
【詳報】浅田真央さん「満点です」 指導者として初の発表会 生徒たちの笑顔に安堵、コーチとしての現在地を語る
フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー五輪銀メダルを獲得した浅田真央さんが、初めての「木下MAOアカデミー発表会」を終え、報道陣の取材に応じました。
2017年の現役引退後はプロスケーターとして活動を続け、2025年11月には自身がプロデュースする「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」(東京都立川市)を開業。さらに同年8月には木下グループと共同で「木下MAOアカデミー」をスタートさせ、この日、初めての発表会を迎えました。
本番前には生徒たちに丁寧に声をかけ、演技中はリンクサイドで一緒にリズムを取りながら見守った浅田さん。会場には長年指導を受けてきた佐藤信夫コーチも駆けつけました。取材では、生徒たちの成長への思いに加え、ミラノ・コルティナ五輪を見て受けた刺激や、指導者としての新たな決意についても穏やかに語りました。
動画
タイムライン
出典:YouTubeチャンネル「共同通信 KYODO NEWS」
📝 質疑応答(Qにタイムライン付き)
発表会を無事に終え、生徒さんたちの演技をご覧になって、今どんなお気持ちですか。
浅田真央:はい。去年の8月からこの木下真央アカデミーが始まったんですけど、この発表会を迎えるまでに、毎日の練習、みんな一生懸命練習してきたので、それだけでも本当に私も「よくここまで来たな」という思いではいたんですけど、今日は生徒たちがみんな笑顔で滑っていたので、ちょっとほっとしました。
感慨深い発表会になったのではないでしょうか。
浅田真央:そうですね。やっぱり楽しいだけではここまでみんなも来れなかったと思うので、「よくここまで来たな」という思いでいっぱいです。
ただ、終わった後にみんなに「どうだった?」って聞いたら、みんな「楽しかった」って笑顔で言ってくれたので、良かったなって思いました。
去年のお披露目会では、「たくさん褒めたいし、伝えるべきことはしっかり伝えたい」とおっしゃっていました。
今回、生徒さんを送り出す際のお声がけも印象的でしたが、特に意識して伝えていたことはありましたか。
浅田真央:本当にみんなここまでよく頑張ってきたので、もうあとは「絶対できるから」ということを声かけしました。
今後はアカデミーとして大会にも出場していくと思いますが、目指していることがあれば教えてください。
浅田真央:はい。まずは目の前の目標をしっかり、その目標が叶うように、私も一生懸命指導していきたいなと思ってます。
大会に向けて、現時点で具体的な目標はありますか。
浅田真央:はい。今日もプログラムをみんな1人1人滑ったんですけど、そのプログラムの全ての技をちゃんときっちりこなせるように、次の試合では頑張ってもらいたいなというふうに思います。
選手を送り出す際に「あなたたちならできるから」と声をかけていたのが印象的でした。
指導者として、どんなことを大切にされていますか。
浅田真央:本当に毎日何時間も練習するので、子どもなので、毎日ずっと継続して全力で練習するって、なかなか難しいことだと思うんですけど、そこを私が一生懸命、みんなの背中を押してあげられるように、常に全力で指導をすることを心がけています。
浅田さんに憧れてスケートを始めた子どもたちや、国際大会で活躍する選手も出てきています。そうした流れについて、どのように感じていますか。
浅田真央:はい。今ここにいるアカデミーの子が5歳の子もいて、本当に5年前に生まれたばかりで、特に私の現役時代とか、そういう姿を見たことないと思うんですけど、それでも自分が選手の頃からこれまで経験してきたスケートの技術だったり、気持ちだったり、そういったことを生徒たちにも伝えていけたらいいなというふうに思っています。
オリンピックをきっかけにフィギュアスケートへの関心がさらに高まり、競技を始める子どもも増えると思います。そうした子どもたちに伝えたいことはありますか。
浅田真央:そうですね。前回、今年のオリンピックもフィギュアスケートの選手が皆さん大活躍で、今後のスケート界の未来も本当に楽しみだなって思いました。
なので、私の生徒も少しでもその一歩に近づけるように、精いっぱい頑張らなきゃなというふうに思ってます。
去年8月のスタートからここまでを振り返って、今日の発表会で特に成長を感じた部分はどこでしょうか。
浅田真央:はい。去年の8月からの映像はしっかり私も覚えてるんですけど、そこからはるかに11人全員が成長しているので、そう思うと、このままで間違ってなかったんだなというふうに思うこともありますけど、さらにもっと自分も勉強して、生徒たちが1歩でも2歩でも3歩でも早い段階で成長できるように、また月曜日から頑張っていこうと、私自身も今日すごい力をもらいました。
ご自身の幼い頃と重なるような部分はありましたか。
浅田真央:そうですね。みんなは幼稚園から小学生までの生徒なので、「小学生の頃、自分もこんな感じだったな、あんな感じだったかな」とか思いながら。
あと、親御さんも一生懸命見守ってる姿を見て、「自分もこんな感じだったな」と思いながら、いつも見ています。
今日は佐藤信夫コーチも会場にいらっしゃっていましたが、何かお話はされましたか。
浅田真央:はい。そうですね。
以前、このMAO RINKがオープンしてから先生、ちょっと体調を崩されてしまって、その時に「必ずMAO RINKに行くから復活して」と。
今日、その目標が叶った日でもあったので、わざわざこの立川まで発表会を見に来てくださって、もう本当に嬉しかったです。
ご自身が指導していた生徒たちを佐藤コーチに見てもらうっていうのは、何か特別な思いはありますか?
浅田真央:そうですね。本当に私自身はまだコーチとしてはスタートしたばかりなので、本当に自分が生徒だった時、先生から言われたことだったりとか、そういうのを思い出しながら指導しています。
今日は、なので、自分が今一緒に頑張っている生徒の姿を見ていただけて、本当に嬉しかったです。
今日の演技を拝見していると、生徒さんたちは指先まで意識の行き届いた演技をしているように感じました。
「見せる」という点で、特に強く伝えていることはありますか。
浅田真央:はい。ジャンプ、スピンだけではなくて、やっぱり1人1人の個性を生かしたプログラムと、あとやっぱり綺麗なスケーターに育ってもらいたいので、もう毎日のように、常に「指先、つま先、膝」って言ってます。
リンクサイドでずっと選手たちを見守っている姿が印象的でした。見守りながら、どんなお気持ちでご覧になっていたのでしょうか。
浅田真央:心境は、練習の時もそうなんですけど、なんか自分も跳んじゃうような気持ちがいつも入っちゃいます。
なんかドキドキというか。
でも、これまで去年の8月からずっと練習はしてきてるので、私もどれだけ選手たちがやってくれるかなっていう楽しみはありました。
ご自身が滑る時よりも、見守る立場の方が緊張することはありますか。
浅田真央:あんまり緊張はしなかったです。
ただ、こういった本当にメディアの皆さんにいらしていただいて、あとお客さんもお越しいただいて、こういう大きな発表の場っていうのが今日初めてだったので、生徒によっては全然緊張してない子もいれば、すごい緊張してる子もいたので、「この選手はこんな感じなんだ」っていうのを初めて知れた時間でもありました。
コーチとして帯同する初めての試合になるかと思いますが、特別な思いはありますか。
浅田真央:なので今日は、次の試合に向けた一応本番を想定して私たち準備してきたので、また今日ちょっと出た課題だったりを次の試合までにちゃんと改善して、またこの発表会よりさらに良いものができるように準備していきます。
ココーチになってみて、難しさを感じるのはどんなところでしょうか。
浅田真央:自分がやるのではなくて、12人今いるんですけど、12人全員をやっぱりこの5時間の練習、みんなを引き上げていきたいので、やっぱりそこがなかなか難しいですね。
毎日5時間練習を、子どもたち全員、よくずっと気持ちを引き上げてやっていくっていうのは難しいです。
その中で、日頃特に気をつけていることや意識していることはありますか。
浅田真央:そうですね。ちょっとご褒美をあげたり、「これができたらシールあげる」とか、そんなゲーム感覚で、「このジャンプが跳べたらぬいぐるみあげる」とか、そういったちょっとゲーム感覚、ご褒美を入れつつ。
ご褒美の時の方が頑張るんで、私が「やりなさい」って言っても全然聞かないですけど、ご褒美用意したらすぐやるので、それはそれで困っちゃうんですけど。
そんな感じで、いろいろちょっと工夫しながら、私たちも試行錯誤してやってます。
ジャンプ構成についてですが、この年代では難しい構成に挑戦させるのか、それともまずは確実にこなせる内容を重視するのか、そのあたりはどう考えていますか。
浅田真央:はい。その子、その子によりますね。
この子ならもうこれだけ入れていかなきゃ置いていかれるっていう子は、無理して入れてますし、まだ全然焦らず、ゆっくりでいいっていう子は、できるもの、無難にちゃんとできるものをやるっていう感じで、その子によって違いますね。
8年後のオリンピックを見据えた時に、「この年齢ではここまでできていたい」といった目標設定はありますか。生徒さんたちにもそうした話はされていますか。
浅田真央:そうですね。はい。それぞれ目標は聞いたりしてます。
日本も今、ジャンプのレベルがすごく高いので、私たちもそのジャンプ、その今のトップの子たちに追いつけるように今頑張ってます。
この半年余りでの成長については、どのように見ていますか。
浅田真央:去年の8月から、まだちょっと1年は経ってないんですけど、半年ちょっとの中では、みんなすごく大きく成長はしてると思います。
ご自身の幼少期を振り返ると、「この年齢ならこれくらい」というひとつの目安もあるかと思いますが、そのあたりは意識されていますか。
浅田真央:でも、そこはあんまり意識はしてないですね。
とにかくその子に合わせてレベルを上げていく。1日でも早く跳べるようになるために必死にプッシュしてやっているので、その子その子、やっぱり習得の遅さ速さもあると思いますし、うまくなる時期も時間も違うと思うので、そこはあんまり焦らず、ただその子1人1人に、こう早く成長できるようにとは思ってます。
コーチ陣についてですが、松田悠良さんを含めて一緒に指導されている中で、役割分担はどのようになっているのでしょうか。
浅田真央:はい。今、私と他に2名いて、そのアシスタントの2人が、アカデミーの振り付けをまず担当したっていうのが1つと、あとは3人で手分けして見てます。
この人がジャンプ、この人がスピン、というわけではなくて、みんながそれぞれ全員を見るようにしてます。
2017年に競技生活を終えるまで世界のトップで戦ってこられた浅田さんですが、指導者になるにあたって、現役時代に大切だと感じていたことを、今の生徒さんたちにどのように伝えていますか。
浅田真央:現役時代の頃は本当に頭の片隅に、「いつか指導者になれたらいいな」という目標っていうのがちょっとあったんですけど、そこまでどうしてもなりたいっていうわけではなくて。
引退してからアイスショーをやるようになって、次何がしたいかなって思った時に、コーチとして挑戦してみるのもいいのかなと思って。そこからは本当に流れに身を任せてきたら、コーチを始めてたっていう感じなので。
でも、選手の時もコーチの時も変わらずに、やっぱり一生懸命自分ができることをやるっていうことは変わりません。
ご褒美にぬいぐるみを用意するなど、楽しさを大切にしながら教えている印象を受けました。浅田さんご自身も、選手時代に「楽しむこと」は大事にしていましたか。
浅田真央:そうですね。私自身もすごくスケートが好きでしたし、とっても楽しかったので。
子どもの頃にジャンプ跳べたら景品もらえたりとか、そういうことも私も経験させてもらってるので、そういうのは子どもたちにやってあげたいなと思って。
指導者になって、どんな時に一番喜びを感じますか。
浅田真央:練習の時に新しいジャンプが跳べたり、あと毎日みんなが元気にリンクに笑顔で来てくれる姿を見ると、厳しい練習でもちょっとほっとする部分もありますし、また今日もみんな張り切って笑顔で滑ってたので、「頑張ってきて良かったな」って私も思うことができました。
まとめ
初めての発表会を終えた浅田真央さんの言葉からは、指導者としての真剣さと、生徒たちを見守るやわらかなまなざしの両方が感じられました。
「絶対できるから」と背中を押し、「指先、つま先、膝」と細部まで丁寧に伝えながら、一人ひとりの個性と成長を大切に育てていく。その姿は、現役時代とはまた違ったかたちで、浅田さんらしさを映し出していました。
生徒たちの演技を見届けたあとに口にした「130点中130点」という言葉にも、この日への深い思いがにじみます。子どもたちにとってはもちろん、浅田さんにとっても、コーチとして歩み出した時間の確かさを感じる一日になったのではないでしょうか。

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