
【記者会見フル動画】2026 世界選手権 男子ショートプログラム 記者会見|イリア・マリニン、アダム・シャオ・イム・ファ、アレクサンドル・セレフコ
2026年世界フィギュアスケート選手権(プラハ)男子ショートプログラム後の記者会見。首位のイリア・マリニン選手、2位のアダム・シャオ・イム・ファ選手、3位のアレクサンドル・セレフコ選手が登壇し、演技の手応えやオリンピック後の調整、競技への思いを語りました。
🎥 会見動画(ノーカット)
- 00:04 記者会見開始
- 00:19 アレクサンドル・セレフコ選手への冒頭質問
- 01:00 アダム・シャオ・イム・ファ選手への冒頭質問
- 01:37 イリア・マリニン選手への冒頭質問
- 02:12 メディア質問開始
- 02:27 全員へ質問「五輪後の過ごし方」
- 04:47 全員へ質問「五輪の悔しさと世界選手権へのモチベーション」
- 07:54 セレフコ選手へ質問「プレッシャーへの対応」
- 08:56 イリア・マリニン選手へ質問「五輪後のメンタル」
- 10:53 全員へ質問「フィギュア人気の高まり」
- 13:24 全員へ質問「オリンピックシーズンと競技への愛情」
- 17:11 全員へ質問「若い世代へのアドバイス」
- 19:42 イリア・マリニン選手へ質問「期待と技術革新のバランス」
- 20:17 記者会見終了
出典:YouTube動画「 Ice Skating International Online」
※会見コメントは、会見内の英訳をもとに要旨を整理して掲載しています。全文書き起こしではありません。
まずは銅メダリストのアレクサンドル・セレフコ選手です。今日の演技をどのように振り返りますか。特別だったことは何ですか。
アレクサンドル・セレフコ:今日ここで滑ることができて、本当に素晴らしい気持ちでした。自分のベストを尽くしたショートプログラムができて、とても嬉しいです。観客の皆さんも本当に温かくて、たくさんのエネルギーをもらいました。
続いて銀メダリストのアダム選手、おめでとうございます。特に手応えを感じた要素や瞬間はありましたか。
アダム・シャオ・イム・ファ:実は、プログラム全体です。音楽が始まった瞬間から気分が良くて、最初から最後まで、すべてのステップ、すべてのパートをしっかり楽しむことができました。それが本当に楽しかったです。
そして首位のイリア・マリニン選手、おめでとうございます。今日、ここプラハで、この観客の前で演技した感想を教えてください。
イリア・マリニン:とても応援してくれて、エネルギーにあふれた観客でした。会場にいる皆さんからの愛情とサポートを、氷の上でしっかり感じました。今日は特に何かを期待していたわけではなく、この環境と、フィギュアスケートという体験そのものを受け止めたいと思っていました。プログラム中ずっと、そのことだけを考えていました。
それでは、ここから報道陣の皆さまからの質問を受け付けます。手を挙げて、お名前と所属をお伝えください。
皆さんに質問です。オリンピック後から今大会までの間、アイスショーにも出演されていたと思いますが、それ以外に、リラックスしたり気持ちを切り替えたりするためにどんなことをしていましたか。
アレクサンドル・セレフコ:オリンピックの後は少し休みを取り、その後2週間ほどしてから世界選手権に向けた準備を始めました。メンタル面をより意識して取り組むようにしていました。
アダム・シャオ・イム・ファ:オリンピックの後は本当に時間がなくて、プログラムの何を変えるべきか、何を改善すべきかをじっくり考える余裕はあまりありませんでした。すべてが本当にあっという間に進んでいったんです。ショーに出ている間も練習は続けていて、ジャンプも跳んでいました。普段とは違う雰囲気の中で滑ることができたのは、気持ちの面でもすごく良かったですし、その後で通常の練習に戻った時も、すごく良い状態で戻れました。それに、自分がいかに試合が好きか、競技が恋しかったかをあらためて感じました。4か月くらい試合に出ていないような気分でしたが、実際はそんなことはなかったんです。その時に、「自分は本当に競技が好きなんだ」と実感しました。
イリア・マリニン:僕もかなり似た感覚でした。僕たちも一緒にショーに出ていて、それはオリンピックから少し気持ちを切り離して、違う環境で演技をする経験になりました。そのあと練習に戻った時には、気持ちも体もリフレッシュできていて、またトレーニングを始められる感覚がありました。ただ、あまり時間はなかったので、特に大きく何かを変えようとは思いませんでした。とにかく状態を維持して、エネルギーを保って、シーズンの最後までしっかりやり切りたいという気持ちでした。
3人ともオリンピックでは思い描いたような演技ができなかったと思います。その悔しさは、世界選手権に向けてどれくらいモチベーションになりましたか。
アレクサンドル・セレフコ:オリンピック直後は、もっと頑張って世界選手権でより良い演技をしたいという気持ちが強くありました。最初の数週間は、日常の練習に戻るのが本当に難しかったです。でも、ここ数週間でだいぶ取り戻せたと思いますし、オリンピックからかなり改善できました。あの時のミスがあったからこそ、今日ベストの演技ができたのだと思います。
アダム・シャオ・イム・ファ:オリンピックの後は、精神的にも肉体的にも本当にきつかったです。終わった直後の2日間は、ほとんど眠れませんでした。でも、その経験を通して、オリンピックは確かに最大のスポーツイベントかもしれないけれど、それが自分という人間を定義するわけではないと気づきました。アスリートとしても、人としても、それだけがすべてではない。だから前に進まなければいけないと思いました。あの経験は、自分をいろいろな面で成長させてくれましたし、今はもっと自然に、自分を解放して競技に向き合おうとしています。スポーツでは何が起こるか分かりません。皆がベストを尽くして準備してきているので、何でも起こり得ます。だからこそ、その時々に起きていることへ適応しようとしています。
イリア・マリニン:僕にとっても、オリンピックから戻ってくるのはかなり難しかったです。ただ、スポーツでは何が起こるか分からないということは分かっていました。どんな演技でも、小さなことで結果が変わることがあります。オリンピック後の数日間は、本当にずっとそのことを考えていました。24時間ずっと、「こうしていたら違った結果になったかもしれない」と何度も考えました。でも最終的には、その結果が起きたという事実を受け止めて、前に進むしかありません。違う世界線ではオリンピックに勝っていたかもしれないし、世界選手権に出ないという選択をしていたかもしれません。でも、今ここに自分はいます。だから、今この場でスポーツを楽しみたいと思っています。
アレクサンドル・セレフコ選手に質問です。ヨーロッパ選手権に続いて、今回もメダル争いの中にいます。こうしたプレッシャーへの対応は以前より上手くなっていると感じますか。
アレクサンドル・セレフコ:以前よりは、うまく対処できるようになってきたと思います。もちろん完璧ではありませんし、今シーズンもミスはありました。でも、今は確実に前よりプレッシャーにうまく対応できています。
イリア選手に質問です。ミラノでのフリーのあと、あなたがとても落ち着いて振る舞っていたことや、思いやりのある対応をしていたことが大きな話題になりました。あの厳しい出来事から4週間たった今、メンタル面も含めて、あの経験をどう振り返っていますか。
イリア・マリニン:どんなことにもプラス面とマイナス面がある、ということを理解するのはとても大事だと思っています。だから僕は、どんな結果や状況の中にも、できるだけ前向きなものを見つけようとしています。あの出来事も、もう終わったことです。変えることはできません。だから、終わったことは終わったこととして受け止めて、前に進むしかありません。こういうことで自分を必要以上に追い詰める理由はないと思っています。スポーツではこういうことも起こり得るからです。大事なのは、その瞬間から学んで、それを今後の情報やモチベーションに変えていくことだと思います。
ドイツでは今、フィギュアスケートの人気が高まっています。皆さんは、競技の人気が高まり、何か流れが変わってきていると感じますか。皆さん自身がロールモデルになっていることも影響していると思いますか。
アレクサンドル・セレフコ:オリンピックによって、フィギュアスケートにたくさんの新しい人たちが関心を持ってくれたと思います。それは本当に嬉しいことです。この先、さらに多くの人たちを引き込めたら素晴らしいと思います。
アダム・シャオ・イム・ファ:僕もアレクサンドルと同じように感じています。オリンピックではいろいろなことが起きましたし、素晴らしいアスリートがたくさんいました。しかも、競技力だけでなく、人としても魅力があり、個性がある。そういうところが、人々にとってより興味を持ちやすい要素になっていると思います。だからこそ、今フィギュアスケートがより人気になっているのだと思いますし、この流れが続いてくれたら嬉しいです。
イリア・マリニン:今年、特にオリンピックの後に大きな変化を感じました。本当に多くの刺激があって、どんなニュースチャンネルでもフィギュアスケートや選手の話題を目にするようになりました。それは自分にとっても驚きでした。僕たちがこんなふうに人に影響を与えられるとは思っていませんでした。この競技が変化をもたらしていて、多くの人にとって身近なものになり始めているのだと思います。なぜそうなるのかといえば、僕たちも皆と同じ普通の人間だと分かってもらえているからだと思います。僕たちは、自分の体もメンタルも限界まで使って戦っていて、その姿を見て楽しんでもらえたり、評価してもらえたりしているのだと思います。
3人とも今季は浮き沈みのあるシーズンだったと思います。でも、その根底には、氷の上を速く滑ったり、ジャンプしたりすることが大好きな気持ちがあるはずです。このオリンピックシーズンの経験は、皆さんの本来のスケートへの愛情にどんな影響を与えましたか。
アレクサンドル・セレフコ:誰にとっても長いシーズンだったと思いますし、一年を通して最高の状態を維持し続けるのは本当に難しいことです。だから、すべての試合で完璧な状態でいられなかったとしても、それは自然なことだと思います。僕たちはロボットではなく、人間ですから。だからこそ、毎試合、自分のベストの演技を見せて、プログラムを通してこの競技への愛を伝えようとしてきました。
アダム・シャオ・イム・ファ:今シーズンは本当に難しかったです。自分の中でオリンピックの占める比重がとても大きかったので、結果を出すこと、良い演技をすること、その一方でスケートを楽しむこと、そのバランスを取るのがとても難しかったです。今の僕たちにとって、アスリートであること、フィギュアスケーターであることは仕事でもあります。でも同時に、好きだからやっている仕事でもあります。だから、滑る楽しさと、競技会で結果を出すことのバランスを見つけるのが難しかったです。ただ、シーズンを通していろいろな出来事があったことで、自分自身についてより深く学び、人としてもアスリートとしても成長できたと思います。
イリア・マリニン:オリンピックイヤーは、自分にとって本当にストレスが大きくて、対処するのが難しいものでした。シーズンに入る時には、すべての試合で最高の状態でいなければならない、毎試合ごとに成長しなければならない、という期待を自分に課していました。でもオリンピックの後になって、アスリートであることは仕事の一部だけれど、人間であることもまた自分たちの仕事なんだと気づきました。この競技を愛していなければ、すぐに燃え尽きてしまいます。だから僕にとっては、自分のベストを尽くしたい気持ちと、好きなことを楽しむ気持ち、そのバランスを見つけるのが大事でした。シーズンが終わり、あるいは終わりに近づく中で、ようやくその中間点を見つけ始めている気がします。
若い世代に向けて質問です。皆さんのように自分の競技で成功するために、若い人たちに勧めたいことを3つ挙げるとしたら何ですか。
アレクサンドル・セレフコ:一番大事なのは、自分がやっていることを好きでいること、そして楽しむことだと思います。楽しんでいれば、それはただの「仕事」には感じなくなるからです。自分にとっては、それが一番大切です。
アダム・シャオ・イム・ファ:たくさんありますが、まずアレクサンドルが言ったように、自分のしていることを好きで、楽しむことです。それから、自分を助け、支えてくれる正しい人たちの言葉に耳を傾けることも大切だと思います。人生も競技も、簡単ではありません。3つ目はたくさんありすぎて、ひとつに絞れません。だから、そこは若い世代の皆さん自身に見つけてほしいです。
イリア・マリニン:僕なら3つ挙げます。まず、自分のやっていることを好きでいること、そして情熱を持つこと。次に、その道のりは決して簡単ではないと知っておくことです。物事が簡単になるわけではなく、自分のほうが強く、うまく、そして賢くなっていくんだと思います。最後に、自分らしくあることを恐れないこと。何が起きても心を開いて受け止め、適応していくことだと思います。
イリア選手に質問です。今後、自分への期待を必要以上に高めすぎないことと、技術面で競技をさらに前進させたいという欲求、そのバランスをどう取っていこうと考えていますか。
イリア・マリニン:この競技を楽しむこと、自分がやっていることを本当に好きでいること。結局のところ、僕がやっているのはそれだけです。

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