浅田真央　世界ジュニア選手権2005　フリー演技 （解説：日本語・カナダ英語）

>maoちゃんは何をやっても簡単にみえますね。
トリプルアクセルさえも
音楽性にあふれ輝くばかりの前途あふれる演技です。

　伊藤みどりを指導した山田コーチに付き添われ、伊藤みどりの見守る目の前で、伊藤みどりより譲り受けた衣装で、軽々とトリプルアクセルを跳んで見せた。しかし、伊藤みどりとは違った美しさ、華やかさ、輝きを持ち合わせていた。これ以降、浅田真央の世界には、魅了された多くの人々が引きずりこまれることになった。人生を重ね合わせて、世代を超えて、同じ時代を共に生き、幸せも悲しみも苦悩も、心から分かち合える喜びを知ることになる。

今日はどちらへ。世界中を飛び回り、皆を楽しませるのでしょう。
疲れた時に休む止まり木も、夜帰る巣も無くてはなりません。
真央には何人もの母達が、冷えた体を優しく温めてくれます。

真央選手に寄せて‥言葉は聞こえなくても語り掛けて来る
風は見えなくても風車は回っている。
音楽は見えなくても心に響いてくる、囁きかける。
by ヨハン・セバスティアン・バッハ

♪花も嵐も踏み越えて行くが真央の生きる道～～
中学生の頃、大好きだった映画の主題歌でした。。
”漢真央”の心意気は６５年経った私の心を捉えて離さない。。
バッハさんよ、２５８年後の”漢真央”を神の御稜威で宜しく守ってね！！

真央選手に寄せて‥
まず完璧というのは沢山いますから、
人々はそれでは満足しないのです。
成功に必要なのは完全無欠です。
だから極端にまで研究し尽くされ、また評価されるのです
by フレデリック・ショパン

べネディックさんのおっしゃる通りです。　酔いしれて恋した詩。
タンゴのリズムに情熱のせて
薔薇の炎の燃える黒髪
熱きステップ小刻みに
心を揺さぶり妖しく迫る
甘い蜜の香りの微笑みに
自由は奪われ繋がれる
愛しいあなたに捧げた
今宵の乾杯のカクテル
酔いしれて夢はうつろに
瞼に残るは赤と黒の幻影　
スポットライトに照らされて
一つに重なるシルエット
しなやかに舞い艶やかに誘い
するりと逃げては追かける
見つめる瞳に魅入られて
恋の迷路に落ちていく
愛しいあなたに捧げた
真実のルビーの指輪
切なくて夢はうたかた
耳に残るはタンゴの音色

＞16.
‘恋は目で見るのでなく、心が見たいように見る’
『夏の夜の夢』 by シェイクスピア
レッドバード様が
真央選手を‘心が見たいように見て’詠まれた詩
丹精込めて詠まれた詩
タンゴのリズム、ディオニュソスの酒、マオの舞踏に酔い、恋して
冬は、レッドバードの一種、ベニマシコの囀りが聞かれます。

女の子の楽しさに満ち溢れている真央選手の笑顔‥
楽しくなければ上達しない
『じゃじゃ馬ならし』 by シェイクスピア

枝氷様
＞「楽しくなければフィギュアスケートではない！！」
仰るとおりですね。
その一方、レイチェル・フラットさんのように
「楽しんで滑っていますか？」と
思わず聞きたくなる選手に妙な肩入れをしてしまいます。

花にして花に非ず
霧にして霧に非ず
夜半に来たりて天明に去る
来たること春夢の如く　　
幾多の時ぞ
去るは朝雲に似にて　　　
覓（もと）むる處無し
　　　　　　　　　　　　　白居易「花非花」
　いつもべネディック様のお言葉に、
夢見心地に酔わせていただいております。
　　　　　　　
　　　　　　　　ベニマシコ（レッドバード）より

「花」も「華」もある真央選手の『魔力』に我を忘れます。
花の下を帰らむことを忘るるは美景に因るなり
樽の前に酔ひを勧むるはこれ春の風
　　　　　　　　　　　　白居易 by 『和漢朗詠集』
『和漢朗詠集』は愛読書。
ベニマシコ様、素敵な名前です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

薔薇正に開き、春酒初めて熟す。　白居易
我は今朝　うひにぞ見つる　花の色を　
　　　あだなるものと　いふべかりけり　紀貫之
ねえ、真央ちゃんが黒い服の魔女のおばさんに連れて行かれちゃったよ。
真央ちゃんも黒い服きていたから、怖い魔女になっちゃうの？
黒い服は冬の服。魔女の服じゃないから心配しないで。
ほら、もうすぐ春でしょ。春のお洋服を作りにいったの。
真っ赤な薔薇のお花がいっぱいのお洋服よ。
真央はね、薔薇の花園から来た王女様なの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベニマシコ「薔薇によせて」

＞＞昨年の春、敬愛する管理人さんに何度もお声を掛けて頂いたお蔭で今日まで生き長らえて、、でも管理人さんに「海老」と間違えられた「エピ」・・・この頃、その音読みで
「枝氷」・・・「氷｣(ぴ）としたらば、いささか風流でへぼ句の「俳号＾＾；」にもよいかも、、とＨＮの武蔵の２刀流と相成り申した。。以後、お見知りおきを。。然らばご免！

　幻想の霧と星かな枝氷溶けぬ　　　エピ

２００５年、真央選手の演技に衝撃‥
誠の恋をするものは、みな一目で恋をする
『ロミオとジュリエット』 by シェイクスピア
鞠慧さん、こんにちは。
「空に星があるように」
実は、BEGINのカバーで知りました。
青春の甘酸っぱさ、
多感な青年の心を（鞠慧さん？）
自然体で歌った名曲ですね。
枝氷様　
名句、ありがとうございます。
どうか溶けないで下さい。薄氷の二月。

　Ｂella Ａspera ad Ａstora. Ｓeneca (苦難を超えて希望の星へ！）

ベニマシコ様が手間隙かけて作った心尽くしの詩。
胸を打たれました。書いては消し、また書いては消し
推敲に推敲を重ねて完成するまでの道程‥。
「書く」ということを多少は知っているつもりですが‥。
短気で根気の無い私にはとても出来ないわ。
いつか詩集を制作されるといいですね。一部を真央選手に。
＞幻想の霧と星かな枝氷溶けぬ　エピ様
＞どんなに心が沈んで凍えても
　 あまたの温かい励ましが
　 きっと溶かしてくれるでしょう　　 ベニマシコ様
あたかも、「溶け」つながりだわ。
ドン・ペドロ「まったくあなたは陽気なご気性だな」
ベアトリス 「はい、ありがたいことに、陽気がいいので
　　　　　　　心配ごとも氷のように溶けてしまいますの」
　　　　　　　　　　　　　　　『空騒ぎ』 by シェイクスピア

べネディック 様　
　温かきお言葉ありがとうございます。 一篇の詩も書くことの無かった私が、ＳＰのラベンダーでどうしても飛べず、フランス杯での涙を見てから、何とかしなくてはという思いに駆られ、いつの間にか真央舞公式サイトに応援のメッセージを寄せるようになりました。まだ１年間程ですが、それ以上の時が過ぎたような気が致します。これまでの詩は全て投稿致しましたので、お読み下さっているかも知れません。少しでも応援になっていたらと思います。
　今日のテーマは「風」ですね。初めて書きましたものですが、つたなさが目立つため修正を加えました。
SPうまくいかない姿は、巣立ちの前の鳥のよう。
何度も何度も練習を繰り返し、もう大丈夫と思っていても、
やはりちょっぴりの不安。
でも、もう大空高く舞上がる時が、直ぐそこに来ています。
無心になって風に乗って舞い上がれば、
優しく、美しく、気高く、力強く、どこまでも高く、遠くまで飛んでいけます。
タラソワコーチの素敵なプログラムは、強く大きく飛び立つ鳥のイメージ。
それは、真央さんを見て思いついた、真央さんそのものの姿じゃないかしら。
SPを心から楽しみ、自分を表現して完璧に舞えた時、
嬉し涙が自然とあふれ出てきて、誰もがみんな一緒に涙すると思います。
もう妖精ではない、素敵なビーナス、プリンシパルの誕生よ！
その瞬間を見逃さないよう、楽しみに、そして、あせらずじっと、
涙を拭うハンカチを、いっぱい用意して待っています。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　ベニマシコ「大空高く風に乗って」2007/12/20一部修正
この後の全日本では見事な演技、スタオペに囲まれ感動の嵐でした。

真央選手に寄せて‥
あの女性その人と言えば、いかなる美辞麗句も
たちまち枯渇するほどのものでした。
『アントニーとクレオパトラ』 by シェイクスピア
wasabi さん　今晩は。
何時でもお越しくださいね。

紅益子様
やはり古文調が引き締まっていいですね。
風上も上手に‥お見事。
ハムレット「審判？」
オズリック「一本決まりました」
『ハムレット』 by シェイクスピア
この大空に　翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない　自由な空へ
翼はためかせ　行きたい
　　　　　　『翼をください』 by 赤い鳥

ソニア・ビアンチェッティ女史（イタリア人。フィギュア界のご意見番）
昨フランス大会で真央選手の「仮面舞踏会」に対する賛辞の言葉。
‘She has a marvellous straight line step sequence and excellent spins. Her program is beautiful and well choreographed to her music, the Masquerade Waltz by Khatchaturian, with the magic touch of Tatiana Tarasova. She really is a great and talented skater’
天の力でなくてはと思うことを
人がやってのけることもある。
『終わりよければすべてよし』 by シェイクスピア
カナダのご意見番、トレイシー・ウィルソン女史の意見と真反対ね。ただ、
‘She really is a great and talented skater’
は両者が一致してます。そりゃそうよ。

＞春嵐一陣の疾風に怯まず進みて返らず
春疾風
春疾風　するり駆け抜く　真央の舞い

寒梅のあしたに出てて夜半に返る　ふみの温もり真央を包まん　紅益子

春の風　真穂の浦には　花吹雪　熱田の杜の　匂いぬるかな　　紅益子