本郷理華　フィンランディア杯2014　ショート演技　(解説：日本語)

みなさん本郷さんには厳しですね。
私はこのショートはけっこう頑張ったんじゃないかなと思います。
明らかに去年の田舎娘からは脱却してると思うんですよね。
少しずつですが、体も使えるようになってますし、長い手足を生かせてきていると思います。
あっこちゃんの解説はやさしめで褒めてばかりで、そういう見方をしてみても良いのではないでしょうか。
確かに今回は3-3は足りていない、3Ｌｚはエラーで点数は伸びませんでした。
でも去年は3Ｔ-3Ｔで今年は3Ｆ-3Ｔで挑戦しているんです。
わざわざ3Ｌｚを入れてるのも、今後に向けての作戦ではないでしょうか。
しかもフリーに比べるとスピードや流れもあったし、もうちょっと演技構成点をくれても良いかなと思います。
ジャンプのタメやクセを気にしすぎて、跳べなくなるよりはましですし、このままでも良い気がします。
しかしバレエを練習に取り入れた方が良いのは賛成で、長い手足を最大限に生かせないと本郷さんがトップ選手になるのはまず無理だから、取り入れたほうが良いですね。
本郷さんは美人なんですが、洗練されていないのが気になるので、もうちょっと美人できりっとしたメイクになると印象が良いかなと思いました。
あっこちゃんの解説には愛があふれてますね。
あっこちゃんが解説する機会が増えると良いですが、増えると、外部からの圧力がかかりそうで、なんとも言えないです。
あっこちゃんにはこれからも愛のあふれる解説をお願いしたいです。

彼女を初めて全日本でみたとき、すごい未完の大器がでてきたな、と思いました。これでジャンプをLzなど習得して洗練された身のこなしになれば、と思わせる大型新人でしたので。
それから3年弱経って、思ったより伸び悩んでいるのかな、と思えます。
PCSは、見ていてもエレメンツをこなすこと中心になっていて、体の使い方も荒っぽいので、だから海賊の選曲ではないと思いますが、パフォーマンスはあったが表現をしているとは見なされていないのだと思います。今回のPCSを見ていると、だいたい知名度/実績順になっていて、その中で彼女がその枠を超えた点を付けたい演技をしているかというと、そうではないと思います。所作からみれば、近い点数にいるトゥルッキラ選手などの方が、遥かに洗練されて見えるので、仕方ないのかな。
ジャンプは、おしかったという感じですかね。Lzは明らかにエラーに取られるのに入れるのはコーチと本人の戦略でしょうから、この先どう対処してくるのか見てみたいです。
スピードはありましたが、何なのでしょうか、足りないです。体の使い方、あるいはスケートの伸び、エッジの使い方、緩急、振り付けのこなしかなにか。個々に見ると悪くないと思うのですが、全体を通すとなにかはまっていないな、と感じます。動き始めから最初のコンボまででも、なにかもっとびっしっと演技できれば、それだけでも見ている側には印象が違うと思うのです。

Ｌｚは、外国人選手ならｅをとられないレベルの軽微なエラー。
外国人選手がＬｚを跳ぶ時はカメラの位置をエッジ判定がわからない位置から撮る。
理華ちゃんのＬｚやＦの良いところは、入りでも右ブレード全体を着かずにトウを着く意識があり、離氷後に空中で回転することが出来ている。
そして着氷後にも足の氷上回転一切はなく必ず進出ラインを保持することが出来ている。
スピードのあるスケーティングが出来る最高グレードのエデアの靴とゴールドシールのエッジも鈴木明子さんと、おそろいの選択。
流石は、ジャンプの長久保先生のお弟子さんだ。

確かに鈴木明子さんの解説は正確かつ的確だ。
ジャンプの種類だけ連呼する従来の解説とは異なり、
例えば①「レイバックスピンでの手の使い方が良かった。」
（Ｌｚの着氷で）②「流れがあり降りた後の姿勢も良かった。」
等の様々な良いポイントを解説している。
特に②「流れがあり降りた後の姿勢も良かった。」については、
極めて正確で的確な解説だ。
決して足首を回さない、素直な着氷が本当に美しい。
本当に将来が楽しみな美しいスケーターだ。

大きくてエネルギッシュで日本にいなかったタイプの選手ですね。長い手足を持て余してる感じがちょっとおもしろいです。拍手が出るのもわかります。バレエ的に優雅に動けるようになったらすごいでしょうね。