エヴァン・ライサチェク　エレン・デジェネレス・ショーに出演　(2010/3/5-英語)

その昔、ロスのオリンピックで森末 慎二という体操の選手がいた。鉄棒で10点満点（規定演技、自由演技もあわせると3回の鉄棒演技すべてで10点で30点満点のパーフェクト）を出し金メダルを、また跳馬では銀メダルを獲得した。体操団体では銅メダルで、1つの大会での金、銀、銅の3つのメダルを持っている。
鉄棒で最後の着地をするときに、当時流行の大技ムーンサルトを誰もが期待していたが、彼は、懸命にもそれを避け完璧な着地をした。
時は変わり、トリノ冬季オリンピックに荒川静香と言うスケートの選手がいた。日本女子シングルで初の金メダリストである。フリーで3-3を避け、3-2にして魅せる演技に力を注ぎ、当時のイナバウワーには今でも魅了される。
どちらの金メダリストにも、その安全策ともいえる、高難度回避による確実な技術と演技に力を注いだ結果を、日本中が褒め称えた。
昨年末の全日本選手権、浅田真央
それまでのグランプリシリーズでの不調を取り戻すべく、技のつなぎなどのレベルを落とし、3Aを決めることを優先し成功した。これもひとつの安全策。
競技である。ショーではない。得点を確実に得たものが勝者である。大技で稼ぐもひとつの手段、技の完璧性で稼ぐのも一つの手段。
確実な技術を、パーフェクトにこなすことも大きなチャレンジである。派手なチャレンジもあり、地味なチャレンジもある。どちらが好きかはそれぞれである。
しかし、今目の前で自分が応援している選手の今のチャレンジ方法と違うチャレンジ手段で勝った選手がいたからといって、、、冷静に振りかってほしい。

またお前か、いい加減にしろよ。の声が聞こえてきそうなくらい雰囲気じゃないとは思いますが、少し気になったので・・・・・・・
ロサンゼルスオリンピック大会　体操
http://doraku.asahi.com/special/gorin/1984/morisue.html
この記事が正しいかどうかは分かりませんが、当時リアルタイムで見てました。トカチャフとか当時としては最高難度の技を連続して決めてウルトラＣとか言われていたかな？
着地は、最後の演技の時だけ変えたと記憶があります。その時の大会の流れも着地命みたいなところがあったり、前の選手がミスったり、前世界選手権で着地をミスって４位に終わってしまった苦い経験があったんだと思います。
尚、平行棒に自分の名のついたモリスエという技が有名ですね。
今や、体操の世界はこの時の技をはるかに超えたＦ難度なんてあって進化しているようですね。
見習わないといけない点もあるかもしれません。もちろんすべてではありませんが。
全日本選手権、浅田真央さんの演技の技とつなぎのレベルを落としたというのも多少ひっかかってるけど（バックのチェンジエッジという違うエッジ系つなぎの技に変更したがいいかな）
とにかく言いたい事ってのは、難しい技、安全策の技、何にチャレンジするかは個人の自由なんだけど、簡単なことをきれいに滑る事で４回転２回飛んだかのような高い得点ていうのは理解できないな？
このままではチャレンジ精神を失いスポーツとして進歩するどころか、後退していくのではなくて・・・・・・
という問題提起だったと私的には思います。
ルール、ジャッジの適当さに怒り心頭しているとのやりきれない思いが・・・・
今大会は、なんかしらけちゃいましたね。
すみません、スルーして下さい。

私はライサ大好きです。ライサが金を取って思わず手を叩きました。基本的に、オリンピックという全世界が注目している大舞台で、ほぼ完璧に近い演技をするということ自体が大変な事だと思います。それを彼はやってのけました。オリンピックに立つ選手は国民の期待とか、みんな大変な重圧を背負っての演技になると思います。かなり緊張すると思います。そんな中で自分の１００パーセントに近い演技が出来るというのは、それ自体がすごい事なのだと思います。彼はスケールの大きな演技で堂々と気迫を込めて演じました。１回限りの大舞台でミスのない、しかも力のこもった演技をするというのも能力のうちのひとつなのではないでしょうか。馴れというのもあるとは思いますが。私はライサの誠実で真摯な演技が大好きです。彼の金メダルに大きな拍手を送りたいと思います。真央ちゃん待ち抱擁も素晴らしかったですね。