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本田真凜&宇野昌磨、2030年五輪へ ― アイスダンス挑戦の18か月
2026年5月、本田真凜と宇野昌磨がアイスダンスチームの結成を発表し、2030年オリンピック出場という大きな目標に挑むことを明かしました。トヨタイムズスポーツの独占密着シリーズ第7弾では、2024年10月のチーム結成から挑戦表明の会見まで、約18か月にわたる2人の歩みを追っています。新たな競技に向き合う中での迷いや葛藤、そして前へ進もうとする決意が丁寧に描かれています。
出典:トヨタイムズスポーツ
動画の主な内容
- 00:00 番組オープニング ― 2026年5月、アイスダンス挑戦を表明した会見
- 00:23 初披露は去年6月、その時すでに挑戦は動き出していた
- 01:43 挑戦表明の記者会見スタート
- 02:38 「2030年のオリンピックに出場することです」目標を発表
- 03:10 2024年10月のチーム結成から積み重ねた日々
- 04:59 アイスショーのプログラムに競技の要素を組み込む
- 05:26 コーチ・小松原美里のサポート
- 07:47 宇野が語る「なりたかったスケーター像」
- 09:21 試合を見据えた新しい技・スピンの練習
- 10:48 聖地カナダ・モントリオールでの強化合宿
- 13:23 ストーリー性をめぐる2人の気づき
- 14:22 振付師ジャン=リュック・ベイカーとの再会
- 17:37 小松原が語る2人の強み「スピード」
- 18:28 挑戦の原点 ― 宇野からの誘いと本田の覚悟
- 20:44 宇野が語る本田真凜へのリスペクト
- 23:12 本田が語る宇野の魅力「120%の力強さ」
- 24:58 会見・改めて語る今回の挑戦
- 26:55 新しいシーズンの始まり
要点まとめ
2026年5月、本田真凜と宇野昌磨がアイスダンスチームの結成を発表し、2030年オリンピック出場を目標に掲げました。2人が動き出したのは2024年10月で、会見までの約18か月、競技復帰に向けて少しずつ準備を重ねてきたことが紹介されています。
シングルとは異なる新たな領域に挑むため、2人は基礎から学び直していきます。北京オリンピックに出場した小松原美里のサポートを受けながら、練習は連日深夜にまで及ぶこともありました。さらに、アイスダンスの聖地カナダ・モントリオールのIAMで強化合宿を行い、振付師ジャン=リュック・ベイカーの指導も受けています。
挑戦のきっかけは、宇野からの「オリンピックに出ようよ」という言葉でした。本田は宇野のこれまでのキャリアに加わる覚悟を語り、宇野は本田の表現力と探究心へのリスペクトを明かしています。動画後半では、2人が初めて語る本音や覚悟にもじっくり触れられています。
「2030年五輪へ」― 挑戦表明の記者会見
2026年5月、本田真凜と宇野昌磨によるアイスダンスでの競技挑戦を発表する記者会見が開かれた。2人が初めてアイスダンスを披露したのは去年6月。この時すでに、挑戦は動き始めていた。
2024年の10月ぐらいですかね、私たちの中で「やろう」っていうのを最終的に決めた時期だったんですけど。
2人のアスリートから報告があるということで、早速登壇いただきましょう。早速ですが、宇野さん、本田さんからご報告お願いします。
この度、私たちはアイスダンスチームを結成し、競技へ挑戦することを決断しました。2人で掲げた目標を達成できるように、日々練習を積み重ねていきたいなと思っています。
今あった「2人で掲げた目標」、どんなところでしょうか?
宇野昌磨:ここはとても大事な部分なので、2人の口から言わせてください。せーの ―「2030年のオリンピックに出場することです」。
マリンがどれだけすごいかっていうのを、僕が一番知ってるし、みんなにそれをよく伝えたい。
私たち自身も書(ショー)のスケートがすごく好きなので、そのスケートらしさを失わないように、私自身も食らいついていきたいなと思っています。
2024年10月のチーム結成、積み重ねた挑戦の日々
2024年10月、2人はアイスダンスチームを結成。以来、挑戦の日々を積み重ねてきた。
競技に復帰しようと決めたのが24年だったので、その当時からすると5年後、6年後のオリンピックを目指そうというのを2人で決めて。それまで試合に出るまでにたくさんの準備をしているので、本当にビビらず。他のアイスダンスの選手を「すごいな」と見るだけじゃなくて、勝っていくには何をするべきなのか、というところを意識しています。
2026年シーズンから復帰するということで、その時間を設けたからには、ちゃんとアイスダンスとしてレベルの高い、クオリティの高いもので参加させていただきたいという思いがある。いいものをするためにこの時間を設けているので、日本国内でしっかり戦えるというのを、僕たちがちゃんと核を持って証明するべきかな、というのは共通認識としてあります。
試合を見据え、アイスショーで披露するプログラムには初めから競技の要素を組み込んだ。シングルとは大きく異なる未知の領域。2人はあらゆるコーチに指導を仰ぎ、スケーティングの基礎も1から学び直した。
コーチ・小松原美里の支え
その1人が、日本のアイスダンス界を牽引してきた小松原美里。北京オリンピックに出場し、全日本選手権を制してきた彼女が、2人の歩み出しからサポートしてきた。
本人たちから直接「時間ありますか」「お手伝いしてもらえませんか」と連絡が来たのが最初でした。「全然わからないです」と言ったんですけど、すごく楽しそうだったんですよね。できないことをできるようにしていく楽しさが、自分もすごく共感できるところだったので、2人がもっとどうやったら楽しんでくれて、それがお客様に伝わるように見せていけるのか、というのを2024年から一緒にやってきました。
「こういう思いで、こういう目標を叶えたくて。その力になっていただけませんか」とお送りしたら、本当に全ての質問に答えてくださって。美里さんが岡山で、私たちが大体は千葉で練習していたのですごく遠いんですけど、「夜中なら空いてる」ということで駆けつけて教えてくださったり、岡山に習いに行ったりして。美里さんの存在はすごく私たちにとって大きいなと思っています。
練習は連日、深夜にまで及んだ。
アイスダンスというものは、自分が培ってきたものから遠いものにはなるんですけれども、だからこそ、自分がなりたかったスケーター像にすごく近しいのかなとも思いました。
進化する2人 ― 新しい技への挑戦
2人は愛知公演から新横浜スペシャルエディションまで、結成から1年余りという日程の中を全力で駆け抜けていった。日に日に進化を遂げる姿は、観客の記憶に深く刻まれた。
ショーでやっていたやつはレベル4が取れなくて、レベルが取れるやつを練習していたんですけど、ちょっと形を変えただけでもやっぱり感覚が全然違って。また1から練習し直して、という感じで、今は新しいレベルが取れるスピンを試合に向けて練習しています。リフトとかも、試合でちゃんとレベルが取れるように練習中です。
「オリジナルを作りたいね」っていう話をして。願望ですよ、願望。「みんながやってない技をやりたいね」って言って、やってるやつを今からやりますよ。
シングル時代も、もちろんジャンプ以外の部分、小さい頃から表現の部分だったりステップだったり、1つ1つに時間をかけてやってきたんですけど、まだまだ奥深いところがあるなという感じがします。
アイスダンスの聖地・モントリオールへ
世界最高峰に触れるため、2人はアイスダンスの聖地、カナダ・モントリオールへと向かった。
2人がレッスンを受けるのは、世界中からトップ選手が集まるアイスアカデミーオブモントリオール、通称アイアム(IAM)。今回の合宿には、このチーム出身の小松原尊も同行し、2人の橋渡し役を担った。練習は2人の希望をもとに、1日の練習時間を最大限に確保したスケジュールが組まれた。
シングルの時にも、ストーリーがない音楽でも自分でストーリーを考えて滑る方が滑りやすくて。アイスダンスの方でも、1つのプログラムでも春夏秋冬で、お互いのストーリー性を意識して今日はできたので、もっとそれを深く自分たちで考えて演じられる部分も作れたらいいんじゃないかなって思いました。
フィギュアスケートとしてはいろんな演技をしてきたんですけれども、あんまり「何かを演じる」というのはやってこなかったので、1個1個にストーリーを持ってやるというのが僕の1つの課題でもあると思う。すごく参考になりました。
振付師ジャン=リュック・ベイカーとの再会
カナダの地で2人との再会を誰よりも心待ちにしていた人物が、ジャン=リュック・ベイカー。アメリカ代表としてオリンピックに出場し、世界選手権を4度経験した実力者で、2人が新横浜スペシャルエディションで披露した「4 Seasons」の振り付けを手掛けた。今回の合宿でも、熱い信頼を寄せる彼に改めて指導を仰いだ。
(以下、発言の要旨)2人にはとても感銘を受けている。フィギュア界で大きな飛躍を遂げてきた2人から振り付けを頼まれたことは、本当に光栄だった。チームが互いの滑りを理解するには何年もかかるのに、2人はすでに大きく進歩している。本田は美しく伸びやかで、宇野は素早く軽やか。その違いから「ハチドリと花」というモチーフが生まれた。アイスダンスの美しさは、2人の関係性を表現できるところにある。
小松原が語る2人の強み
2人のスピードはすごいです。技に向かっていくスピード感だったり、ステップの中でどんどん進んでいく。2人とも全然怖がらないので、かっこいいんですよ。アイスショーではリンクのサイズがどうしても小さくなってしまうので、2人の一番の良さであるスピードはあまり出ていなかったんですけど、やっぱり良さはスピード感と、体のコントロール力の強さだと思います。
挑戦の原点 ― 宇野からの誘いと本田の覚悟
2人で滑っている時に、昌磨君が「オリンピックに出ようよ」みたいなことを言ってくれて。全然何の話だかという感じだったんですけど、「アイスダンスでオリンピックを目指そうよ」というのを、本当に真剣な表情で言ってくれて。私自身、20年やってきて、現役生活を引退する時に「もう二度とこの競技には戻ってこない」という気持ちになるまでやり切ったので。昌磨君の完璧なキャリアに自分が入ることの勇気だったり覚悟みたいなものを持ち切った上でやらなきゃいけない、というのはすごく分かっていました。
「オリンピックを目指したいです」という夢を伝える怖さも、現役時代に十分理解していたので、覚悟を持てるまで少し時間が必要でした。昌磨君自身もいろんな思いがあった上でその提案をしてくれたので、その思いを傷つけないように必死で食らいついていかなきゃ、という気持ちに結構すぐ変わって。そこからスケートの映像やアイスダンスのことを勉強して、自分たちがどういう風になりたいかを考えた上で「一緒に目指したいです」という気持ちを伝えた、という感じですね。
僕はマリンのスケートをすごい昔から見ていて、時には使用する楽曲が同じだったこともあるんですけど、嬉しいというよりも「同じ楽曲を滑ることが結構ハードルが高いな」と思ってしまうぐらい、すごくリスペクトしていました。僕にはできない表現力を持っているスケーターだなと、小さい頃から思っていたし、僕を一番近くで支えてくださっていたお母さんにも言われるぐらい、誰もが認める素晴らしいスケーターで。
「天才だ」と思っていた部分があったんですけど、よくよく話を聞いてみたり、一緒に練習する上で「これはどういう風にやってるの?」と聞いたりすると、ちゃんと言語化できる。その姿を見た時に「天才というわけではなくて、小さい頃から考えられないほど考えて、研究してきたんだな」という一面を見て。僕は「努力の人」と言われるんですけど、僕はやると決めたことをやってるだけで。マリンを近くで見ていると、僕が驚くぐらい、やると決めたことへの集中力がすごいので、僕も負けないようにいろんな部分を工夫して練習していかなければいけないな、というのが今の僕の心情です。
本田が語る宇野の魅力、そして「1人じゃない」喜び
1人で滑っている時の昌磨君の、120%くらいで動く力強い動きみたいなものが私はすごく好きで。2人で滑っている時も「この120%をどうしたら私が出せるんだろう」というのは、演技を見ながらすごく思っていて。力強い動きやスピード感も本当に気にせず全力でやってほしいので、基礎の練習の時から、そのスピードについていけるように、なんなら越せるようにぐらいを思っていて。なるべく昌磨君がそのまま全力でできるように、というのを今は特に意識しているかなという感じです。
すごく筋肉痛があったり、練習時間がすごく長かったり、時差であんまり寝れなかったり、そういうのがあったとしても、僕自身はすごく……1人じゃないからこそすごく楽しくて。すごく勝手にやりがいを持ってやらせてもらっていて。難しさがある一方で、1人じゃないというのは私にとってすごく嬉しいことだなって。日々の練習って結構辛くなりがちなんですけど、その「辛い」と思うところが、1人じゃないというだけでこんなにも捉え方が違うんだな、というのは感じさせられます。
覚悟を胸に ― 会見で語った今回の挑戦
改めて、今回の挑戦は2人にとってどんなものでしょうか?
本田真凜:お互いに高め合いながら、やっぱり出るからには勝てる状態で試合に出たいなということで、2024年10月から準備期間を設けて、競技に向き合う時間を尽くしてきました。試合に出るからには勝てる状態で、勝ちを目指して頑張っていきたいと思っています。
小さい時に始めたスケートの延長線上で、競技として世界で戦うというところから一度引退して、そして僕たちがいろいろな経験をした上で、再び選択してこの競技という舞台に戻っていこうと決めた。結果は同じなんですけど、大きく違うかなと思います。もちろんいい結果も目指しますし、勝ちにも行きます。最善も尽くして覚悟を持ってやるんですけれども、そこに2人の「楽しいね」という楽しさだったり、見る人が楽しい・面白いなと思っていただけるスケーター、そしてスケーターに限らず人間性でいられるように、これからも日々精進していきたいと思います。
僕たちはどんどん準備が進んでいるので、「やっと言えた」というよりも、もう強めの覚悟の方がどうしても先行しちゃうんですけど……「楽しみだな」という感じ。実感がないということは全くなく、実感はすごくあります。皆さんも同じように「選手をやるんだ」というのを知っていただけて嬉しい。やっとその実感を共有できる、という感じです。
まだ見ぬ未来へと、夢と覚悟を抱いて。ここから、2人の新しいシーズンが始まる。
まとめ
この動画では、華やかな演技の裏側にある日々の積み重ねが、丁寧に描かれています。基礎を見つめ直す姿勢、練習に向き合う時間、海外での強化合宿、そして「勝てる状態で試合に出たい」という言葉から、2人が新たな挑戦に真剣に向き合っている様子が伝わってきます。
見どころのひとつは、2人が互いをどのように受け止めているかという点です。本田が語る宇野の「120%の力強さ」、宇野が語る本田の「誰もが認める表現力」。そして「1人じゃないからこそ楽しい」という本田の言葉からは、ペア競技ならではの心強さや支え合いも感じられます。
2030年という大きな目標に向けて、ここから2人の新しい歩みが始まっていきます。挑戦の出発点を記録したこの密着は、これからの成長を見守るうえでも、印象に残る1本になりそうです。

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