浅田真央 NHK杯2008 ショート

2008年グランプリシリーズ第6戦年、東京代々木第1体育館で開催されたNHK杯国際フィギュアスケート競技大会(NHK Trophy)、日本代表-浅田真央
(Mao ASADA)のショートプログラム演技の動画です。


Date:2008年11月28日
曲名:クロード・ドビュッシー ベルガマスク組曲「月の光」 Clair De Lune (Suite Bergamasque) - Andr��� Caplet: Children's Corner Suite 
(Clair de Lune from Suite Bergamasque #3 by Claude Debussy)  

技術点:34.40
構成点:30.24
合計:64.64

B000004646Debussy: Suite bergamasque for piano No1-4; Children’s Corner L. 113
Andre Caplet Claude Debussy Leif Segerstam


演技が終わった瞬間、スタンドは総立ち。浅田は大歓声の中で余韻を楽しんだ。「今季で一番よかった」。2週間前のフランス杯で続いた大きなジャンプミスもなくSP首位。「次につながる」と、揺らいだ自信を取り戻した。

浅田は今季、バンクーバー五輪を見据え“変身”を図っている。「今年は多くのことに挑戦する年。少しずつ進歩していってくれれば」と関係者は明かす。ジャンプの修正や、テンポが速く女性らしい表現などを意識して技を磨いている。

午前の公式練習では強い意欲が垣間見えた。正確なジャンプを求めて厳格な採点法となった昨季以降、エッジの使い方が違うと判断され、減点対象となっているトリプルルッツを7回跳んで6回成功。真正面から修正に取り組んでいる。

今大会に出場している15歳の長洲未来(米国)ら若手の足音も浅田の背中を押している。浅田は「活躍はすごく刺激になります」と笑う。浅田自身、ジュニア時代からシニアの選手を脅かしてきた。若手の早い成長には負けたくない。

フリーでは、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2回跳ぶ高難度の演技を準備している。「その方向でいけるように練習したい」と浅田。成功すれば、フランス杯のミスで失った「ジャンプの申し子」としての誇りが完全に戻る。

浅田はシニアに転向した2005-06年シーズンからGP2戦目は3季連続でSP、フリーとも1位の完全優勝。初戦の出来はどうあれ、2戦目で修正する力を証明してきた。「一つ一つ確実に演技したい」。その先に今季初優勝が待つ。

(産経ニュースより)

東京開催 グランプリシリーズ第6戦NHK杯2008(日本大会)の大会情報、出場選手&結果。男子シングルは織田信成が優勝、無良崇人5 位、南里康晴8位、女子シングルは浅田真央が優勝、鈴木明子2位、中野友加里3位。

(日本語)

(日本語)

(日本語)

(ロシア語)

(イギリス英語)

解説:Chris Howarth (以下C), Nicky Slater (以下N)

C: 昨シーズン彼女が世界選手権、4大陸、日本選手権(連覇)を制しましたが、グランプリファイナルのタイトルはヨナが取りました。パリでは良い滑りとは言えず2位だったが、地元で挽回出来るか、浅田真央。

C: 3フリップ3ループ、キレの良いコンビネーションでした。

N: 3ルッツへ、そしてスパイラルシークエンスへの(美しい)流れ…

C: 素晴らしい、質の高いエッジワーク。

C: 難しい入りからの2A、そして美しい降り方でした。

(終了後)

C: これは素晴らしい!本当に、本当に良い出来でした。女子ショートプログラムの最後に、素晴らしい集中力を見せてくれました。よくやった!

N: 先週こんな話があったのだけど、なぜ日本や韓国で才能ある選手が続出しているのか?理由の一つは、子供たちを啓発するプリンセスたちがいるからだね。今日の浅田はまさに氷上のプリンセスだった。美しい、本当に美しい。音楽も良かった、しっかりしたタッチ、あるいはふんわりと、また鋭く…。
彼女が最終滑走で良かったね。フラワーガールたちが全部拾うまで時間がかかりそうだ。この中から、今日の演技の影響を受けたスケーターがもしかしたら5年後くらいにででくるかもしれないですね。

C: 君もやりたいんじゃないの?(←?)

N: フラワーガールも、ボーイズもがんばってるね~。

C: 今期コーチのタチアナ・タラソワが出迎えます。昨期はカリフォルニアでラファエル・アルトゥニアンコーチについていましたが、変化がありました。
冒頭、美しいコンビネーション。かなり傾けて入ってきてるね。正直言うと……いやいや、(ビデオでエッジを確認して自分の考えを打ち消した感じ)インサイドエッジで飛んでるね。よってエッジは問題ないね。
(それからルッツのところ)ぎりぎりアウトサイドになってるね。

N: 際どいよね

C: どっちかというと彼女のルッツ踏切はフラットなんだけどまあ内側には傾いてないようだね。だからルッツでいいだろう。
スパイラルシークエンスは一番良くなかったですね、チェンジエッジでもたついたし、最後の流れもあまりなかった。
イーグルから方向を変えての2A、非常に高さもあって、これは良かった!飛んだ後のエッジの使い方もいいですね。

N: (スピン)観ていて美しいですよね、音楽に乗り自由に表現しているのが良く分かる。非常にエキサイティングです。

C: 忘れてはいけないのは彼女はGPFを目指していると言うことですが、いい位置にいるといえるでしょう。キム、ロシェットは当確。ライバルはコストナー、安藤、村主、フラットですが、フラットは可能性は低いですね。フミエも厳しいところでしたが、今日の中野の演技を終えてにわかに希望がでてきました。

N: (真央は)優勝すれば15点もらえますからね、非常に大事です。2位だと13点ですが、それは考慮する必要もないでしょう。

C: TESがワグナーより低いですがPCSで点を稼いで、浅田真央が1位です。たぶん彼女が期待していたよりリードは少なく3点しかないですから、…(途切れる)

イギリスEuroSportの解説の和訳はテイ様に協力していただきました。有り難うございました!

解説 T=トレイシー・ウィルソン、 実況 B=Brenda Irving

T:オープニングはトリプルルッツ、トリプルループコンビネーションです。見てお分かりの通り、彼女のスケートにおける曲の解釈の質には、素晴らしものがあります。柔らかくばねのある膝で、氷上をまるで水面を漂うかのように移動しています。

T:(3Lz)彼女は3年以上一緒にいたコーチ、ラファエル・アートゥニアンを離れ、伝説のコーチ、タチアナ・タラソヴァに師事しました。
今は、モスクワと東京を行ったり来たりする生活です。

T:(2A)イーグルに続いて、最後のジャンプ、ダブルアクセルです。
とてもしかり構成されていて、リラックスしているように見えます。

T:ロシアでの新しい練習スタイルについて、面白い話があります。彼女は、新しいコーチの感情を傷つけたくなくて、反対意見を言うのをためらっていたのです。でも、フランスの後、このままではいけないと気付き、以前の練習スタイルに戻し、練習時間を増やし、繰り返し繰り返し練習しました。どのスケーターも違うんです。そして、どのスケーターも何が自分に自信を与えてくれるかということを知っています。スケーターによっては、練習練習また練習が必要であり、明らかに浅田真央にはそれが効果的なんです。

(終了後)

B:トレーシー、その結果、彼女は、ショートプログラムが終わって64点で一位です。二週間前と、何という違いでしょう。

カナダCBCの解説の和訳は77様に協力していただきました。有り難うございました!