TSL オータムクラシック&オンドレイネペラメモリアル (2018/9/23-英語)

TheSkatingLesson.comのデイヴィッド・リースとオペラ歌手のジョナサン・ベイヤーがオータムクラシック&オンドレイネペラメモリアルについて主に語った動画です。映像は「TheSkatingLesson.com」のYoutube公式チャンネルで公開されたものです。


カナダ・オンタリオ州オークビル開催、オータムクラシック2018の出場選手・日程・結果。男子は羽生結弦が優勝、女子はブレイディ・テネルが優勝、樋口新葉5位、松田悠良9位。
スロバキア・ブラチスラヴァ開催、2018年オンドレイネペラメモリアルの出場選手・日程・結果。女子はフリーでトリプルアクセルを2回成功した紀平梨花が優勝、新田谷凜9位、男子はロシアのミハイル・コリヤダが優勝、田中刑事3位。

(樋口新葉:18分25秒辺り~、紀平梨花:19分40秒~、羽生結弦:45分20秒辺り~)

『TSL オータムクラシック&オンドレイネペラメモリアル (2018/9/23-英語)』へのコメント (22件)

  • 1
    kiwada  2018/09/25(火) 15:48:23  ID:ee015b192

    あいかわらず個人的好みと偏見に満ちたおしゃべり。左の人は、ホモセクシュアルでネコ(女性役)なんだろうな、どうでもいいような身なりに関することにうるさくこだわる。もっといいフィギュアのトークチャンネルってないのか?

  • 2
    FSF  2018/09/25(火) 23:16:49  ID:ed39f0d40

    とりあえず、日本人選手の部分だけまとめてみました。意訳、省略ありです。ご参考までに…。誤訳の訂正、補足など、お気づきの点をご指摘くださればありがたいです。
    *****

    オータムクラシック
    羽生結弦(1位)
    SPは『秋によせて』。FS『オリジン』はプルシェンコの『ニジンスキーに捧ぐ』へのオマージュ。両プロともオマージュ作だが、特にそんな感じがしない。原作のカリカチュアのような作品になってなくて好ましい。両プロとも素晴らしくまとめてあり、楽しめた。表現が率直でカッコいい。いい意味での自負を感じる。この身体で何でもやれる、という羽生の自信が両プロにみなぎっていて良い。作品を捧げた相手に倣ってか、もしくは取るべきものは全て勝ち取ったからだろうか。もう実力を証明する必要はなく、ただひたすら演じるのみという自負や自信が見て取れた。GPFで最後に「やった!」と両手を突き上げた、あの時以上に。

    氷上で歴史的偉業をやってのけた。人々は羽生の3Aの入りや出方を研究し、再現を試みるだろう。また、羽生はスプレッドイーグル+3A+ツイズルの連続技をやっているが、これまで見た中で最も複雑かつ質が高い技だ。今後、4回転もうまく入るようになるだろう。FSは4Loを入れ、4回転4本に挑んだ。羽生の得点とクォリティの高さを考慮すると…ここ2か月ほどコーチが付いていないネイサンのことが懸念される。

    羽生は大怪我から復帰したばかりでトレーニング時間も少なかったのが伺える。メドベデワも羽生も曲かけやスピンの練習があまりできていない様子だ。羽生はSPの足替えシットコンビネーションスピン(CSSp)が無効要素として得点が0になった。彼らほど名声も自信も備えた選手になると、今大会は勝ちに来たというより練習に来たと言っていいだろう。

    羽生のプロは楽しめた。金の入ったFSの衣装はすごくいい。ニジンスキープロの方が『秋によせて』よりいいと思う。

    樋口新葉(5位)
    メドベデワより問題だ。結果に驚いた。ジャンプ時に左足を強く押しすぎるので空中で軸が斜めになる。フランスの選手ケビン・エイモズも同じだ。新葉はフリップとルッツの踏切り時にそうなる。再びメダル圏外に落ちた。(キム)ヨナのジャンプは、空中で回転した後、真っすぐ降りて来た。これが目標だ。

    オンドレイ・ネペラ
    紀平梨花(1位)
    女子で初めて3A+3Tを跳んだ選手。オンドレイネペラ初の3A+3Tは凄かった。SPでは失敗。氷に腰を打ち付けていた。あれは痛い。FSでは3Aを2本決め、147点を出した。

    JGPFでは、いい演技だったにもかかわらずロシアの高いPCSに埋もれてしまい、残念だった。成功すれば軽くて奇麗なジャンプを跳ぶ。今後に期待している。日本でもフィギュアスケート界に政権交代が起きつつあるようだ。(宮原)知子は今、脅かされる立場にあり、本田真凛は安定性を示せていない。坂本はスタートで躓いた。梨花は攻める準備が整っている。楽しみだ。

    いい位置につけている今こそ最高のパッケージングが必要だ。知子は衣装選びがうまい。梨花は色々とロシアを手本にしているようだが、スケート靴の上にタイツを被せるのはやめよう。氷上での知子のスタイルを手本にし、知子と同じ衣装デザイナーを使うべきだ。髪は低い位置でお団子にした方がいい。ぴょんぴょん跳ねるポニーテールは1994年のミシェル・クワンのようでジュニアっぽい。世界タイトルを競うなら、ウンスのように役にふわさしい恰好をしよう。

    トーニャ(ハーディング)や伊藤みどり時代の3Aはパワフルで、着氷もドシンとしていた。そこから軽く3Tに続けるのは無理だっただろう。真央の3Aは軽やかに跳んでいた。梨花の3Aはちょうどその中間だ。高さがあるが、3Aを付けられる。これは非常に難しい。新葉が練習で3Aを跳んでいたが、バーンと大きく弧を描く昔のダイナミックな跳び方だ。新葉もコンビネーションにするのは難しいのではないかと思う。

    梨花の3Aは見ていて楽しい。大ファンだ。

    *****

    以上です。

  • 3
    ワクワク  2018/09/26(水) 00:40:38  ID:21bd7ae67

    FSF様、速攻の翻訳、本当にお世話になりました!心からありがとうございます。お陰さまで、こんなに素晴らしい情報がますますフィギュアが楽しみになりました!

    羽生選手は既に手に入れたいものはすべて獲得した、後は自分のスケートを極める事のみ、という所に深く感動しました。本当に誇りに思いますし、彼の芸術の極を見守っていきたいです!紀平選手に関しては、やはり国際的に期待感が半端ないですね!今からグランプリシーズンをワクワクして待っています!

  • 4
    るる  2018/09/26(水) 02:52:44  ID:cde28192c

    FSFさん翻訳ありがとうございます!

    自分も結果にこだわらずに魅せたいものの為に滑った羽生結弦のプロ両方楽しめました!特にフリー。だけど競技を続けられるのなら羽生君がまた勝ちに来た!!
    という火がついたのも見てみたい。

    紀平に対してポニーテールより低い位置のお団子派には驚いた。外人が見てもポニーテールは見た目の印象がちょっと下がってしまうんですね。自分もお団子の方が好きです!!

  • 5
    ブログ  2018/09/26(水) 04:59:42  ID:53c4d71d9

    > 梨花の3Aはちょうどその中間だ。高さがあるが、3Aを付けら れる。これは非常に難しい
       「3A→3T」ではありませんか。

    速攻の訳をありがとうございます。いつも感謝してます。字幕もトライしてます。聞き慣れない(見慣れない)単語や略語、いい回しがいくつも出てきます・・(汗)。段々慣れて行こうと思います。
      

    2人の雑談、時系列追って古~い時代から詳しく観てる。やはり自由奔放な「素人トーク」のレベル超えてます。今回は感想に反論があまりない。
    個々の事情、例えば樋口選手は突然のプロ変更や脚のつれ、羽生選手のスピン0点の根本的事情までは踏み込んでない。これはこれでやむをえません。

    紀平選手のタイツの処理や髪の形:
    >スケート靴の上にタイツを被せるのはやめよう。
     他ポニーテールをお団子に、衣装について。
    全く女性アーティスト、スタイリスト的視点以上で鋭い。

    今回は皆さんのおかげで2つの大会2倍楽しめました、ありがとうございます。

  • 6
    感謝  2018/09/26(水) 05:45:48  ID:53a55b45a

    翻訳有難うございます。羽生選手の余裕ある今後のスケート、そして挑戦、どう変わるか楽しみですし、もうその片鱗は見えているようなオータムクラシックですね。

    女子は紀平さんが、ついに、プログラムの完成形を、そのほとんどを見せてくれようとしていて、やはり、抜きん出ていますね。表現力や基礎といった点でも安心して見られます。

    ちょっと前に本田さんで話題になった濱田チームの指導がジャンプでも素晴らしいという証明にもなりましたね。

    そして、宮原さんは、世代交代というか、紀平さん以外の選手にだって試合によって勝てないことはあるかもと思いますし、ファンとしては、四年にわたる全日本優勝や、ケガで大変だったシーズンにオリンピックで最高の演技をしたということで、かなり落ち着いて余裕を持って見てるというか、私は満足してます。むしろこれから宮原さんらしさをさらに追求できる、今シーズンすでにこれまた進歩し新たな境地へと進んでいるので、(そしてこれまでの財産である洗練された彼女ならではのフィギュアがあり)勝つ負ける以上に宮原さんのスケートを完成させていくと思うので、紀平さんの出現とともに両方楽しみですね。

  • 7
    ブログ  2018/09/26(水) 06:01:46  ID:53c4d71d9

    ※ 羽生選手の怪我から復帰事情はちゃんと彼らの話題の中で
    触れられてました。

  • 8
    マイ  2018/09/26(水) 09:49:57  ID:b9e7ffda9

    FSF様、いつも感謝して読ませて頂いております。

    結弦君に関しては、もうジャッジも点数もいらない域まで達してしまったように思えます。。どちらも唯々ずっと見ていたいプログラムです。2個の金メダルを勝ち取り、また違った魅力がさく裂したかに見えます。
    でもご本人はやはり勝ちたいメラメラで、同じく私羽生ファンとしてもメラメラしてしまうので困ります。
    矢張り戦うハニュウが一番でしょうか。
    毎年見るたびに大人になり、今期は特に妖艶な色気も出てきて、スケーティングに至ってはもう誰も追いつけな状態のような気がします。
    また、新しい技を次々と繰り出し、ハイドロに至っては春よこいでみたあの低さに驚愕、其のまま倒れそうなのに起き上がれる身体能力に神としか思えないです。

    梨花ちゃんに関しては、幼く見える日本人選手はお団子はどうなのでしょう。ロシア選手の様に押さなくてもお色気ぷんぷん立ったらよかったのですが、やはりシニアに上がったらシニア使用ですかね。
    そういえば知子さんも以前、衣装が子供っぽいと言われ作り直していました。
                感謝

  • 9
    ブログ  2018/09/26(水) 11:05:31  ID:53c4d71d9

    女子の髪についての談議:
    思いは色々あり正解はあってないようなお話で恐縮です。

    私はポニーテールは回転などの動きがあると髪がじゃまする、
    視覚的に美しくないと思ってるグループ。
    かといってシニオン(お団子)一辺倒にも飽きてるかな(見る側)。
    効果としては頭が小さく見えて舞踏的、競技選手必須などなどど。カット姿は似合う人とそうでない人もいる。
    かつてのGGやメドべ嬢が結ってるクラシック系の髪が憧れ。

    演技中にほどけてくる選手も見ましたのでよほど固定しておかないと髪飾りなど飛んでしまうかも。
    お団子の位地も高い、低いによって年齢の印象がもろに出がち。
    宮原さんが「蝶々夫人」演じる時少し日本髪イメージの髪に
    良くないコメントみましたが私はこだわりに感心しました。

    あまりひっつめにすると生え際が薄くなる・・これは要注意。
    普段は髪に負荷をかけないようゴムできつく縛らないが最低限のケア。染色も髪が傷む・・今は優れた技術があるのかどうか金髪で通すのは相当の努力。白髪染め(選手は関係ない世代です)も頻繁にやると~の注意。

    フィギュア何でもあり対談コーナー?お許しを。

  • 10
    せん  2018/09/26(水) 12:51:53  ID:6843e8f4b

    ポニーテールについて
    覚えておられる方もいらっしゃると思いますが、このお二人は、浅田真央さんラストシーズンSPのポニーテールを黒髪がとても美しいと大絶賛していました。私も同感でした。なのでポニーテールがNGではなく、総合演出として、成程と思えるようなヘアスタイルだったりアレンジだったりをしてほしい、ということを言いたいのかなと。
    あまりピョンピョンと跳ねるようなポニーテールだと、危うく体操や新体操っぽくなってしまう気がします。

  • 11
    あいけ  2018/09/26(水) 18:51:50  ID:8183a877f

     FSF様、今回もありがとうございました。
     訳していただくだけでもありがたいのに、日本語としても読みやすくまとめられていて、感謝の気持ちでいっぱいです。
     
     羽生選手のプロ、
    「両プロともオマージュ作だが、特にそんな感じがしない。原作のカリカチュアのような作品になってなくて好ましい。・・・・表現が率直でカッコいい。」
     と、FS衣装も含め、ここでも評判良いのですね。 怪我のことにも触れ、好意的。
     
     訳してくださった部分については、日本トップ選手への注目度の高さを感じました。
     紀平選手については、日本でも真央さんや本田選手並みに、もっと騒がれてもいいように感じます。 だって初の3A‐3Tですよ! しかもジャンプきれいだし。 まあ余り騒がれない方がのびのびできてよい面もありますが。

     今までの選手の3Aと比較した見方は面白かったです。 パワフル系に分類された伊藤みどりさんは練習では3A‐3Tまで跳んでいたそうです。 今の採点方法なら、試合でも跳んでいたでしょう。 紀平選手の跳び方は余分な力がなくて加点も狙え、理想に近いと思います。 

     1つの見方として、読んで面白く感じました。

  • 12
    FSF  2018/09/26(水) 23:27:42  ID:db09cf7f1

    TSL のトークについてたくさんの感想を読ませていただき、とても嬉しく思っています。賛否に関わらず、どんな感想を持たれたか興味があります。

    5.ブログさん、
    >> 梨花の3Aはちょうどその中間だ。高さがあるが、3Aを付けられる。これは非常に難しい
      >「3A→3T」ではありませんか。

    その通りです。正しくは「高さがあるが、3Tを付けられる。」ですね。そのままだと、「3A+3Aは非常に難しい」……笑っちゃいますww 
    ご指摘、ありがとうございました。

    それと、前にせっかく教えてくださった方がいたにもかかわらず、本田真凜選手の名前をまた変換ミスしてしまいました。真「凛」じゃなくて「凜」ですね。失礼しました。

  • 13
    FSF  2018/09/27(木) 00:37:26  ID:9beaf1ea9

    日本人以外の男女シングルスメダリストを語った部分をまとめてみました。今回、メダリストに関するトークは2位までで、3位には触れていませんでした。オンドレイ・ネペラ2位のボロノフ選手に関するコメントもありません。ですので、テネル、メドベデワ、トゥルシンバエワ、コリヤダ、チャ・ジュンファン各選手のまとめになります。ご参考までに…。誤訳の訂正、補足など、お気づきの点を指摘いただければ助かります。
    *****

    オータムクラシック
    ブレイディ・テネル(1位)
    エフゲニア・メドベデワのデビュー戦に大番狂わせが起き、ブレイディが総合1位に。「SPもメドベデワに勝っていた」という声が多数上がった。今季のブレイディは、できることは全てやっている。ブノワ(リショー)の振り付けはおもしろい。実力より一段上と思われる振り付けをブレイディはよく演じている。しかも淡々とこなしてはいない。ブレイディらしいと言えるかは分からないが、効果的なプロだ。

    夏の間にフリップ2本、ルッツ2本をFSに組み込み、競争力を付けた。Lz+Loは少々ヒヤっとさせられる。昨季、生で見た全米の演技は、全てノーミス。今季は複雑なステップからのジャンプを多く取り入れてあり、着氷が成功するか心配したが、要素の難度も上げ、後半も盛りだくさんだ。今大会で存在感を大きく示した。

    つなぎはルールの要求に全て応えている。膝が深く曲がらないのが問題。背が高いと氷上での膝の使い方が浅くなり高低差がつけにくい。足首を曲げやすいスケート靴を履いているのだろうか。ステップにまとまりがないものの、短期間の間に努力し、今できることをし、十分準備して今大会に臨んでいる。

    コーチを変更したり、体形変化を迎えた選手らがいる。才能やカリスマ性では彼女らの方が上かもしれないが、ブレイディは着実な演技で中に割って入れるだろう。ライバルが不安定な状態にある今、安定性の高いブレイディに大きなチャンス到来だ。ブレイディの滑りは少々面白みに欠けるが、このまま切磋琢磨を続けると可能性が見えて来る。そのうちストローキングやスケーティングの改善に時間をかけなければならない時が来る。美しいエッジや滑らかに伸びる滑りが身に付けば、難しい小技は特に必要なくなるだろう。

    プレイディはジャンプで肘を張っているが、妨げにならないのだろうか?他のコーチに聞いたところ、従来の手法通りで問題は無いと答えていたが。

    エフゲニア・メドベデワ(2位)
    ジャンプの矯正中。フランク・キャロルは上半身より下半身を使ったジャンプ技術を用いる。ミーシン(コーチ)もこの手法を好む。一方、エテリ(トゥトベリーゼコーチ)は上半身を使ったジャンプ技術を用いる。エテリ門下生は、空中での回転技術は確立しているが、ジャンプの入りに関しては確固とした技術を持たないようだ。

    メドベデワに今、矯正が必要なのは、背が伸びて女性らしい体形になったためだ。矯正は可能。2020年の世選までに対応できれば良い。おそらく今回は、思ったより早く大会出場の運びとなったのだろう。技術の仕上げにはまだ2-3か月は必要。今大会は、まだ新旧の技術が混在している。ループを見ると分かるが、ジャンプに入る動作は以前のまま。20%ほどしか矯正できていない様子。すべきことは多い。エレメンツによっては2-3週間前より悪くなっていた。調整中に公の場で演技を披露し、採点されるプレッシャーもあったのだろう。

    お手本なら、特に背の高い選手はカロリーナ(コストナー)のループを見るといい。エッジに乗り溶け込むように踏切動作に入る。その際、膝の上下運動でエッジを制御しているため自然にスピードが上がる。

    エテリ門下生は下半身ではなく上半身を使って回転姿勢に入る。中にはトゥルソワのように体が強靭で、無理な力を加えず自然に回れる選手もいる。だが、ユリア(リプニツカヤ)やエフゲニアは踏み切り足の力だけでなく、上半身にも力を入れて跳ぶ。体形変化前の小さな体なら、この跳び方で成功する。だが、少しでも体形変化が始まれば、うまく跳べなくなる。

    メドベデワがピークに達した2016年は全てうまく行っていた。だが、その後はだんだん厳しくなり、楽に跳べなくなった。ポジションもずれ、今ではジャンプを学び直し、体を鍛え直さなければならない。以前は、フットワークも胸骨に重心を置き体を前後に動かしながらバランスを取ろうとしていた。今は重心を骨盤底まで下げ、上半身ではなく下半身で推進力を得ようと努力している。

    今のところ、FSのタンゴよりSPの方が上出来だと思う。タンゴを希望したのはエフゲニア本人だから演じさせるべきだろうが、合っていない気がする。エテリに師事していた頃は背が伸びるにつれ腕を振り回すなどしてカバーしていた欠点が、このプロで露わになっている。2016年のステップシークエンスと、その翌年、特に世選を比べると、背が高くなるにつれブレードの流れが劣化しているのが分かる。五輪では更に劣化している。ヨーロッパ選手権でも100%ではない。基本的な滑り、姿勢などを見ると分かる。エッジも前ほど乗れていない。これらはスケーティング技術の問題だ。タンゴに肝心なのは姿勢と脚と蹴り。これらを教えることは出来る。だが、エフゲニアは今、修羅場にいる。修羅場では前進あるのみ。変われなければ終わる。

    SPは『オレンジ色の空』。衣装を文字通りオレンジ色にしなかったのは褒めたい。歌詞を手話で表現するようなものだから。スカートのフリンジはもっと増やしてもよかった。衣装は数月か前に作っておいたのだろうか…少し窮屈そう。FSの衣装はシルエットに問題あり。これまでエフゲニアは衣装のベストドレッサーとは言えなかった。スーパースターになった今は最高の衣装を着て欲しい。

    エフゲニアが常に何かの象徴にされるのは残念だ。平昌五輪直前のIOC問題でも象徴として利用された。今はロシアの裏切り者の象徴として国粋主義者が利用している。まるでロシアを捨てたような言われ方だ。これではもうロシア代表として滑らないのではないかと思うほど酷い。コーチを変えただけで母国に背を向けたように言われるのはフェアじゃない。事実無根だ。だからタラソワのサポートは重要だと思う。エフゲニアが滑るたびに国際問題やコーチングの件を持ち出さないで欲しい。

    チャ・ジュンファン(2位)
    華麗なスケート技術で積極的に攻めている。SPの楽曲(『シンデレラ』)は特に良いとは思わなかった。ノイズのように聞こえるパートがあった。FSはレオナルド・ディカプリオの90 年代の『ロミオ+ジュリエット』。4回転2本を跳び、高い技術を見せた。個性が出始めているが、もっと出すべき。今、ジェイソン(ブラウン)陣営にとってジュンファンは嫌な存在だと思う。

    4回転ジャンプも良かったが、シェイ=リーン(ボーン)の振り付けたFSは、ショルダーロールを入れたクールでモダンな動きがカッコいい。ジュンにモダンダンスはぴったりだ。いい感じに成長している。このFSの方向性を目指して欲しい。ジャッジの支持も得られるだろう。このまま健康で順調に行けば、2020年の世選は期待大だ。2020年の秋までには主要大会でメダル争いをする選手になっているだろう。平昌五輪では15位。今大会で進歩を見せ、存在感を示した。次の試合でも、実力を証明して欲しい。ジュニアだった昨季は、JGPS二大会で優勝、五輪出場を果たした。着実に頭角を現しつつある。

    韓国からトロントに移った後、(キム)ヨナの表現力が解放されたとデヴィッド(ウィルソン振付師)が言っていたが、ジュンもそうかも。クリケットクラブで開放的な文化に触れ、以前より自分を出すようになった気がする。何とも言えない彼の優しさ、親しみやすさが伝わって来る。氷上で表現力がついた事が、いい結果を生んでいる。伸びやかさを出せると更に良い。膝の使い方も素晴らしく、氷上で軽やかに動く。FSは特に彼らしさが出ている。他のスケーターにはない独自の滑りだ。自分らしさを持っている選手は目を引く。将来有望のしるしだ。

    オンドレイ・ネペラ
    エリザヴェート・トゥルシンバエワ(2位)
    オーサーに師事していたが、古巣のエテリ(トゥトベリーゼコーチ)のもとに帰った。オーサーのもとで特に大きな成果は上げてない。オーサーもそれほど力を入れていた気がしない。元サヤに戻ったトゥルシンバエワは、うまくいっているようだ。今もまだかなりの細身。今大会、好成績を収めた。

    ミハイル・コリヤダ(1位)
    『カルメン』を演じた。4Tが凄い。なぜこれまで4Lzじゃなく4Tを跳ばなかったのか?と思う程、素晴らしい。インタビュー記事によると「4Lzと4Sはまだ跳びたい。練習中」との事。上り調子。確実に世界5位-3位内に入る選手だ。トップ選手の層が厚いため、日ごとに順位は変わるだろう。群雄割拠の最高のシーズンだ。

    コリヤダはスケーティング技術が無いと言われていたが、素晴しい技術の持ち主だ。運動能力が高く滑りの質も高い。不動の背中にロシア人の男っぽさを感じる。上半身に表現力があり、リンクを力強く横切り、凄く雰囲気がある。上半身の強い滑りだ。姿勢や所作が力強く、非常に効果的。ニジンスキーのような解放感。素晴らしかった。大当たりのシーズンになるだろう。赤みが差した顔と、髪がイリヤ・ク―リックのよう。いい感じだ。

    ロシア男子の強豪選手は二名。コリヤダもアリエフもスケーティングの質が高く、振り付けに細心の注意を払い、ジャンプの質も高い。アリエフはジャンプが安定しないが…。彼らの試合が楽しみだ。
    *****

    以上です。

  • 14
    るる  2018/09/27(木) 04:26:35  ID:c1b409cd5

    FSFさん再び翻訳ありがとうございます!

    リショープロが実力より一段上と思われる振り付け…という所、納得してしまいました。

    坂本ちゃんと舞依ちゃんコンビになるけど表現面で見劣りするけどリショープロだと見てしまいます!残念に踊ってる箇所もややあるけど、それよりもリショーの時だけこんなふうに変われるんだとビックリしました。

    ロシア人の男らしさって背が高く軍隊のイメージなんですけど、コリヤダの背中にロシア人の男っぽさってどういうものを彼ら北米人はイメージするんだろう。上半身の力強さ??何だろう…

  • 15
    yuria  2018/09/27(木) 12:21:28  ID:4e87a1467

    翻訳ありがとうございます
    技術面での意見が勉強になりました

    テネル選手の「膝が深く曲がらないのが問題。背が高いと氷上での膝の使い方が浅くなり高低差がつけにくい。」は納得です。
    膝が硬いのかな?と思っていましたが、なるほど~
    ソツコワもツルちゃんもですが、高身長だと上背がある分、膝を深く屈伸するとバランス崩しやすくて・・だから深く曲げられないのでしょうね。
    例外的にカロリーナは膝の使い方が非常にうまいんですが。。。長身選手はほんと大変だなと思います。

    >コリヤダはスケーティング技術が無いと言われていた
    えーーそうなんですか?国内では昔から素質があると定評で、ミーシンとか著名なコーチから声がかかってた程です
    ケガもあって国際試合に出るようになったのはここ数年ですが

    >不動の背中にロシア人の男っぽさを感じる
    うんうん、わかる~。
    肩越しに先を見つめ腰を曲げて滑るバッククロス、あの時の頭から背中のラインですね。プルが典型的。これがロシア男子伝統の滑りで、野性味と男らしさを感じます!
    >リンクを力強く横切り・・・ニジンスキーのような解放感
    そうなの。フリーの冒頭、ジャッジ前をすーーっと颯爽と滑り、4Tに入る。あれが、たまらなくかっこいいんですよ~
    >イリヤ・ク―リックのよう
    そう!そう!雰囲気だけでなく、スケーティングとルッツ・アクセルがそっくり。
    少年のような笑顔と明るい栗色の髪も素敵です。

  • 16
     2018/09/27(木) 13:11:33  ID:fa5030026

    yuriaさん、面白いです♡
    そうです、コリヤダ君にスケーティング技術が無いなんて
    何処でそんな風に言われているのか、とても信じられないです。
    フリーはツイズル炸裂です。
    >不動の背中にロシア人の男っさを感じる
    バンザイして同意します、素朴ですがすごく男っぽい人ですね
    とても面白いのですが笑顔は少年のようです。
    4Tはずっと跳んでませんでしたか?

    F S Fさま、いつも翻訳を本当にありがとうございます。
    また、ゆっくりと読ませていただきます。
    珍しくロシア男子が褒められて嬉しいです。

  • 17
    つらら  2018/09/27(木) 23:22:57  ID:dc7b96a97

    FSFさん、翻訳ありがとうございます。

    いつも有り難く読ませていただいています。
    TSLは一個人の意見で言いたいことを言っているようですが、各選手のプログラムの傾向や細かい技術や衣装、等々よく見て指摘しているなとも思います。日本にもBSにフィギュアの専門番組がありますが何か物足りない(あっスミマセン)

    紀平選手は今年からいよいよシニアなんですね。
    今後が楽しみになってきましたね。

    これがもし一年前の平昌五輪シーズンならメディアはメダル候補といきなり大騒ぎだったのではないでしょうか。

    怪我に気を付けて、まずはワールドで女王を目指してガンバです。

  • 18
    FSF様,翻訳を本当に心から感謝  2018/09/28(金) 00:22:53  ID:78f7592ff

    FSF様、再度速攻の翻訳を本当に心から感謝申し上げます!ご努力のお陰さまで、私は見守り応援しているメドベ選手の詳細が具体的に手に取るように分かり、今なお胸がいたみつつ彼女を応援し続けていきます!壮絶な変化を経てロシアからカナダに今地をおろしたばかりの彼女を!

    今ザギトワ選手がネーベルホルンSPで完璧な演技を終え、ほぼ80点近くをマークしたばかり!素晴らしい演技を見つつ、メドベ選手を思えば複雑な思いです。今後はメドベ選手には、必ず復活して欲しいので、体型変化も含め、厳しい現実に敢えて直面し、自分に一番合ったジャンプの飛び方を研究努力し前進して行ってと願います!この動画を見てアドバイスになれば良いとさえ思います!
    頑張れ、メドベ選手!

  • 19
    yuria  2018/09/28(金) 11:09:44  ID:5cbe44989

    咲さん
    >4Tはずっと跳んでませんでしたか?
    ましたよ~
    ガイコツプロの時から跳んでましたよね~
    ちゃんと見てよぉぉぉ~
    ボストンワールドでもがっつり入れてましたよ~
    まあ、あの頃は、観客が「誰これ?」みたいな対応でしたけど(涙)
    最近はお顔も精悍になって(痩せたよね?)脱蟹江ですね!

  • 20
    FSF  2018/09/29(土) 01:14:06  ID:d7bb2a6ba

    「コリヤダはスケーティング技術が無いと言われていた」

    この文について補足させてください。こちらのサイトには上がっていませんが、TSLでロシアのテストスケートについて語る回がありました。その中で「コリヤダ選手のスケーティング技術の評価が分かれている」という話が出ていました。「SS技術がないと言われていた」というのは、この回の話題を踏まえているわけです。

    ただし、TSLの二人もゲストのダグ・ハウ氏も「コリヤダ選手のSSは素晴らしい」と高く評価していました。ダグ・ハウ氏は世選チャンピオンになれる、とも言っていましたよ。bb

    なお、批判派の個人名前は出ていませんでした。

    以上、補足でした。

  • 21
    FSF  2018/09/29(土) 12:56:38  ID:d7bb2a6ba

    咲さんとyuriaさんのやりとりを読んで、「コリヤダ選手がこれまで4Tを跳んだことがない」と言っているように取れる訳文になっていることに気づきました。訂正させてください。

    ✖「なぜこれまで4Lzじゃなく4Tを跳ばなかったのか?と思う程、素晴らしい。」 →
    〇「ずっと4Tを跳んでいればよかったのに、なぜ4Lzで僕らを悩ませていたの?と思うほど素晴らしい。」

    原文は、
    (We did see Kolyada do his Carmen) with a killer 4Lz. And I was like, why weren’t you doing the 4T the whole time, why were you teasing us with that 4Lz.
    です。

    気づかせてくださった咲さんとyuriaさんに感謝です。❤

  • 22
    マイ  2018/09/29(土) 13:30:30  ID:e202188d2

    FSF様、膨大な翻訳本当に感謝に耐えません。

    4Lzと4Tの話、納得して読ませて頂きました。
    本当にジャンプの美しい選手だと思います。
    そしてロシアNO1の選手に滑りの話には驚きです。
    ミーシンも本当はコリヤダ君が欲しかったと思います。でも今まで育てて下さったコーチのもとは決して去らない律儀な選手であることも、好きにならずにはいられないのです。確かプル様だったと思いますが、コリヤダはユヅルの様に全てを持っていると発言…を聞いたような記憶もあります…。
    たった1回の完成ルッツ、私の中ではコリヤダ君が一番きれいでした。でも1度崩れるとドロドロになってしまうのが辛いです。
    ロシアのプレッシャーって凄いのでしょうね。
                 感謝