ダニエル・グラスル　ゴールデンスピン2018　フリー演技　(解説：なし)

この演技とは無関係の事ですが申し訳ありません。

テレ朝チャンネル2で放送された国別対抗戦2021総集編にて、チームイタリアとしてグラスル選手のFSの映像が織田さんの解説付きで取り上げられ非常に嬉しかったです。
番組制作関係者の方々に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

ここからが本題です。
グラスル選手のジャンプについて思うところがあります。

グラスル選手のジャンプには安定感があり回転速度が速く、且どんな体勢で跳び上がったとしても約9割の確率で空中姿勢が真っ直ぐになるという素晴らしいものがあります。また、３種類の四回転を武器にしている事も凄いです。

一方、これから先の未来を考えた時に、余計なお世話ながら非常に心配に感じる面もあります。
個人的に、グラスル選手のジャンプは常に辛い印象を受けます。痛そうで、身体がちぎれてしまいそうな。全体的に流れがなく、着氷後もあまり流れていかない事が気になります。また、スロー映像でどの程度プレロテが影響しているのか(全くないと思いたかったのですが)何度も拝見した所、特に四回転ルッツ・フィリップは、トゥを付いた際ブレードが氷上に完全に接し且練り上げて跳んでいる事が見受けられ、非常に心配になりました。
他のジャンプも、そのようなものが幾つかありました。
今はまだ若く多少の無理が利きますし、その跳び方でも跳べてしまうと感じますが、数年後はそうはいかなくなり、その跳び方だと結果的に崩れてしまうと感じます。また、この跳び方では実際は４回空中で回れていないのでは…。
個人的には、将来の為に早くこの跳び方を修正して欲しいと感じます。ただ、GOEの厳格なルールの変更が無いと、残念ながら修正されないとも感じます。
何故なら、グラスル選手は以前ジャンプのルール変更についてあるインタビューで、「現在のジャッジは選手のプレロテを見極められるのは少ない…自分は技術的には問題ないと思っているよ」という趣旨の回答をされていらっしゃるからです。

現在のルールでは違反とは取られない為プレロテをしても、それが過度のものでなければ問題無いとなります。ただ、「正しい技術」の基で跳んでいないジャンプは、結局はそれは問題なものではないでしょうか。

私はスケート関係者でない為、決して偉そうな事を言える資格はないですが、グラスル選手に期待し応援し、その為に今の跳び方では将来が心配になるが故にこのような事を感じてしまいます。例え厳格な変更が無かったとしても、自らの将来の為に、これからも長く有る(と予測される)スケート人生の為に早急に改善して欲しいです。

また、グラスル選手は羽生結弦選手を崇拝しています。羽生選手は「教科書ジャンプ」と云われるジャンプをもつ選手の一人。ですので、そのようなジャンプを理想に(同じイタリアには良質なジャンプを跳ぶリッツｵ選手もいますし)、頑張って頂きたいです。

長くなりました。少々辛辣な内容になってしまい申し訳ありませんが、応援しているが故の感情ですので、お許し下さい。

グラスル選手のジャンプが改善され、良質なジャンプを跳ばれる素晴らしい選手になりますように。

応援しております。