を使用させていただくことになりました。テーマは映画の内容をそのままにするのはやめよう、という風に振付師の方とお話しさせていただいて、「自分たちの運命を自分たちで切り開く」っていうことをテーマに今シーズンやってきました。

55:40 締め

木原→三浦 交互:
(三浦)一緒にいて当たり前ですし、
(木原)喧嘩もすごいしますし。
(三浦)やっぱり家族みたいになってる。
(木原)…すごく。あとは皆さんの想像にお任せします。
(三浦)想像にお任せします。

56:16 ゲストブック

A(56:16 三浦):私たち普段、「諦めないこと」っていうのを第一に考えてやってたんですけど、その中でも今回のオリンピックはショートで大きなミスがあって、そこから立ち直る、気持ちを切り替えることが本当に難しかったんですけど。フリープログラムで諦めずに私たちらしい演技をすれば優勝することができたので、今大会、どんな状況であっても諦めないことの大切さを知ることができました。

A(57:02 木原):本当にそうなんですけど、「口で諦めない」って言うのは簡単かもしれないんですけど、いざこうしてやってみることの本当に大切さっていうのを2人で学べましたし。「諦めない」ってことは、今後スケートを引退した後も必ず大切になってくることだなって改めて感じましたし、生涯忘れずに頑張っていきたいなと思います。

57:49 フォト

よろしければ前の方に出ていただいて、せっかくメダルもお持ちいただいてるようですので、フォトセッションのお時間を設けさせていただければと思います。スチール、それからテレビカメラの順でお願いできればと思います。はい、お願いいたします。

01:01:42 司会

はい、ありがとうございました。三浦さん、木原さん、本当に今日はありがとうございました。まだ今シーズンあるかと思いますんで、最後までお怪我のないように頑張ってください。これからもフィギュアを応援できる喜びと、それから未来の「りくりゅう」に夢と希望を届けていただければと思います。今日は本当にどうもありがとうございました。皆さん、会場の皆さん、大きな拍手をお願いします。ありがとうございました。

01:02:35 終了

会場の皆さん、ありがとうございました。以上で本日の会見を終わります。至らない点も多くて本当に申し訳ありません。ありがとうございました。

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