浅田真央

2011年12月12日所属マネージメント事務所を通じて発表した浅田真央のコメントを紹介した動画です。


母親の死去でGPファイナルを欠場した浅田真央選手と、姉の舞さんが12日、所属事務所を通じてコメントを発表した。
 

◇浅田真央選手のコメント全文

応援してくださっている皆さん、スケート関係、及びマスコミの皆さんへこの度は、大変ご心配をおかけするとともに、試合直前の欠場となり、大変ご迷惑をおかけしました。

最初ケベックで連絡を受けたときは、今すぐに帰りたい、という気持ちと、試合を欠場しても良いのか?という思いで複雑でしたが、すぐに帰国して良かったと思っています。

帰る飛行機の中では、色々な事を考えましたが、きっとお母さんは自分が帰ってくるのを待っていてくれると信じて、ずっと祈っていました。

しかし、成田空港に到着してすぐにメールを確認すると、「ママは頑張れなかった」というお父さんからのメールを見て、涙が止まりませんでした。

それでも、もしかしたら、と思い、名古屋の病院に駆けつけ、何度も「真央だよ!」と叫びましたが、やすらかな顔をしたお母さんは、やはり目を開くことはありませんでした。

でも、充分頑張ったし、もう、痛い思いをしないで済むんだ、と思うと、少しホッとする部分もあります。

この半年、容態が良くない時が時々あり、名古屋を離れる時は、いつもこれが最期かも、と思いながら出発していました。

まだ、信じられない気もしますが、お母さんに今までより近くで見守られている気がします。

私たち姉妹にたくさんの愛を注いでくれたお母さんに、何度「ありがとう」と言っても足りません。

生前、家族で約束した通り、今後も自分の夢に向かって、やるべき事をしっかりやることが、お母さんも喜んでくれる事だと思い、今まで通り練習に励みたいと思います。

皆さん、今後とも応援よろしくお願いします。

浅田真央

 

◇浅田舞さんコメント全文

皆様

この度、私たち姉妹の母の件では、多くの方にご心配をいただき、ありがとうございます。

真央の帰りを待たずに、母は永眠することとなりましたが、生前より、真央に弱っている姿を見せたくない、と申しておりましたので、その希望通りであり、真央が到着すると、いつも通りの寝顔も心なしか微笑んでいるように見えました。

私は23年、真央は21年しか母と過ごせませんでしたが、過ごした年月以上の愛情を注いでくれたと思いますし、たくさんのものを残していってくれたと思います。

これからは、亡き母に心配をかけないよう、父を支えながら、自分の道をしっかり歩んで行きたいと思います。

皆様、今後とも、私たち姉妹をどうかよろしくお願いします。

浅田舞

(2011年12月12日 毎日新聞「<フィギュア>浅田真央、全日本選手権は出場 マネジメント会社が発表」より)