ジェフリー・バトル 引退表明

2008年9月10日に競技から引退を発表したカナダのジェフリー・バトル選手のインタビューと記者会見の動画です。


(記者会見)

~引退表明の部分のみ~

6歳の時からフィギュアスケートをはじめ、14歳からは国際舞台で競ってきました。好きなことができ、僕が納めた成功で祝福も受け大変光栄でした。

今日ここでアマチュア競技から引退することを表明します。

世界選手権での勝利の後、僕の人生で次へのステップを考えていました。そして僕がこのスポーツで遂げた実績をどれだけ誇りに思うことに気が付きました。

子供の頃、いつも世界一になることが夢でした。あの頃その歳で、それはただの夢でした。努力とコーチ、振り付け師、スケート連盟、家族の素晴らしいなサポートのおかげでなんとか、夢が現実にもなりました。

表彰台の一番上に上がれたわけを正確に説明することは難しいですが、2006年オリンピックでのメダル後、決してやさしいものではありませんでした。

背中の疲労骨折で、3・4ヶ月の氷上から離れリハビリ、氷上でも痛みを感じながら回復し、世界選手権への出場は危ういものでした。

悲観的で困難な経験に聞こえるかもしれませんが、スウェーデンでの勝利とカナダ国歌が聞けることは間違いなく価値があることなので言及します。

今僕は、人生の再出発に向けての準備ができました。

勿論パフォーマンスは僕が好きなことなので、スケートには関わっていくつもりです。

スポーツと組織に関わりつづていくことは当然のことだと思っています。それが僕人生の一部であり、出来ることを返していけたらと思います。

ありがとうございました。

(インタビュー)

今年の世界チャンピオン、ジェフリー・バトルは彼がスケート人生で成し遂げてきた全てのことに満足しているといい残し、フィギュアスケート競技から引退をします。

26歳のバトルは、今春スウェーデンの世界選手権で勝利を収めた後、考え始めました。

バトルは水曜日、トロントホテルでリポーターに「数ヵ月後、高揚感から覚め、僕が成し遂げてきたことすべてを見直す決心をしました。」と言いました。

「そしてこの決断を下すのに、僕がやってきたこと全てに誇りをもち、満足をしているということを確信しなくてはいけませんでした。そしてその時点で僕は確信しました。」

バトルは2010年カナダで行われるバンクーバーオリンピックが現役続行を思いとどませましたが、最終的に世界チャンピオンは「もう十分」と判断しました。

「それはやっぱり僕の頭のなかで格闘でした。本当に僕が望んでいることなのかどうか考えなくてはいけませんでしたから。世界選手権後、優勝はとても嬉しかったです。それは僕にとってどれだけ大切かをもたらすべきものだったんです。そしてここバンクーバーで開かれるオリンピックも僕にとって大切なことですが、勝つことは大切だと感じませんでした。それが僕の心の中になかったんです。」

18年間バトルのコーチをしてきたリー・バーケル氏は、「バトルが優れている点を一つ上げるとしたら、そのスポーツに対する彼の純粋な喜びと情熱です。それがアップダウンを通し、彼の(スケート)キャリア全体を維持していくことが出来たんです。」バーケル氏は、バトルがいつも見せる気力や責任感に驚かされていました。

バーケル氏「1日1日が、スケートするということは彼にとって任務でありました。」

トロント大学の工学部の学生でもあるバトルは、大学で勉強を続けながら、プロのフィギュアスケートショーにも参加したいと言います。またスケートに携わり、カナダのスケート界はなんだかの形でサポートしたいそうです。

「ジェフは数年もの間、私達のスポーツで国を代表するリーダーでした。
カナダの若いスケーター達のお手本であることにより、カナダ選手権、世界選手権、オリンピックで彼はその役目を喜んで応じてくれました。
そしてこれからもカナダのスケート界に携わりサポートしていくことを続けていくでしょう。」とカナダスケート連盟CEOのウィリアム・トンプソンは言います。

バトルは2001年に国際舞台でシニアデビューを果たし、日本で行われたグランプリイベントで2位になりました。続くカナダ選手権では3位、四大陸選手権では優勝を遂げました。そしてそれから6シーズンの間、順調に世界ランキングを上り詰めてきました。

2005,2006,2007年の国内選手権で優勝。トリノオリンピックでは、ミスでショートで6位と出遅れましたが、フリーでは素晴らしい演技で銅メダルを獲得し、表彰台にあがりました。

世界選手権では2008年に金、2005年は銀を獲得しています。

今年スウェーデンの世界選手権では初めて、ショート・フリー共に1位になり、大差をつけてタイトルをものにしました。自慢の4回転ジャンプは入れず、ディフェンディングチャンピオンのブライアン・ジュベールに14ポイント差をつけました。

バトル「世界舞台でカナダ代表としていられたことは名誉なことであり、フィギュアスケート競技で収めた成績に大変誇りに思います。僕は沢山のサポートを受けてきて、これからも僕のファンやコーチ、家族達への恩はずっと忘れません。」

(CBCより)

原文HP

CBCニュース記事と記者会見のバトル選手のコメントに大まかな訳をつけてみました。和訳は完全なものではありませんのでご了承ください。