東日本大震災から10年目の2021年3月11日に、羽生結弦が報道各社に寄せたメッセージをまとめた動画です。映像は朝日新聞社のYoutube公式チャンネル「Kiss and Cry Plus -朝日新聞社フィギュアスケートチャンネル」で配信されたものです。
何を言えばいいのか、伝えればいいのか、分かりません。
(I do not know what I should say or what I should pass on.)あの日のことはすぐに思い出せます。
(I can immediate recall that day.)この前の地震でも、思い出しました。
(I recalled that moment when an earthquake struck last month.)10年も経ってしまったのかという思いと、確かに経ったなという実感があります。
(I feel somewhat surprised that 10 years have already passed as well as hold the real recognition that so much time has passed.)オリンピックというものを通して、フィギュアスケートというものを通して、被災地の皆さんとの交流を持てたことも、繋がりが持てたことも、笑顔や、葛藤や、苦しみを感じられたことも、心の中の宝物です。
(Through the Olympics and through figure skating, the treasures I hold in my heart are the exchanges I have had with those in the disaster-stricken areas the links with that I have developed as well as the smiles and pain that I felt.)何ができるんだろう、何をしたらいいんだろう、何が自分の役割なんだろうそんなことを考えると胸が痛くなります。
(What can I do, what should I do, what is the role I have to play, My heart aches when I think about such things.)皆さんの力にもなりたいですけれど、あの日から始まった悲しみの日々は、一生消えることはなく、どんな言葉を出していいのかわからなくなります。
(While I want to be of some help to the survivors, the days of sadness that began on that day will not be forgotten in their lifetimes and I have no idea what words I can say to them.)でも、たくさん考えて気がついたことがあります。
(But after much thinking, there are some things I have come to realize.)この痛みも、たくさんの方々の中にある傷も、今も消えることない悲しみや苦しみも・・・
それがあるなら、なくなったものはないんだなと思いました。
(If such things exist, then I realized there was nothing that we lost.)痛みは、傷を教えてくれるもので、傷があるのは、あの日が在った証明なのだなと思います。
(Pain teaches us about scars and I feel that having scars is evidence of what happened on that day.)あの日以前の全てが、在ったことの証だと思います。
(I also feel it is evidence that everything that occurred before that day also existed.)忘れないでほしいという声も、忘れたいと思う人も、いろんな人がいると思います。
(I believe there are various types of people, voices that say never forget, and people who want to forget.)僕は、忘れたくないですけれど、前を向いて歩いて、走ってきたと思っています。
(While I do not want to forget, I believe I have walked and run until now while looking forward.)それと同時に、僕にはなくなったものはないですが、後ろをたくさん振り返って、立ち止まってきたなとも思います。
(At the same time, while there is nothing that I have lost, I also feel that I have stopped and looked back numerous times.)立ち止まって、また痛みを感じて、苦しくなって、それでも日々を過ごしてきました。
(By stopping, I again felt the pain and experienced the bitterness, but I continued to live each day.)最近は、あの日がなかったらとは思わないようになりました。
(Recently, I no longer think that it would have been better if that day never happened.)それだけ、今までいろんなことを経験して、積み上げてこれたと思っています。
(I believe that is because I have accumulated many different experiences until now.)そう考えると、あの日から、たくさんの時間が経ったのだなと、実感します。
(Thinking in that manner, I truly feel that muchtime has passed since that day.)こんな僕でもこうやって感じられるので、きっと皆さんは、想像を遙かに超えるほど、頑張ってきたのだと、頑張ったのだと思います。
(Because even I can hold such thoughts, I believe that others have gone to unimaginable lengths to make their best effort.)すごいなぁと、感動します。
(I am truly moved when I think of how extraordinary that is.)数えきれない悲しみと苦しみを、乗り越えてこられたのだと思います。
(I believe everyone has been able to overcome innumerable sadness and bitterness.)幼稚な言葉でしか表現できないので、恥ずかしいのですが、本当にすごいなと思います。
(I am ashamed at the immaturity of the words I am using, but I really think that has been extraordinary.)本当に、10年間、お疲れ様でした。
(You have really made tremendous efforts over the past 10 years.)10年という節目を迎えて、何かが急に変わるわけではないと思います。
(I do not think anything will suddenly change on this 10th anniversary.)まだ、癒えない傷があると思います。
(I feel there are still scars that will not be comforted.)街の傷も、心の傷も、痛む傷もあると思います。
(I feel there are scars in the community and in people’s hearts as well as scars that still hurt.)まだ、頑張らなくちゃいけないこともあると思います。
(I also feel there are more things we have to put our best efforts into.)簡単には言えない言葉だとわかっています。
(I understand that these are words that cannot be said lightly.)言われなくても頑張らなきゃいけないこともわかっています。
(I also understand that people will have to make their best efforts even without being told to do so.)でも、やっぱり言わせてください。
(Still, let me say this.)僕は、この言葉に一番支えられてきた人間だと思うので、その言葉が持つ意味を、力を一番知っている人間だと思うので、言わせてください。
(Because I felt I am the person who has been most supported by these words, and because I feel I am the person who most understands the meaning of these worlds and the power it has, let me say this.)頑張ってください
(Do Your best.)あの日から、皆さんからたくさんの「頑張れ」をいただきました。
(Since that day, many people have told me “Do Your best.”)本当に、ありがとうございます。
(Thank you very, very much.)僕も、頑張ります
(I will also do my best.)2021年3月
羽生結弦
羽生結弦、震災10年に「言わせてください。頑張って」https://t.co/2iAlGKHAcC
僕は、この言葉に一番支えられてきた人間だと思うので、その言葉が持つ意味を、力を一番知っている人間だと思うので、言わせてください。
頑張ってください
僕も、頑張ります
(全文メッセージより抜粋)#あれから10年 pic.twitter.com/h5GvXXaqiV— 朝日新聞デジタル (@asahicom) March 10, 2021
「何を言えばいいのか、伝えればいいのか、分かりません」と書き出したメッセージは千文字を超える長文。フィギュアスケートの羽生結弦選手が東日本大震災10年に合わせ、コメントを寄せました。https://t.co/Mdpyw8hcJO pic.twitter.com/TFrFVv7ySl
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) March 10, 2021
【スポーツ】【全文】羽生結弦、震災10年でコメント 簡単には言えない言葉「言わせてください」https://t.co/TNPb6Y054o
— 東京新聞(TOKYO Web) (@tokyo_shimbun) March 10, 2021
書き出しは迷いの言葉だった。東日本大震災発生から10年となるのを受け、 #フィギュアスケート 男子の #羽生結弦 が報道各社の求めに応じて寄せたコメント。「何を言えばいいのか、伝えればいいのか、分かりません」#東日本大震災から10年#あれから10年#あれから私はhttps://t.co/xs84dKMqjx
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) March 10, 2021
【全文】羽生結弦選手コメント #nhk_news https://t.co/al6hIEuu46
— NHKニュース (@nhk_news) March 10, 2021
“羽生結弦 東日本大震災から10年 (2021/3/11)” への8件のコメント
管理人様、ありがとうございます。
羽生選手、頑張れ!!
私も頑張ります。
羽生選手は機会があるごとに宮城だけではなく東北各地の被災地を訪問して、被災された方々の話に耳を傾け、辛い心に寄り添い、何かできることはないかと、自身が大変なときにも被災者のことを考えてコメントをしたり行動していましたね。
それなのに、いわれなきバッシングを受けて悩んだり苦しんだり、羽生選手自身も傷ついた10年でもあったと思います。
一週間前
羽生結弦展「共に、前へ 東日本大震災あの日、そして今」を見に行ってきました。
コロナウイルス対策の為入場制限を設け、30分間隔での時間指定ありの予約が必要でした。
当日、会場で並び始める時間も指定時間の5分前。出来るだけ密にならないよう工夫されていました。
予約者優先で来店してから気づいて並んだ方々も多数見かけました。
私が予約した時間には来られない方が若干いたようで、何人か並んで見ることができたようです。
展示物は少な目で震災関係の展示としては少ないと感じましたが、30分の制限時間で見るにはちょうど良かったのかもしれません。被災された方々もいて、そういったも見ている途中で小さな声でのお話が耳に入ってきました。
私の前に並んでいた羽生ファンの方と会場でお話ができました。
彼女は「こんな…10代の時から震災の被災者代表のようにされて…本当に辛かったでしょう。よく頑張ってきましたよね」と私に話しかけてくれました。私は羽生選手がジュニアに上がる前から知っていましたので、
「羽生選手はスケートの技術だけではなく、心も美しく立派に成長しましたよね。私達の誇りですよね!」と言いました。
そして羽生選手の写真を見ながら、これまでテレビで観た様々な映像が頭の中に浮かび上がってきて胸がいっぱいになりました。
私も少しは頑張ってきましたが、羽生選手は本当に本当に頑張ってきました。
10年目の震災の日に寄せて
僕も頑張ります、とコメントされては
私も頑張らずにいられません。
頑張ります!
羽生選手、ありがとうございます。
これからもお身体を大切にして、羽生選手が理想とする演技ができますよう祈っております。
短い時間でコメントした為、誤字脱字などがたくさんあることに気付きました。
全文を書きかえたくなりますが、時間がないのでそのままにしておきます。
わかりにくくてすみません。
原発ゼロが実現する事をただただ願っています。
羽生選手のメッセージ受け取りました。
健康を心から祈っています。
一(イチ)アスリートに多くを背負わせてはいけないんではないかと思います。
少なくとも競技映像上ではね。
地上に降り立った時彼がどうするかはあってもね。
原発ゼロを世界は目指しているんでしょうか。
身近な隣国は膨大な数作ってます。
エネルギー確保できなければ次の甚大な災害に。
羽生選手、ありがとうございます。
ある方のツイートを見て、はっとしました。
「頑張ってください」と「僕も、頑張ります」の後だけ句点(。)がない。句点は文章の終わりに付けるもの。
その2つの後には、言葉にならない言葉や感情があるのか。
それとも、この2つの言葉には終わりがないことを表しているのか。
深いですね。
一人一人が大地に根ざした生き方を強く願えば
大きな力となるでしょう。
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