羽生結弦　The Ice 2012　(解説：日本語)

あれれ？？？
あちこちのブログで「羽生はＤＯＩの時より圧倒的に進化している」という
ファンの方々の書込みを拝見していたので、だいぶ期待してたのですが、
うーん・・・たしかに、ＤＯＩの時よりは失敗は少なくなって滑りこなせてる
感じにはなってるけど・・・
うーん、肝心の、というか、彼の今後の成長の為の最大の課題であろう
躯体の基本姿勢とか所作の綿密さとかといった点については、まだまだ
殆ど変わってないといえる領域ですね・・。
それに、この振り付けのダンサブルな部分・・・正直かなりダサい・・。
カートは本当に、こんなダサいダンスの振り付けをしたんだろうか？？
或いは、同じ振り付けでもカート自身が踊ればかっこいいんだろうか？？
やはり、カートが求めるこうした動きは天性のダンスセンスがある選手で
ないと難しいのではないかな・・。羽生選手はフィギュアスケーターとしての
技術的才能や持って生まれた華などはあるけれど、ダンスセンスという点
で秀でている選手ではない。彼のようなタイプにこういうプロを滑らせると
少なくとも今の彼では、所作の荒さや姿勢の悪さが目についてしまうなあ。
彼には「スケートもめっちゃ上手な人気アイドル」ではなく、「一流のスケーター」へと堅実に育って行って欲しいと願うので、秋のシーズンインの頃までに、雰囲気だけでない本当の前進が見られることを期待して待つとします。

私も大阪の楽に行ってきました。
バトルさん振付の新ＳＰを滑ったのですが、冒頭の４Ｔ+３Ｔをはじめ、ジャンプの切れ味が余りにも凄まじくて、もう吃驚しました！17歳にはハードル高過ぎやろってツッコミたい位のムーディーな選曲ですが、哀愁を帯びた旋律に感情を乗せながら滑っていて見惚れてしまいました…
演技が終わるやいなや、うぉ～というような歓声とともに物凄いスタオベでした。羽生選手もハケる時、ワールドのように右の人差し指を天に向けていましたから、会心の出来だったのでしょう。
ＥＸの方は養成プロ、と呼ばれるだけあって、ご本人の課題が詰まっているような気がします。
今季は「チャレンジの年」と自ら位置付けられているので、色々と新しい経験を積んで理想のスケートを追い求めていってもらいたい、と思っています。

白鳥様、遅くなりましたが大阪公演のレポありがとうございます。大阪の様子が分かってうれしいです。
ご存知のように、新しいSPは、ギタリスト、ゲイリー・ムーアのパリの散歩道（Parisienne Walkways ）という曲で、オリジナルはギブソン・レスポールの音色が印象的なものです。今回使われている音源はそれとは別のボーカル抜きのもののようです。
8月10日に行われた mariposa charity gala 2012 における羽生選手の新しいSPの演技を白鳥様の感想と合わせて見ますと、今シーズンの「チャレンジ」が楽しみになってきました。
http://crystalchandelure.tumblr.com/post/29342614475/yuzuru-hanyu-x-mariposa-gala-i-did-not-record
（音や映像が止まることがある場合は、一度すべて見てからもう一度画面下のスライドバーを左にドラッグすれば、キャッシュのおかげでちゃんと見ることができると思います。）
トロントで練習に励んでいる羽生選手を応援していきましょう。
http://24.media.tumblr.com/tumblr_m84mj3iJI41rw3xk7o1_1280.jpg

同じところで練習しているので、そのうちまた羽生選手との写真が共有されるかもしれませんね。
ところで、以前別のところでコメントした羽生選手のスケート靴のブレードですが、そのメーカーは、John Wilson Skates のものであることが分かりました。 そして、そのメーカーの公式フェイスブックにおいて羽生選手が、カーボンファイバーを使った、Revolution Pattern 99 に変更した写真が公開されました。
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=440522309324072&set=a.261407247235580.64901.242809869095318&type=3&theater
そこで彼は、「今まで Pattern 99 を使っていたが、Revolution Pattern 99 はそれより良く、ベストなブレード」
と言っています。カナダに行って関係者から進められたと思いますが、若い彼が使ってみることによって、時代はいよいよカーボンファイバーを使った軽量ブレードに動き出したように思います。
これが今シーズン羽生選手のジャンプにどのような変化をもたらすのかも注目したいと思います。

遅ればせながらショート見ました。
勢いよく海外に飛び出し環境が変わっただけあって、かなり印象を変えてきましたね。
エキシを見ていても思いましたが、今羽生君がやりたいこと、伸ばしたい部分を伸ばせる良いプログラムじゃないかな。足回りを鍛えれば相当見応えのあるものになりそうですね。良いプロ付くって下さったジェフリーに感謝しつつ、今季の飛躍を祈ります。

ザ・アイスでの羽生結弦選手の SP 演技も公開され、管理人様にもご紹介していただき、今シーズンの期待も高まってきました。
2012.08.24 放送の、TBS NEWS23クロスにおいて、フィギュアスケートが取り上げられていました。放送内容は、テレビ局のきわめて恣意的な意図が透けて見えるような内容で見ることはお勧めできませんが、その中で羽生選手を取り上げていました。
そこで、その中で羽生選手のトロントでの取材時のものと思われる発言をご紹介します。
「もっともっと上を目指さなきゃいけないっていうような、思いも芽生えましたし、やっぱりこんなところで、満足しちゃいけないっていうふうに思ったので、」
「充実はしていますね、ほんとに、なんか、練習帰ってきて終わったら、」
「すぐベッドに横になって寝ている感じで」
「何でもできるスケーターになりたいですね。（笑い）ジャンプもスピンも出来る、すべてが完成形に近いような、そういう選手にいつかなりたいかなーと思ってますね。」
羽生選手は、8月22日の「上月スポーツ賞」表彰式出席のため一度帰国しており、
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120822/oth12082216520014-n1.htm
カナダと日本を何回も往復しながら、充実した練習を行っているようです。その成果は9月の2度のアイスショーで確認できるかもしれません。

羽生結弦選手は、9/1,2 にサンドーム福井で開催する「ファンタジー・オン・アイス2012イン福井」出演のため8/29から福井に行っています。主催者である福井新聞2012.8.30の記事「出演者ら本県入り　氷上の芸術いよいよ」によりますと、
「羽生選手はミュージカル音楽「ノートルダム・ド・パリ」に乗せた新作のフリープログラムを初披露する。「中世的な柔らかい表現と、最近課題の「大人っぽさ」を演じ分ける。メリハリを感じて」とアピールした。」
だそうです。FSはミュージカル曲であることが分かりましたのでいったいどんな曲が使われたのか楽しみですね。
http://www.youtube.com/watch?v=TkCgYxpsi80
http://www.youtube.com/watch?v=E6IIHyei1ng
（この動画は、ハンガリー語の字幕がついていますが、画面下の赤いボタンを押すと英語などに精度はともかく翻訳できます。）

前のコメントの福井新聞の記事は、「中世的」ではなく「中性的」でした。お詫びして訂正します。このショーの情報は主催者の福井テレビの Twitter でも知ることができると思います。
https://twitter.com/fukui_tv
白鳥様、IFSのご紹介ありがとうございました。羽生選手はカナダで新鮮な経験をつんでいるようですね。FSの曲の舞台、パリのノートルダム大聖堂の中は暗く何がいてもおかしくないような雰囲気ですが、その中で見上げると外界の光を通して浮かび上がるノートルダムのバラが非常に印象的です。そのイメージをどのように繰り込むかは振付師の仕事ですが、「エスメラルダ～」と叫びながら元気良く走っていかないように祈るばかりです。

読売新聞2012.09.01 朝刊において、羽生結弦選手の「羽生　新境地へ羽ばたく　ソチへ　新コーチ、サルコー、ブルース」と題して特集記事が掲載されました。ご覧になっていない方は、図書館等で見ることができると思います。
その中で、「「スケーティング技術が足りない」と痛感していたこともあり、「もっとうまくなりたい」と日本を飛び出した。」とあるように、今シーズンの羽生選手の課題は「スケーティング技術」の向上です。本人談では、「他人の動きを見てイメージするタイプなので覚えやすい。スケーティングがだいぶ伸びるようになった」ですから注目したいですね。
ジャンプに関しても、福井のショーの情報によれば、FSで、4T,4S,3A … 後半連続ジャンプと、スタミナが課題の羽生選手に重い課題を予定しているようで、コーチがその演技が可能とみていることからも去年比で進歩を続けているようです。FSはミュージカルのオープニングから Belle につなげ、複数の曲をまとめたメドレーのようですから、完成すればよい演技になりそうです。
不安材料の一つは、この新聞記事でもわかるとおり、SPを「ブルース」と解釈するマスコミの勉強不足です。SPは、2人のギタリストの曲をつないでいるわけですから、主題はエレキギターの作る音楽です。渋谷に行けばその当時のギブソン・レスポール・カスタムを店頭で見ることができますが、SPの曲は「これからエレキ・ギターで新しい音楽を作っていくぞー」という革新に燃えるミュージシャンの心を理解する必要があります。こう考えれば羽生選手にぴったりだと思います。

金茶猫さんのコメント上手ですぅ。
自分は文才がないので表現できないのですが、本当に同じこと思いました。
今回で２度見てもやっぱりこのエキシには違和感を感じます。
姿勢の問題なのか、ロック調の振りがキツいからなのか、羽生選手の課題でしょうか。でも、課題があるほうが、乗り越える度に進化して楽しみでもあるのですが(^-^)
羽生選手の強さ、度胸と集中力。羨ましいくらいとても素晴らしいです。
まだまだ伸びしろ十分なので、色々な引き出しを増やしていって欲しいです。

既にご存じとは思いますが、羽生結弦選手は現地時間9月12日トロントで練習中に右足首を負傷したため、今週末に予定されていた長岡のショーをキャンセルしました。
http://www.nsttv.com/event_info/figure/figure.php
世界選手権で負傷したのも右足首で心配ですが、一日も早い回復をお祈りします。

WFSの「（ワールドで）剥離骨折して、今はテーピングでだましながら練習している」という内容の記事を読んで以来、心配していました。
羽生選手は目標を高く掲げてその言葉に追いつくように頑張っていくタイプなのですが、（以前アエラで語っていました）くれぐれも無理しないように、と願っています。
焦らずにじっくりと身体のケアをして下さいね。

今週末、羽生結弦選手の出場する 2012 フィンランディア杯はヘルシンキのそばのエスポーで行われますが、サマータイム中ですので時差は6時間 UTC+3 です。
男子シングルの競技スケジュールは日本時間で、
SP　　　2012.10.05 23:00(UTC+9) スタート
FS　　　2012.10.07 00:00(UTC+9) スタート
です。結果は当日以降、以下のページから見ることができます。出場選手もこちらから確認できます。
http://www.figureskatingresults.fi/results/1213/FT2012/index.htm
羽生選手の今シーズン初戦を応援していきましょう。

今ＳＰの結果を見ると、羽生選手２位発進、クワド転倒で残念そうですが、良い位置につけていますね。フェルナンデス選手が１位で、今のところオーサー組が健闘です。
怪我の具合を心配していました。勝気そうなユズル君のこと、悔しいかもしれないけれど、先は長いので力を抜くことも覚えた方がいいですね。（たぶんコーチが抑えてくれるでしょうけど。）
ＦＰが楽しみです！！