2009年大阪府立門真スポーツセンターで開催された第78回全日本フィギュアスケート選手権(2009 Japan Figure Skating Championships) 、村主章枝のショートプログラム演技の動画です。
Date:2009年12月26日
曲名:ヨハン・セバスチャン・バッハ 「G線上のアリア」 ~ 「トッカータとフーガ ニ短調 (BWV565) 」 (Air on the G String & Toccata and Fugue in D minor, BWV.565 by Johann Sebastian Bach)
技術点:31.10
構成点:28.60
減点:1.00
合計:58.70
冷静な目を持つP子さんに賛同。
日本のファンの多くは、トップ選手をアイドル化して持ち上げ、長く現役を続ける選手やスランプの選手はすぐに叩く。日本の報道の在り方を批判しながらも、その偏った報道や週刊誌ネタに影響されているのはまさに日本のファンでしょう。
私は日本人選手がトップ争いをしているシングル以外も見るし、カルガリーの頃からフィギュアを純粋に見てきたファンです。だから村主選手の功績は称えるべきであると思います。10年もの間、出場した世界選手権とオリンピックでは全て入賞。対する荒川さんは高い技術を持ちながらも世界選手権への出場回数も少なく、順位も8位、1位、9位と安定しなかった。実力が伴わなければ五輪でも金メダルは取れないので、荒川さんの功績ももちろん称えるべきです。日本は金メダルという結果だけですっかり彼女を女王扱い、表現の神様のような扱いですが、金メダルのフリーはどちらもトゥーランドット。よく言えば荒川さんの名プログラムですが、悪く言えば変わりばえしなくてワンパターン。一方村主選手は幅広いジャンルをこなし、その表現は世界でも高く評価された選手です。私は村主ファンではありませんが、日本の表現者はやはり村主選手だと思っています。
ウィアー選手も独自の世界観を持っており、「自分の演技で観客を旅に連れて行きたい」などと発言し、好きな人から見れば彼らしいアピール、嫌いな人から見れば「勘違い男」かもしれません。選手の好き嫌い、表現がテイストに合う合わないは個人の勝手ですが、嫌いなら見なければいいだけのこと。私は幅広い年齢層、そしていろんな表現の個性を持った選手がいるからこそフィギュアは面白いと思うし、アマチュアの選手に対して「早く辞めろ」と言う人こそ、「勘違い人間」です。