男子フリー|鍵山優真が銀、佐藤駿が銅|日本勢W表彰台の激闘|ミラノ・コルティナ五輪

大波乱の男子シングルフリー。
優勝候補マリニンの失速、シャイドロフの逆転、そして日本勢の躍進。
その中で鍵山優真が2大会連続の銀メダル、佐藤駿がSP9位からの大逆転で銅メダルを獲得しました。

🎥 メダル獲得ハイライト

銀と銅が決まった瞬間、会場の空気が一変。
日本男子が並んだ表彰台は、歴史的なワンシーンとなりました。

出典:YouTubeチャンネル「日テレスポーツ【公式】

【インタビュー】鍵山優真|攻め続けた銀メダル

SP2位で迎えたフリー。
逆転を狙い、4回転フリップを組み込んだ攻めの構成に挑みました。

ジャンプにほころびはあったものの、ステップでは圧巻のエッジワーク。
演技後の表情には悔しさがにじみましたが、合計280.06点で銀メダルを確定させました。

「悔しさはある。でもなんとか戦い抜けた」
北京後の怪我、プレッシャー、世代交代の重圧。そのすべてを背負ってたどり着いた2大会連続銀です。

出典:YouTubeチャンネル「テレ東スポーツ

出典:YouTubeチャンネル「日テレスポーツ【公式】

【インタビュー】佐藤駿|9位からの大逆転銅

SP9位。
メダル圏外からのスタートでした。

しかしフリーでは冒頭の4回転ルッツを美しく決め、流れるようにジャンプを成功。
ほぼノーミスの「火の鳥」で186.20点。合計274.90点で銅メダルへと駆け上がりました。

「本当に言葉がない。幻なんじゃないか」
表彰台を想定していなかったからこそ、涙は止まりませんでした。

出典:YouTubeチャンネル「テレ東スポーツ

出典:YouTubeチャンネル「日テレスポーツ【公式】

メダリスト会見|氷と挑戦

鍵山は「ミラノの氷は好きだった」と語りながらも、決勝特有の緊張感を分析。
佐藤は「諦めていなかった」と振り返りました。

団体戦から個人戦へ。
日本男子3人で戦った時間が、最後の滑りを支えていました。

出典:YouTubeチャンネル「日テレスポーツ【公式】

日本勢W表彰台の瞬間

長年ともに練習してきた仲間と五輪で並ぶ。
「一緒にメダルを取れたことが本当に嬉しい」――鍵山の言葉がすべてを物語っています。

出典:YouTubeチャンネル「【公式】TBS スポーツ

金メダル|シャイドロフの逆転劇とマリニンの称賛

大波乱のフリーを制したのは、カザフスタンのミハイル・シャイドロフ
中盤で予定構成を格上げし、4回転フリップを成功。自己ベスト291.58点で金メダルを獲得しました。

最終滑走のイリア・マリニンは4回転アクセルで抜け、ジャンプのミスが続くまさかの展開。
それでも演技後、真っ先にシャイドロフのもとへ向かい、肩を叩いて称えました。

「You deserve it(君にはその資格がある)」
その一言に、五輪という舞台のすべてが詰まっていました。

シャイドロフは会見でこう語っています。
「彼と同じ氷の上で滑れることは、僕にとって本当に信じられないことだ。
イリアはシーズンを通して素晴らしい演技を見せてきた。何が起きたのか正確なことは分からないけれど、彼は本当に偉大なスケーターだ」

勝者が敗者を敬い、敗者が勝者を祝福する。
それがオリンピックの美しさでした。

出典:YouTubeチャンネル「CGTN Sports Scene

【インタビュー】イリア・マリニン|「対処するには大きすぎた」五輪の重圧

圧倒的本命として迎えた五輪。しかしフリーではまさかのミスの連鎖。
演技後、マリニンは「正直、何が起きたのか分からない。本当に対処するには大きすぎた」と胸中を語りました。

「オリンピックのプレッシャーは特別。中にいる人にしか分からない」
スタートポーズ直前、これまでの記憶や重圧が一気に押し寄せた――
“金メダル最有力”という期待の大きさを、コントロールしきれなかったと明かしています。

出典:YouTubeチャンネル「NBC4 Washington

それでも団体戦では金メダルに貢献。
「少なくとも4つのプログラムを滑る準備はしてきた。でもまだ整理できていない」――
王者が初めて見せた“揺らぎ”もまた、この五輪の大きな物語のひとつでした。