オレクシイ・ビチェンコ　NHK杯2019　ショート演技　(解説：ロシア語)

「ビチェンコ」でTwitterのワード検索をした。
一番印象的だった事は、試合に出場される度に「ビチェンコさん！」「皆大好きビチェンコさん！」とエールの呟きで溢れ、世界選手権2021・GPS2020スケートアメリカでは(日本のトレンド)に「ビチェンコさん」がトレンド入りする程、こんなにもスケートファンの方々に愛されているという事を改めて実感した。

又、ビチェンコ選手の誕生日には、ゴロニツキー選手とサモヒン選手が自身のSNSで祝福され(igs)、ビチェンコ選手がその画像を自身のSNSに投稿され喜ばれたなどのエピソードを知り、イスラエル男子シングルは皆異なる拠点で練習されているが、絆や暖かさを三選手から感じ、非常に嬉しくなった。

北京五輪2022イスラエル男子シングル出場枠は、一枠。

個人的には、本心を言えば、三選手全員に出場して欲しい。
何故なら、全員の事が大好きで応援しているから。
各選手それぞれ経歴や年齢など差は有るが才能・能力に溢れ(特に、強いジャンプ)、異なる魅力が有る。

ビチェンコ選手は、ベテランにしか出せない味・雑草のような魂を感じる演技・パーティーが大好きなお茶目な人柄・33歳の現在も現役を続け、北京を目指されているレジェンド・希望(ご結婚、おめでとう御座います)。
サモヒン選手は、独自の世界観溢れる男らしい演技・演技前後の挨拶含め見事なキャラクター作り・風を感じるような爽快感溢れるスケーティング・常に前向きで笑顔を絶やさない明るい人柄。
ゴロニツキー選手は、丁寧で実直な滑り・(実際『白い沈黙』というカナダ映画に出演されていたが)常に醸し出す役者上がりのような奥深い雰囲気を感じる演技・素晴らしく美しい3A、＊4S(練習で初)。

私は各選手からこのような異なる魅力を感じる。

加えて、各選手それぞれから人柄の良さを感じ、エピソードも含め良好な関係を築いておられる事が伺えるから、全員が本当に応援したくなる存在である。　

これらの理由で、全員に北京五輪2022に出場され、リンクの上で共演されて欲しいという事が本心である。
しかし、それは不可能だ。
敢えて一名を挙げるなら、私はゴロニツキー選手に出場して欲しい。
何故なら、シーズンを追う事に地道に歩みを進め、着実に成長されており、18平昌から22北京の４年間へ右肩上がりのグラフのような地道な歩みが、結ばれて欲しいという、5年間拝見して来た親心が有るから。
又、相次ぐ大会中止で0試合
などの負の出来事、中々大きな試合に出場出来ない中でも、その間練習し4Sを形にするなど諦めず努力を続け、その努力が報われて欲しいという、情・思いが有るから。
しかし、ビチェンコ選手・サモヒン選手の事も応援しており、出場して欲しい思いが有る。
この一枠は、ビチェンコ選手が世界選手権2021で獲得された物で、本当に有り難く、感謝の思いでいる。
しかし、どうしても一枠では足らず、本当にもどかしい感情になる。

恐らく、欧州選手権2022の結果が上位の方が五輪出場枠を射止めるだろうが(欧州イスラエル代表は二枠)、正直な所、誰が出場されるか全く予想が出来ない。
何故なら、ここ数シーズンでの三選手の試合での点数が平均すると拮抗しているから。
ただ、イスラエル選手権2021・欧州選手権2022でよりクリーンな演技をされた方が五輪に出場出来るという事だけは言える。

三選手が負傷に注意され、大舞台への切符を掴む為に最大限の努力をされ、最大限に力を発揮され、ベストを尽くされる事を心から祈り、応援している。

私が次回コメントさせて頂く機会は、ゴロニツキー選手の実に16ヶ月振りの試合であろうオータムクラシック2021男子シングルの前日。
その後、五輪の代表が判明した瞬間、出場が決定された方に賛辞の言葉を送る。
その間、三選手の無事と幸運を祈り、見守る意図からコメントを控えさせて頂く。

皆様。最後まで諦めず、ベストを尽くし、頑張って下さい！応援しております！！