フランスGP男子FS会見 SP9位から2位の三浦佳生「フリーはフリーでいい演技したろ」

グランプリシリーズ・フランス大会(アンジェ)の男子フリーを終え、表彰台の3選手による記者会見が行われました。合計284.24点で優勝したアダム・シャオ・イム・ファ選手(フランス)、SP9位から逆転で2位に入った三浦佳生選手、シニアのグランプリ初戦で3位となったソ・ミンギュ選手(韓国)が登壇し、逆転の舞台裏や演技中のハプニング、来季の新方式についての考えを語りました。

動画の主な内容

  • 00:04 シャオ・イム・ファ選手へ アンジェで5回出場4回優勝
  • 00:33 三浦選手へ SP9位から2位への逆転、2年前のシャオ・イム・ファ選手はお手本?
  • 02:09 ソ・ミンギュ選手へ シニアGP初戦でのメダル
  • 03:23 シャオ・イム・ファ選手へ 滑走前の心境と演技の満足度、スピン中の足のつり
  • 06:16 シャオ・イム・ファ選手へ スタートの遅れによる減点
  • 08:00 ソ・ミンギュ選手へ チャ・ジュンファン選手不在のGPで韓国男子を背負うこと
  • 09:06 三浦選手へ ショートの後、表彰台は予想していたか
  • 10:47 シャオ・イム・ファ選手へ 来季から始まるグランプリ・セミファイナルについて
  • 12:39 司会から3選手の次戦の案内

要点まとめ

SP9位から2位へと順位を上げた三浦佳生選手は、ショートを終えた時点では「本当に1ミリも、表彰台乗れるなんて思ってませんでした」と明かしました。多くの人からのメッセージを受けて「もう一度スイッチを入れ直して」、「フリーはフリーでいい演技したろ」という気持ちで臨んだといいます。2年前にショートの出遅れからフリーで挽回したシャオ・イム・ファ選手の姿も覚えていて、そのイメージを持って臨んだと語っています。

優勝したシャオ・イム・ファ選手は、滑走前は一日を通して疑念やストレスを抱え緊張していたものの、コーチと話し、自分がどれだけフィギュアスケートを愛しているかを見せることに集中することでプレッシャーを強みに変えたと話しました。演技中にはスピンで脚がつるハプニングもありましたが、ステップで力を抜いて滑り切ったと笑顔で振り返りました。

シニアのグランプリ初戦で3位に入ったソ・ミンギュ選手は「自分が上手だったから獲れたわけではない」とさらなる努力を誓い、今季グランプリを休養するチャ・ジュンファン選手について「ジュンファン兄さんの分まで頑張って、良い姿をお見せしなければ」と語りました。

来季から導入されるグランプリ・セミファイナルについて問われたシャオ・イム・ファ選手は、大会数はまだ足りないとの考えを示し、3週間で3大会に連続出場した時期ほど好調だったことはないという自身の経験から、試合数が増えることを前向きに捉えていると話しました。

シャオ・イム・ファ選手のアンジェでの強さ

00:04
質問

(司会)皆さん、おめでとうございます。まずはアダム選手から。この大会は2022年にアンジェでの開催が始まり、あなたはここで5回競技して4回優勝しています。となると、このアリーナの新しい名前は「アダム・シャオ・イム・ファ・アイスパーク・アリーナ」でしょうか?

シャオ・イム・ファ:(英語で回答)そうだといいですね(笑)。でも、いつかそうなるかもしれません(笑)。どうなるかは誰にも分かりません。

SP9位からの大逆転

00:33
質問

(司会)佳生選手、9位から2位へと7つも順位を上げました。2年前、アダム選手も8位から最終的に1位になっています。彼をお手本にして臨んだのでしょうか?

三浦佳生:はい。僕自身すごく覚えていて、結構スケートを見るのが好きなので、どの試合も欠かさず見ているんですけど、あの試合、確かにアダム選手がショートで思い通りにいかなかったと思うんですけど、フリーで挽回していたのを僕も覚えていますし、そういうイメージを僕も持った方がいいかなと思って、今日は臨みました。

ソ・ミンギュ選手、シニアGP初戦でメダル

02:09
質問

(司会)ミンギュ選手、シニアのグランプリシリーズ初参戦で、初めてのグランプリ大会ですでにメダルを獲得しました。どう感じていますか?

ソ・ミンギュ:(韓国語で回答)初めてのシニアのグランプリでメダルを獲得することになりましたが、自分が上手だったから獲れたわけではないので、もっと多くの努力が必要だと思っています。初めてのシニアのグランプリで、トップレベルの選手たちと一緒に滑ることができただけでも良い時間だったと思います。

滑走前の心境とスピン中のハプニング

03:23
質問

アダム選手への質問です、おめでとうございます。今日滑る前に何が頭をよぎっていたのか、そして今夜の演技にどれくらい満足しているかを教えてください。

シャオ・イム・ファ:(英語で回答)フリーの前は、実は頭の中でいろいろなことが起きていました(笑)。6分間練習からの待ち時間が長く、一日を通して多くの疑念やストレスがあって、かなり緊張していました。でもブノワやセドリックと話し、自分自身とも対話しました。何度も経験してきた舞台ですし、スケートが好きだからここにいる、得意だからここにいる、そして自分に何ができるのか、滑っている時にどれだけ楽しんでいるのかを見せたいんだ、と言い聞かせました。

自分がどれだけフィギュアスケートを愛しているかを見せることが本当に大切で、それがプレッシャーやストレスを乗り越えるのに大いに役立ちました。プレッシャーを強みとして使い、プレッシャーを感じられるならもっと集中できる、もっと良くなれる、自分を追い込んでベストを尽くせると考えました。

05:05
質問

(記者)演技への満足度はいかがですか?

シャオ・イム・ファ:かなり満足しています。完璧ではありませんでしたが、ベストを尽くせて本当に嬉しいです。まだ取り組むべき課題はたくさんありますが、とても前向きに捉えています。プログラム全体を通して戦い抜けたこと、すべての要素に一つひとつ集中できたことが嬉しいです。

実は(笑)、おかしなことがあって……プログラムの途中、スピンの最中に脚がつってしまったんです(笑)。それでステップシークエンスの間に少し力を抜かなければならなかったのですが、なかなか笑える状況でした。それでも滑り続けて、終わった後は最高でしたし、そのことも忘れてプログラムに集中し、この大会を楽しみ続けることができました。

06:16
質問

(司会)スタートの遅れによるマイナス1点について教えてください。スタートが遅れたことに気づいていましたか?(笑)

シャオ・イム・ファ:実は(笑)、観客席の誰かが何か言っているのが聞こえて、それで笑いそうになってしまったんです(笑)。「よし、忘れて集中しよう」と思いましたが、準備の時間が押しているのは分かっていました。でも「関係ない、集中を取り戻そう」と。まあ、そういうこともありますが、今後に向けて改善しなければならない点だと分かっています。

チャ・ジュンファン選手の分まで

08:00
質問

ミンギュ選手への質問です。チャ・ジュンファン選手がグランプリシーズンを休養すると発表し、あなたは今年のグランプリで韓国男子の顔の一人となりました。そのことについて、そしてジュンファン選手のような存在の後を追うことについて、どう感じていますか?

ソ・ミンギュ:(韓国語で回答)いつも韓国のために滑ることを誇りに思っていますし、ジュンファン兄さんが今シーズンは休むことになったので、ジュンファン兄さんの分まで頑張って、良い姿をお見せしなければならないと思っています。

「1ミリも思っていなかった」表彰台

09:06
質問

三浦選手に質問です。ショートは思い通りにならない演技をなさいましたけれども、今ここでこうして座ってメダルが取れるということは、予測していたのか、どのくらい驚いていらっしゃるのか聞かせてください。

三浦佳生:昨日のショートが終わった段階だったら、本当に1ミリも、表彰台に乗れるなんて思っていませんでしたけど、いろんな方がメッセージをくださったりもして、頑張らなきゃなと自分で思ったので、もう一度スイッチを入れ直して、今日は今日という気持ちで。なんと言えばいいんですかね、どちらかというと内容、もうフリーはフリーでいい演技したろという気持ちでいきました。

グランプリ・セミファイナルについて

10:47
質問

共同通信の吉田です。アダム選手に質問です。ISUが来シーズンからグランプリ・セミファイナルを開催すると発表しました。国際大会が増えるという良い点もあれば、大会が多すぎるという悪い点もあるかもしれません。どう考えますか?

シャオ・イム・ファ:(英語で回答)実は、大会の数はまだ十分ではないと思っています。他のスポーツと比べて、この競技のメディア露出を増やし、競技全体をさらに良くしていきたいなら、さまざまな大会や場所で演技を見せられることが大切だと思います。シーズンが長くなることもそうですが、試合が増えることで、スケーターたちがシーズンを通してどれだけ安定した演技を保てるかを見るのも、とても興味深いはずです。

一例を挙げると、3週間で3大会に連続で出場したシーズンがありましたが、実はその時期ほどコンディションが良いと感じたことはありませんでした。試合に慣れ、ストレスのコントロールに慣れ、試合の雰囲気に慣れていたからです。短い期間により多くの試合があるのはとても興味深いことですし、僕としては素晴らしいことだと思います。

12:39
司会

(司会)次の出場予定は、佳生選手とミンギュ選手が2週間後の中国大会、アダム選手は4週間後のフィンランド大会ですね。健闘を祈ります。

まとめ

ショートの後は「1ミリも」表彰台を考えていなかったという三浦佳生選手が、気持ちを切り替えてSP9位から2位へ。2年前のシャオ・イム・ファ選手の逆転劇を思い浮かべて臨んだというエピソードからは、スケートをよく見ている三浦選手らしさも伝わってきます。

アンジェでは5回の出場で4回目の優勝となったシャオ・イム・ファ選手は、緊張やストレスを「スケートが好き」という気持ちで乗り越えたと語り、スピン中に脚がつったハプニングやスタートの遅れも笑いながら振り返りました。シニアGP初戦でメダルを手にしたソ・ミンギュ選手の、チャ・ジュンファン選手の分まで頑張るという言葉も印象に残ります。

三浦選手とソ・ミンギュ選手は次戦の中国大会、シャオ・イム・ファ選手はフィンランド大会に出場予定です。来季のグランプリ・セミファイナルをめぐる話題も含め、ぜひ動画とあわせてチェックしてみてください。