
坂本花織さん、神戸への感謝とコーチへの抱負「世界に羽ばたく後輩を育てていけるように」
フィギュアスケート女子シングルで活躍した坂本花織さんが、神戸市スポーツ栄誉賞を受賞しました。動画では、地元・神戸への感謝、シスメックス神戸アイスキャンパスができたことによる練習環境の変化、そして今後コーチとして後輩を育てていきたいという抱負が語られています。
出典:MBS NEWS
動画の主な内容
- 00:16 受賞のあいさつと神戸への感謝
- 01:24 神戸市が練習環境を整えたことについて
- 02:45 神戸の好きなところ
- 05:03 現役時代の食事管理について
- 07:13 神戸市スポーツ栄誉賞を受賞した気持ち
- 08:35 後進の育成とコーチとしての今後
- 13:07 シスメックス神戸アイスキャンパスができたことによる変化
- 15:06 引退会見から1週間の心境
- 18:32 結婚発表への反響
要点まとめ
坂本花織さんは、神戸市スポーツ栄誉賞の受賞について、オリンピックや世界選手権での結果を認めてもらえたことがうれしいと語りました。地元・神戸で生まれ育ち、十分とはいえない練習環境の中でも多くの人に支えられてきたことへの感謝も述べています。
特に印象的だったのは、シスメックス神戸アイスキャンパスができたことによる練習環境の変化です。坂本さんは、朝も夜も練習できるようになり、シーズンのスタートから良い試合ができたと振り返りました。
今後については、アイスショーに出演しながらコーチを目指す意向を示し、中野園子先生やグレアム充子先生の指導を学びながら、世界選手権やオリンピックに出場するような選手を神戸から育てていきたいと語っています。
本日はこのような場を設けていただき、ありがとうございます。そして、素晴らしい賞をいただき、本当に光栄です。
今シーズンで引退を決めてからは、練習も毎日すごく充実していて、「もう最後じゃないんじゃないか」というぐらい、本当にいい練習を毎日積むことができました。
最後にこういう素晴らしい結果で終わることができて、その結果を得られたのも、やっぱり神戸市民の皆さんや、市長をはじめ、本当にたくさんの方々がリンクを作ってくださって、環境が整って、たくさん練習できたからこその結果だと思うので、本当に感謝しております。
次は、後輩たちをしっかり育てて、また世界で活躍する選手を育てられるように頑張りたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
神戸市が練習環境を整えたことについて、どう感じていますか。
本当は、神戸市がもう少し早く、もっといろいろ整えてくださっていたら良かったんですけれども、でも、ああいう形で発足できたのがすごく良かったと思います。
そこでまた後輩の皆さんも練習されると思いますし、しっかり指導していけたらと思っています。
ずっと神戸ということで、すごく聞きたい質問があって。神戸のどこが好きですか。
どこが好き……。
試合で他の国に行ったり、他府県にもすごく行くんですけど、やっぱり帰ってきた時に一番空気がおいしいというか、本当に住み心地が良すぎて、毎回帰ってくるたびに「もう神戸以外住まれへんな」って思っています。
高校受験の時に、野田高校に進まれた理由はあったんですか。
野田高校は、たまたまというか、高校受験が試合とかぶってしまって受けられなくて、二次試験でも受けさせてくれるところが野田だけだったんです。
ちょうどユースオリンピックっていう試合に行ってしまったので受験できなくて。そういうのもあって、たまたまだったんですけど、本当に大正解の高校でした。
活躍されていたら、食事とかも相当制約があるものなんですか。
高校生とか大学生ぐらいまでは、体重をコントロールするために、サラダだけにしたり、夜になったら炭水化物を抜いたり、いわゆるダイエットを片っ端からやってきました。
シーズン中は、結果を求めているので頑張れるんですけど、シーズンオフにどうしてもリバウンドしてしまって、それでまたシーズンが始まって痩せて、というサイクルがしんどくなってきて。
最後の3年ぐらいは、食事のコントロールが自分でだいぶできるようになってきて、「これは食べちゃいけない」というものは作らずに、食べたかったら食べて、その分夜練を頑張る、みたいな感じで、「食べたら頑張る」をやり始めてからは、だいぶいい感じに落ち着いてきました。
まず受賞に対して、どんなお気持ちかお聞かせください。
こうやって、オリンピックや世界選手権の結果が認められたのかなって思うので、それがすごくうれしいですし、やっぱり神戸市民として、こういう賞は本当にありがたいことなので、こうして受賞させてもらえてすごく光栄です。
神戸市民として受賞することの意義は、坂本さんにとってどういうものですか。
やっぱり生まれ育った町で、リンクなどの環境がなかなか整っていない中でも、こうやって頑張ることができて、学校でも周りの子たちに支えられて、先生たちもすごくサポートしてくださったり、練習でも同じように上を目指して頑張る子たちが周りにいたので、たくさんの方のサポートのおかげでここまで来れたと思っています。
神戸で生まれ育って、神戸でそうやって結果を残すことができて、すごくうれしいなって思っています。
今後については、後進の育成という道に進まれると思いますが、改めて今後のことと、神戸に何かしたいことがあれば教えてください。
これから、自分自身アイスショーにも出つつなんですけど、コーチを目指して、最初の方はやっぱり資格を取らないといけないので、本格的にやるのはもうちょっと数年後になるんですけど、それまではしっかり見習いとして、今まで教えてくださった中野先生、グレアム先生の指導をこの目で見て、しっかり学んで、これからどんどん世界に羽ばたく後輩を育てていけるように、私もサポートできたらいいなと思っています。
いずれはやっぱり、世界選手権とかオリンピックに出るような選手が、神戸からまた出てくれたらいいなと思っています。
神戸に何か恩返ししたいことはありますか。
恩返ししたいことは、もちろんファンの皆さんもそうなんですけど、神戸市民の皆さんも、オリンピックも世界選手権も「見たよ」って、会った時に声をかけてくださるので、本当にそのお礼を、次の世代に向けて返していきたいです。
あとは、フィギュアスケートがもっと普及して、「やりたい」っていう子がどんどんこの影響で増えてくれたらいいなって思っています。
小学校の時、自分の描いていた未来みたいなものはありましたか。何年生ぐらいの時か覚えていますか。
サインを考えたのは本当に小学校高学年とかなんですけど、それでも小中学生の間は、まだまだ自分はその上で戦うほどのレベルではなかったので、本当に1年1年、自分と先生が話し合って決めた目標に向かってコツコツやっていった時期なので、まだオリンピックの夢は現実的ではないなと思いながらも、前向きな気持ちでやっていました。
今、コーチの修行をされていると思うんですけれども、少しずつやってみて、思っていたより難しいなとか、先生からこういうことを言われるなとか、そういうことはありますか。
貸し切りの間は15人ぐらいを一斉に見るので、本当に特定の子だけをいっぱい見るんじゃなくて、平等にみんな見なさい、っていうのと、前の子のプログラムをかけてコメントを言ってる間にも、次の子が滑って順番に行ってるので、こっちも見つつ、こっちも見つつ、みたいな感じで、本当に視野を広くして見ていかないと、どうしても見こぼしてしまったりとかっていうのはあるので、それは今すごく頑張らないとなって思ってる部分です。
インストラクター協会への登録はどういう流れなんですか。
1年間実績を積んで、またインストラクター協会に登録して、準会員を1年やって、それで本会員になるので、最大2年はかかりますね。
アイスキャンパスができたことで、今後も指導者として神戸を拠点に活動する環境が整ったということなんでしょうか。あるいは、以前スポーツ栄誉賞の時に「通年リンクが欲しいです」とおっしゃっていたので、他に欲しいものがあればこの際何かありますか。
リンクを作ってもらえただけで本当に十分です。
夏になると、どうしても西宮の兵庫県立西宮アイスアリーナがあったので、そこができてからは本当に大阪に行かなくて済んだので、練習時間がちょこっとだけ増えたっていうのはあるんですけど、それでもやっぱり兵庫県の全クラブと、フィギュアだけじゃなくてショートトラックとホッケーもそのリンクに集まってしまうので、どうしても貸し切りが取れなかったりっていうのがすごい課題ではありました。
でも、シスメックス神戸アイスキャンパスができて、本当に朝も夜も練習をすることができて、シーズンオフはなかなか滑り込むっていうのができなかったんですけど、そのリンクができたおかげで、何回も何回も曲を通してかけるっていう練習ができるようになって、そのおかげでシーズンのスタートからすごくいい試合ができたので、本当にリンクができたことで環境の変化はすごくあったなって思うので、それだけで十分です。
引退会見から約1週間ぐらいですが、この1週間でほっとしたり、また少し心持ちが変わったりしたことはありますか。
引退会見あたりから、ここ3週間ぐらいは本当に、今までより練習もあまりできてないし、トレーニングもせず、本当に、夜練のあとに指導の方の勉強に行ったりとか、ちょこちょこお仕事もあるので、「すごいなんかスケートから離れてるな」っていう感覚があったので、引退会見からの1週間は、まだそれが続いてるな、ぐらいです。
今日もいろんなところで歓迎されたと思うんですが、神戸の職員の皆さんがたくさん迎えてくれていた光景を見られて、感想はいかがですか。
やっぱり、すごく温かく出迎えてもらえて、うれしいなっていう気持ちでいっぱいです。
引退会見の時に、練習する時間も以前と比べて減っているというお話がありましたけれども、プライベートでご自身がやりたいと思うことをやれる時間っていうのは増えていますか。
意外と時間がないなと思っていて。
毎日時間があるから使う、というわけではなくて、なるべく、今まで自分のことは自分でやる、みたいな感じで、自分のことだけをやってきたんですけど、これからコーチになる上で、人のためにもやっていかないといけないので、そうなると本当に、自分だけの時間の方が全然余裕あったなって今は感じています。
もし今後時間ができたら、神戸で何かやりたいことはありますか。
まだ自分自身ちょっとバタバタしちゃっているので、なかなか地元の子たちと会おうねって言ってるけど会えてないので、時間があれば、三宮でも元町でも、ご飯食べに行ったりとかできたらいいなって思っています。
坂本選手のことを神戸の方は皆さん娘のように思ってると思うんですが、お話ししていただける範囲で、結婚発表されたことで反響はすごかったんじゃないかと思います。どんなふうでしたか。
そうですね。出会う人、出会う人、結構「おめでとう」って言ってくれるので。
最近は、お教室に来てる子どもたちも「誰と結婚したん?」って聞いてくるので、「やっぱそうなるんだ」って思って。
でも、いろんな人から「おめでとう」って言ってもらえて、幸せだなって思いました。
まとめ
今回の取材では、坂本花織さんが地元・神戸に支えられて競技生活を送ってきたこと、そして神戸に新しいリンクができたことへの感謝が強く伝わってきました。特に、シスメックス神戸アイスキャンパスによって練習環境が大きく変わり、シーズン序盤から良い試合ができたという言葉は、リンク整備の重要性を改めて感じさせます。
今後はアイスショーに出演しながら、コーチとしての道を歩んでいく坂本さん。自身が神戸から世界へ羽ばたいたように、次は神戸から世界選手権やオリンピックを目指す後輩を育てていきたいという思いが語られました。
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