
【記者会見フル動画】2026 世界選手権 男子フリー 記者会見|イリア・マリニン、鍵山優真、佐藤駿
2026年世界フィギュアスケート選手権(プラハ)男子フリースケーティング後の記者会見。金メダルのイリア・マリニン選手、銀メダルの鍵山優真選手、銅メダルの佐藤駿選手が登壇し、長いシーズンを終えた率直な思いや、今大会の意味、来季以降を見据えた考えを語りました。
🎥 会見動画(ノーカット)
- 00:03 記者会見開始
- 00:46 3選手への冒頭質問「今大会のメダルの意味」
- 04:09 メディア質問開始
- 04:42 イリア・マリニン選手へ質問「3度目の世界タイトルの意味」
- 05:57 イリア・マリニン選手へ質問「プレッシャーの遮断方法」
- 06:38 3選手へ質問「シーズン後の予定」
- 09:18 3選手へ質問「次の4年間の始まりか」
- 12:31 3選手へ質問「どうやってリラックスするか」
- 16:23 イリア・マリニン選手&鍵山優真選手へ質問「プラハと家族の縁」
- 19:00 3選手へ質問「ISUのルール変更案について」
- 25:34 イリア・マリニン選手へ質問「4回転アクセルと4回転ループ」
出典:YouTube動画「 Ice Skating International Online」
※会見コメントは、会見内の英訳をもとに発言の要旨を整理して掲載しています。全文書き起こしではありません。
皆さま、こんにちは。2026年プラハで開催されているISU世界フィギュアスケート選手権、男子フリースケーティング後の記者会見へようこそ。それではメダリストの3選手をお迎えします。3位、日本代表の佐藤駿選手。2位、日本代表の鍵山優真選手。そして中央には、新たな、そしてディフェンディング世界王者、アメリカ代表のイリア・マリニン選手です。3選手の皆さん、おめでとうございます。
とても長いシーズンを戦い抜いた末に、今こうして世界選手権のメダルを獲得しました。この結果は、それぞれにとってどんな意味を持ちますか。まずは駿選手からお願いします。
佐藤駿:本当にとても長いシーズンではあったんですけど。シーズン最初はけがもありながら、本当に不安もたくさん抱えてはいたんですけど。この世界選手権までしっかりと頑張ることができて、オリンピックと世界選手権とメダルを獲得することができて、本当に今はうれしい気持ちでいっぱいです。
鍵山優真:この世界選手権は、もう本当に点数とか順位より、自分の一番満足できる演技を目指していたので。やっぱりオリンピックでの悔しさっていうのもすごく残っていたので、今日のフリーに関しては、もう最初から最後まで自分らしいスケートをすることを一番の目標にしていたので。本当に、この結果以上に自分が満足できる演技ができたことが一番良かったなっていうふうに思っています。
イリア・マリニン:今は、長くて浮き沈みの多かったシーズンがようやく終わって、すごくほっとしています。今回の世界選手権に来るにあたっては、これまでとは少し違う考え方を持っていました。自分のために滑ること、氷の上の一瞬一瞬を楽しむこと、それだけを考えていました。そして実際に、その通りに滑ることができたと思っています。
それではここから、会場の皆さん、そして後ほどオンライン参加の皆さんからの質問をお受けします。質問のある方は手を挙げてください。マイクが届くのを待って、お名前と所属をお願いします。
まずイリア選手に質問です。3度目の世界タイトル獲得、おめでとうございます。これまでの2回の優勝と比べて、今回のタイトルはどのように感じていますか。特に今季は難しいシーズンで、多くのプレッシャーもあったと思いますが、その中で勝ち取ったことに特別な意味はありますか。
イリア・マリニン:正直に言うと、今回はこれまでの世界選手権の中でも、比較的気持ちが楽な大会でした。というのも、オリンピックで感じたプレッシャーがとても大きかったからです。今回はほとんどプレッシャーを感じずに会場に来ることができました。周囲の期待や重圧をすべて遮断して、自分のために滑ること、そしてこの世界選手権の一瞬一瞬を楽しむことだけを考えていました。実際にそれができたと思います。それに、自分はこの競技を観ることも大好きなんです。ほかの選手たちの演技を見て、シーズンが終わる解放感も感じながら、自分も同じ気持ちで今日の演技に向かうことができました。とにかく、最後まで戦い抜いて終えようと思っていました。
これだけの期待やプレッシャーを、具体的にどうやって遮断するのですか。みんな知りたい方法だと思います。
イリア・マリニン:すごくシンプルなことだと思います。要するに、自分自身のことを考えることです。少し自己中心的に聞こえるかもしれませんが、自分にとって何が必要なのかを考えるのはとても大事です。時には、周囲に対して「ノー」と言うことも必要ですし、自分が何をしたいのかをはっきり分かっていることが大切だと思います。
3選手に質問です。シーズンが終わりましたね。これから何をする予定ですか。休暇に行くのか、1か月休むのか、友人に会うのか。今後数週間をどう過ごすのか教えてください。
佐藤駿:「来週と再来週に『スターズ・オン・アイス』がありますのでそれに向けてしっかり頑張っていきたいのと、再来週も『スターズ・オン・アイス』があるので、標準を合わせ皆さんにしっかりいい演技が届けられるように頑張りたいです。、
鍵山優真:僕もまったく同じです。この先2週間は『スターズ・オン・アイス』がありますし、4月いっぱいはスケート関係でかなり忙しくなると思います。でも、本当にすべてが終わったら、スケートのことを一切考えず、遊んだリ、旅行をしたり、一度オフを満喫したいです。
イリア・マリニン:僕もこの2人と一緒に、その2週間に参加します。3人そろって、ほかにも世界の多くのスケーターたちと一緒に過ごせるのはすごく楽しいことだと思います。シーズンの終わりをみんなで味わいながら、僕が“ショーシーズン”と呼んでいる期間に入っていく感じですね。競技のような期待やプレッシャーはなく、ただこの競技が好きだという気持ちを楽しめる時間になると思います。
とてもレベルの高い大会でした。この大会は、次の4年間の始まりのように感じましたか。それとも、しばらくオリンピックのことを考えなくていいという安堵の方が大きいですか。
佐藤駿:本当にハイレベルな大会だったと思います。オリンピックのあとに気持ちや状態を立て直して、この世界選手権に合わせてくるのは簡単ではありませんでした。でも、自分の集中を保ち続けて、クリーンな演技を出すことができました。今の気持ちとしては、やはり安堵の方が大きいです。
鍵山優真:オリンピックのあと、自分の中には大きな悔しさがありました。だからこの世界選手権では、とにかく納得できる演技で終わることだけに集中していました。この1か月間はそのことだけを考えてきたので、最終的にそれを達成できたことにとてもほっとしています。
イリア・マリニン:今回の大会は、ほかの選手たちも含めて本当にハイレベルだったと思います。でも僕にとって一番大きかったのは、オリンピックのプレッシャーをここで解放したいという気持ちでした。新しい気持ちでこの大会に来て、自分がこの競技の好きなところを全部楽しみたいと思っていました。僕の中では「今季最後の試合を終えたら、そこからまた次の4年間に向けた新しいスタートを切る」というイメージでした。
皆さんはまだとても若いのに、すでに多くのことを成し遂げています。リラックスすると言いますが、シーズン後やショーの後、どうやってスケートのことを頭から離しているのですか。どのように気持ちを切り替えていますか。
佐藤駿:自分が一番リラックスできるのは、お風呂に入ることです。温泉やサウナが大好きで、それが一番のリラックス方法です。世界選手権の前にもサウナに行きましたし、自分にとってはそれが一番の気分転換ですね。
鍵山優真:基本的に、リンクを離れている時はスケートのことを考えないようにしています。ゲームをしたりして、なるべくスケートから離れた時間を作っています。ただ、『スターズ・オン・アイス』のようなショーはスケジュール自体は大変でも、トップスケーターたちと一緒に滑れるのが本当に楽しいですし、スケートの楽しさを改めて感じられる時間でもあります。
イリア・マリニン:2人が言ったことにかなり近いです。リンクを離れたら、できるだけスケートのことは考えないようにしています。音楽を聴いたり、YouTubeでDIY動画を見たり、ゲームをしたり、1日中寝ていたり、とにかく“スケートじゃないこと”をしています。ただ、ショーに出ることも僕にとってはリラックスのひとつです。競技とは違う感覚で観客を楽しませることができますし、ほかのスケーターたちと一緒に、プレッシャーの少ない、温かい雰囲気の中で過ごせるからです。それが僕にとってのリラックスです。
イリア選手と優真選手に質問です。前回プラハで世界選手権が開催されたのは33年前の1993年ですが、その時、優真選手のお父さま、そしてイリア選手のお母さまもここで戦っていました。そのことを知っていましたか。何か話を聞いていましたか。また、プラハについて何か聞いたことはありますか。
鍵山優真:実は、父がどの大会に出ていたのか、そこまで詳しくは知らなかったんです。オリンピック後にプラハへ向けて準備している時に、父が突然「そういえば、自分もプラハの世界選手権に出たことがあるよ」と言ってきて、「え、そうなんだ」と驚きました。でも、その時の映像は見たことありません。
イリア・マリニン:僕はこの大会に来るまでまったく知りませんでした。ファンアカウントか何かで、「実はイリアのお母さんも当時プラハの世界選手権に出ていた」と書かれているのを見て初めて知りました。なので、家に帰ったら、あるいは母に会った時に、どんな大会だったのか聞いてみたいと思います。でも、2人の親が同じプラハの世界選手権で滑っていたというのは、すごく素敵なつながりだと思いますし、僕たちにとっても特別なことだと思います。
3選手とも今季を通して、本当に考え抜かれた素晴らしいプログラムを披露してきました。その中で、ISUがシングル競技の採点方法に関する変更を提案しています。その変更について、皆さんの考えを聞かせてください。
佐藤駿:ルールに関しては、すぐに競技性を変えるとやはり難しい部分もすごくあると自分で感じていますし、個人的には大きな変更はなく、なるべく今の状態で滑りたいという気持ちは強いです。ただ色んな意見があると思うので、色々な意見を尊重しながら、意見をしていければと思います。
鍵山優真:記事でショート・フリーの制度を撤廃することを読んだんですけど、それには僕は賛成することはできません。やっぱりアティスティックスポーツといことでで、アティスティックという部分と、スポーツの競技性の緊張感がまじりあっているからこそ、フィギュアスケートの魅力だと思っています。まずルールを変えるにしても、選手たちが一番納得する形で変えて欲しいです。技術変更などよりも、著作権の問題とか改善して欲しいです。
イリア・マリニン:率直に言います。僕にとって理想のフィギュアスケートというのは、Daveが言ったように、芸術性と技術が融合しているものです。片方だけでは成立しないし、その両方があるからこそ、フィギュアスケートという競技全体の魅力が生まれると思っています。でも、今回提案されている変更の細かい部分を見ると、長年かけて選手たちが築いてきた競技レベルそのものを下げてしまうように感じます。観客の側から見ても、今のルールやプログラムの構成に慣れているので、突然こうした変更があると、観る側も戸惑うと思います。そして、もちろん選手にとってはもっと大きいです。練習の仕方がまったく変わってしまいます。たとえばジャンプ数を7本から6本に変えるという話がありますが、そうなるとプログラムの作り方も全部変えなければいけません。前のシーズンにもジャンプ数がどうなるかはっきりしない時期がありましたが、僕自身も6本から7本に変えることにかなり苦労して、実際に前半の試合では多くの問題が出ました。だから最終的には、ISUや決定権を持つ人たちは、選手たちの声を本当に聞くべきだと思います。率直に言って、僕たち選手がいるからこそISUも成り立っているわけですし、選手がいなければ今のような発展も注目もなかったはずです。なので、こうした変更については再考して、選手たちが意見を出し合える場をしっかり作って、競技にとって何が本当に良いのかを一緒に考えてほしいです。
イリア選手に質問です。今日は4回転アクセルを予定していて、途中でより安全なトリプルに切り替えたようにも見えました。また、4回転ループを回避すると決めたのはいつですか。これまでは常に大きな挑戦をしてきた選手だと思いますが、今回は「最大のリスクを取る時ではない」と感じたのでしょうか。
イリア・マリニン:その質問へのいちばん良い答えは、「今は、シーズン最後の試合をリラックスして楽しむ時だった」ということです。

“【世界フィギュア2026】男子フリー記者会見 イリア・マリニン、鍵山優真、佐藤駿 (2026/3/28)” への1件のコメント
シングル女子含めて会見の翻訳記載に感謝です。堪能できました!(^^)!
あと、33年前の話は面白かったです。
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