関西大学教育後援会創立70周年記念式典のアイスショーに出演した本田太一、真凜、望結、紗来兄妹を特集した部分の動画です。映像は朝日新聞のYoutube公式チャンネルで配信されたものです。


 「五輪に出られたら、どんな反応をしてくれるかな」。フィギュアスケート女子で、今季シニアデビューした本田真凜(15)=大阪・関大高=は、きょうだいの喜ぶ顔を想像する。

 一番上に姉がいて、真凜は5きょうだいのちょうど真ん中にあたる。同じ競技に取り組む兄や妹2人は、良きライバルであり、助言や激励をしてくれる心の支えでもある。「いい感じでバランスが取れていて、いい共演ができている」

 今年3月の世界ジュニア選手権(台北)で、兄の太一(18)からは「集中して」とメッセージがきた。望結(みゆ、13)は試合前は何も送ってこず、試合後にすごく褒めてくれると言い、辛口だという紗来(さら、10)からは「スピン、なんで(最高のレベル4じゃなくて)レベル3なの?」。三者三様の励ましがあった。

 フリーでは、浜田美栄コーチに「憧れのお姉ちゃんだと言ってもらえる演技ができたらいいね」と声をかけられて送り出された。真凜は「(みんなテレビで)見ているかなと思って、全然緊張もなくあっという間に終わった」と、ほぼ完璧な演技で銀メダルを獲得した。

 五輪への挑戦は、4年後も8年後も現実的だ。しかし、真凜は「以前はそう思っていたけど、(挑戦は)2回。なぜか? 紗来がシニアに上がってくるから。それまでに引退するのを目標にしてやりたいな。早く達成出来ればいいなと思います」。妹との五輪代表争いは避けたいという思いを明かし、「(シニアに上がったばかりの)いい年に五輪があるので、自分のペースで楽しく目指したい」と、五輪を狙う意思を再確認した。

(2017年7月21日掲載 朝日新聞より)