
三浦璃来&木原龍一、北京五輪直前インタビュー 急成長の理由と五輪への思い【2022】
三浦璃来選手と木原龍一選手による「りくりゅう」が、北京五輪を前にフィギュアスケートジャーナリストのジャッキー・ウォン氏から受けた、2022年収録のインタビューです。The Rocker Skating Podcastのアーカイブ映像として本日公開されました。
動画では、ペア結成後に短期間で成長できた理由、二人がシングルからペアへ転向した経緯、木原選手が過去2大会の五輪で学んだことなどを紹介。北京五輪へ向けた調整や、日本でペアに挑戦する選手を増やしたいという思いも語っています。
動画の主な内容
- 01:00 帰国できない期間の練習
- 01:26 ペア結成後に急成長できた理由
- 03:07 シングルからペアへの転向
- 04:58 好きなペアのエレメンツ
- 05:57 木原龍一が五輪で学んだこと
- 07:34 北京五輪で楽しみにしていること
- 08:04 オータムクラシックでの優勝
- 09:20 北京五輪へ向けた調整
- 10:22 プログラムの改善点
- 11:08 日本のペア競技への思い
北京五輪を前に語った成長とペアの相性
三浦選手と木原選手は、新型コロナウイルスの影響で日本へ帰れない期間が続くなか、カナダを拠点に練習を重ねました。木原選手は、帰国できないことはつらかった一方、ブルーノ・マルコットコーチのもとで毎日技術を学べた経験が、大きな成長につながったと振り返っています。
ペア結成後の急成長については、技術的な要因以上に、二人の相性が大きかったと説明。木原選手は「すべての相性が一致している」と語り、演技だけではない二人のパートナーシップに触れました。
3度目の五輪を迎える木原選手は、五輪だからといって競技そのものが変わるわけではないと話します。「リフトが突然ポイント2倍になるわけでもない」と例を挙げ、いつもの大会と同じように臨めばいいと三浦選手に伝えていました。
インタビューの終盤では、日本でペアに挑戦する選手が増えてほしいという願いも語られました。木原選手はペアへ進むハードルを下げたいと話し、三浦選手は「全日本での表彰台を3組で埋めてみたい」と目標を明かしています。
※以下の質問文は、ジャッキー・ウォン氏による英語の質問を日本語に訳し、内容が伝わるように整理したものです。自動文字起こしでは英語部分に単語の欠落や連結があるため、原文を逐語訳したものではなく、音声と前後の回答から確認できる質問の趣旨を掲載しています。三浦選手、木原選手の日本語回答は、意味を変えない範囲で言いよどみ、明らかな誤変換、句読点を整えています。
日本へ帰国できなかった期間の経験
新型コロナウイルスの影響で日本へ帰れない期間が続きましたが、その経験をどのように振り返りますか?
木原龍一:やっぱり日本に帰れないことは、すごくつらかったです。ただ、帰れないなかでブルーノコーチのもとで毎日そのテクニックを学べたことが、ものすごく大きかったな、成長につながったなというふうに思います。
短期間で大きく成長できた理由
ペアを結成してから約2年ですが、短期間でこれほど大きく成長できたことに、自分たちでも驚いていますか? また、二人が最も成長できた理由は何だと思いますか?
木原龍一:ジャッキーさんが来たのは、オータムのときなのをすごく覚えています。メーガン先生がいたので……。二人が一番成長した理由というのは、何だろう。本当に相性というか、うまく言えないんですけど、とにかくその相性が100%合っているというのがあるかなと思います。技術的なものというよりも、すべての相性が一致しているかなと思います。
シングルからペアへ転向したきっかけ
二人とも以前はシングルの選手でした。ペアスケートへ転向したきっかけを教えてください。
木原龍一:日本のシングルの選手は、大体、大学を卒業するのを機に引退するので、当時、僕が「どうしたら長く現役を続けることができるかな」と考えたときに、ペアスケートに進む道を思いついたというより、誘っていただいたので決断しました。
三浦璃来:私は、日本でその年に1回あるペアのトライアウトというものを、たくさんの人に勧められて、第1回目から行っていたんです。本当に、ペアの技、スローであったり、投げられたり、持ち上げられたりするのがすごく楽しくて、気づいたらペア競技に移っていました。
二人が好きなペアのエレメンツ
ペアのエレメンツのなかで、それぞれが一番好きなものは何ですか?
木原龍一:僕はツイストが好きです。璃来ちゃんと滑るようになってから、ツイストを投げた瞬間に、パートナーが空に飛んでいく感じがものすごく分かるので。その一瞬、無重力になる感じというのかな。ちょっと変な表現ですけど、それを投げていても感じられるので、投げていてすごく楽しいから好きです。
三浦璃来:私はスローですかね。飛べたときがすごく気持ちいいっていう、それだけです(笑)。
過去2大会の五輪で学んだこと
木原選手にとって北京大会は3度目の五輪となります。過去2大会の経験から学んだことと、その経験を三浦選手にどのように伝えていますか?
木原龍一:過去2大会に参加させていただいて学んだことは、オリンピックだからといって、何か特別なことがあるわけではない、特別な試合ではないんだなということです。それをものすごく実感したというより、学んだかなというふうに覚えています。
その経験があるので、璃来ちゃんにはいつも、「オリンピックだからといって何か特別なことが起きるわけじゃない。リフトが突然ポイント2倍になるわけでもない。途中でリンクに穴が開くわけでもない。いつも出ている世界選手権、グランプリシリーズと何も変わらない。採点方式も何も変わらない。だから、いつもと同じようにやればいいんだよ」ということを、いつも言っています。
北京五輪で楽しみにしていること
三浦選手は、初めての五輪で何を最も楽しみにしていますか?
三浦璃来:試合というよりも、憧れのスイハン組(隋文静&韓聡組)と一緒に滑ること。それプラス、母国で滑らせていただけることが、すごく楽しみです。
オータムクラシックで204点を記録して優勝
シーズン初戦のオータムクラシックでは204点を記録して優勝しました。どのような気持ちで臨んだ大会でしたか?
木原龍一:前年は世界選手権が終わったあとから、ご存じのようにカナダに戻ることができなかったんですけれども、オンラインのZoomレッスンでブルーノコーチとやり取りをしつつ、7月にはアメリカに渡って練習をしていました。
その期間、なかなか先生には会えなかったんですけれども、いい練習を積めていたので、ものすごく自信を持って臨めた試合でした。スコア的にも200点を出せるだろうという自信を持って臨んだ試合でした。ただ、優勝できるとは正直思っていなかったかなというのはあります。
北京五輪へピークを合わせるための調整
グランプリファイナルが中止となり、全日本選手権にも出場できませんでした。長期間、試合に出られなかったことで、五輪へ向けた準備に変化はありましたか?
三浦璃来:変わったことはないんですけど、オリンピックを最優先に考えて、オリンピックのときにちょうどピークが合うように調整して、曲かけなどもブルーノたちとすごく話し合ってやっていました。
プログラムで改善してきた部分
グランプリシリーズ以降、プログラムのどのような部分を改善してきましたか?
木原龍一:少しスピード感に欠ける場所があったので、コーチからもう少しスピードを出すようにという指示をいただいていました。グランプリシリーズに比べて、少しスピード感が出たかなと思います。
あとは、ユニゾンで乱れが出るところが多いので、本当に細かいところなんですけど、そういったところを直してきました。
日本のペア競技に与えたい影響
日本のペアとして世界で活躍する二人は、日本のペア競技にどのような影響を与えたいと考えていますか?
木原龍一:僕はもともと、ペアのセンスがあったわけではないので。ただ、センスがなかった僕が少しずつ世界に追いつけるようになっている姿を見て、「私たち、僕でもできるんじゃないかな」という人が少しでも出てきてくれて、ペアに挑戦するハードルが下がれば、きっと日本には素晴らしいスケーターがもっともっといるはずなんですよね。僕よりセンスがある子は。だから、そんなふうになってくれたらいいかなと思っています。
三浦璃来:私がずっと思っているのは、全日本での表彰台を3組で埋めてみたいなって、すごく思います。
北京五輪直前の「りくりゅう」を振り返るインタビュー
「すべての相性が一致している」と語ったペア結成後の成長から、五輪を特別視せず普段どおりに臨むという考え方まで、北京五輪直前の二人の言葉を聞くことができるインタビューです。
日本でペアに挑戦するハードルを下げたいという木原選手と、「全日本での表彰台を3組で埋めたい」と語る三浦選手。競技への向き合い方だけでなく、二人が当時思い描いていた日本ペア界の将来にも注目です。

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