パイパー・ギレス&アッシャー・ヒルがスケートカナダ2026を本音レビュー|島田麻央を絶賛

カナダCBCスポーツのYouTube番組「That Figure Skating Show」で、アイスダンスのパイパー・ギレスとアッシャー・ヒルが、グランプリシリーズ第2戦スケートカナダ(ケロウナ)を振り返りました。女子のパートでは、現地で解説を務めたケイトリン・オズモンドがゲスト出演。シニアGPデビュー戦で優勝した島田麻央を「次元が違った」と絶賛し、SP首位から2位となった中田璃士にもエールを送っています。この記事では、3人の発言をできるだけそのまま日本語で紹介し、日本勢に関する部分を強調しています。

出典:CBC Sports

動画の主な内容

  • 00:08 オープニング(パイパーのケロウナの思い出)
  • 01:05 ペア:ペレイラ&ミショー組がGP初優勝、表彰台の顔ぶれ
  • 01:24 ペア:ケンプ&エリザロフ組、柚木心結&テイラー組
  • 02:17 ペア:ペレイラ&ミショー組のラテンSPとフリー
  • 04:17 ペア:次戦フィンランド大会とAIN(ロシア勢)の出場問題
  • 05:31 🇯🇵 男子:エイモズが優勝、中田璃士は2位、ミハイル・セレフコが3位
  • 06:05 🇯🇵 男子:パイパーから中田璃士へのアドバイス
  • 06:43 男子:エイモズはGP通算2勝目
  • 07:07 男子:ゴゴレフ、ボンダー、チウらカナダ勢
  • 09:12 アイスダンス:ローリオー&ル・ガック組の『Mr.ビーン』
  • 10:33 アイスダンス:表彰台、グリーン&パーソンズ組の『ハミルトン』
  • 11:36 アイスダンス:フィアー&ギブソン組のゴールデンワルツとツイズル
  • 12:37 アイスダンス:ロパレワ&ブリソー組
  • 13:34 アイスダンス:フィアー&ギブソン組のFD『ダイヤモンド』
  • 14:23 女子:ゲストにケイトリン・オズモンドが登場
  • 15:11 🇯🇵 女子:島田麻央がシニアGPデビュー戦で優勝
  • 17:13 🇯🇵 女子:島田麻央のスピンとスケーティング
  • 17:50 女子:ペトロキナの4回転トウループはいつ?
  • 19:02 女子:ペトロキナのロザリア、レヴィトの銅メダル
  • 21:09 女子:スキーザス、ランドリー、デュプイらカナダ勢
  • 22:52 女子:アッシャー振付のスキーザスSP、オズモンドの現役時代
  • 24:13 スケートカナダの新ハイパフォーマンスディレクター、パスカル・デニス
  • 26:47 🇯🇵 中国杯の優勝予想(佐藤駿・千葉百音)
  • 28:29 中国杯の放送予定

要点まとめ

グランプリシリーズ第2戦スケートカナダ(ケロウナ)を、パイパー・ギレスとアッシャー・ヒルが振り返った回です。女子のパートには、現地で解説を務めたケイトリン・オズモンドがゲストで加わっています。冒頭は、地元カナダのリア・ペレイラ&トレント・ミショー組がGP初優勝を飾ったペア。ラテンのSPについて、2人は「大会全体を通しても特別な瞬間だった」と絶賛しています。

女子は島田麻央の話題が中心です。オズモンドは「シニアのGP初戦だとは到底思えない」「公式練習とは別人だった」と驚き、勝つためには必要なかった4回転トウループに挑んだ姿勢を称えました。アッシャーはスケーティングスキルに伸びしろがあるとしつつも、ニードルのポジションと加速するスピンには「巻き戻して見てしまう」と見惚れています。

男子は、SP首位から2位となった中田璃士に、パイパーが「SPでもう少し落ち着いて臨めれば」とエール。優勝したケヴィン・エイモズ、SP12位から4位まで巻き返したスティーブン・ゴゴレフにも触れ、「男子は今季も大混戦」と話しています。アイスダンスでは、優勝したライラ・フィアー&ルイス・ギブソン組のゴールデンワルツとツイズルの課題を率直に指摘しました。

後半は、苦戦が続くカナダ女子の育成について、オズモンドが「若いうちから基礎スケーティングを育て、結果が出なければ派遣を見送る厳しさも必要」と持論を語ります。最後は中国杯の優勝予想で、男子は2人とも佐藤駿を指名し、パイパーは女子に千葉百音を挙げています。

🇯🇵 日本勢へのコメント

  • 05:31 中田璃士:SP首位から総合2位。アッシャーの優勝予想は「僕の推しだった」
  • 06:05 中田璃士:パイパー「シニアに移行するにあたって、SPでもう少し落ち着いてほしい」
  • 15:11 島田麻央:シニアGP初戦で優勝。「通算20勝、無敗」
  • 15:41 島田麻央:オズモンド「次元が違った。本番ではまるで別人」
  • 16:36 島田麻央:勝つためには不要だった4回転トウループに挑んだ姿勢を称賛
  • 17:13 島田麻央:アッシャー「こんなに完璧なニードルのポジションは見たことがない」
  • 26:49 佐藤駿・千葉百音:中国杯の優勝予想。佐藤駿は2人とも指名、千葉百音はパイパーが指名

オープニング

00:08
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:ボンジュール!スケート仲間の皆さん、元気でしたか?アッシャー・ヒルです。最高の共同司会者、パイパー・ギレスと一緒にお届けします。

00:19
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:今回はスケートカナダ・インターナショナルで見た、甘くも辛口な演技の数々についておしゃべりします。オカナガン・バレー産の“大人のブドウジュース”のコルクを抜いて、語り合いましょう。悔やまれることもたくさん、祝うべきこともいくつかありました。

00:36
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:何を付け足せばいいのか分からないわ!

00:39
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:僕のカナダ訛り、気に入ってくれた?

00:40
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:最高だったわよ。ところで本物のワインはどこ?(笑)

00:43
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:スケートカナダには素敵な思い出がたくさんあるよね。君はケロウナで初めてスケートカナダを制して、そこから君とポールのこの大会での快進撃が始まった。今回の大会や当時の思い出についてどう思う?

00:54
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:ええ、幸せな思い出がたくさんあるわ。でも見ていて、ちょっと取り残されたような気持ち(FOMO)になったの。氷の真ん中にいなくて、毎年来てくれるカナダのファンのみんなを眺めているとね。

ペア:ペレイラ&ミショー組がGP初優勝

01:05
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:だから少し寂しかったけれど、特に“トレントリア”(リア・ペレイラ&トレント・ミショー組)がケロウナでGP初の金メダルを獲ったのを見られたのは本当に最高だったわ。

01:11
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:2位はアリサ・エフィモワ&ミーシャ・ミトロファノフ組。スイスのオクサナ・ヴイラモズ&トム・ブヴァール組が表彰台を締めくくりました。素晴らしい演技で、正直、彼らがあの夜一番の演技をしたと思うわ。

01:24
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:100%同意。でも他のカナダ勢にも触れないとね。5位はエイヴァ・ケンプ&ヨナタン・エリザロフ組。次のGPはスケートアメリカだ。SP後は3位につけていたんだ。フリーはそこまで良くなかったけど、シニア1年目だから、ここから上を目指していこう。

01:42
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:そうね!ジュニアからシニアへ移っていく姿を見られて嬉しかったわ。本当にステップアップしていて、つなぎも少し大人っぽくなった。特にエイヴァは、エレメンツの出入りで時間をしっかり取って、落ち着いて滑れていたと思う。

01:58
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:そしてもちろん、7位の柚木心結&トリスタン・テイラー組でカナダ勢は全員。でもトレントとリアに注目しよう。彼らは完全に圧巻だった。SPについて話そう。スケートカナダ全体でもハイライトになるプログラムだったと思う。本当に特別な瞬間だったよ。

ペア:ラテンのSPと「時の流れ」のフリー

02:17
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:5分間練習に出てきた瞬間から、リアの表情に表れていたわ。観客を惹きつけて、ジャッジを見据えていて、「うわ、この子は誰?」って思ったくらい。世界選手権で銅メダルを獲ってから何かがカチッとはまったみたいで、「戦う相手は自分たちだけ」という気迫を感じたの。SPの最初から最後までそれが見えて、本当に見事だった。

02:39
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:フリーでは、トレントが2つのジャンプでちょっとミスをしたわね。彼のジャンプはかなり安定しているから、珍しいことだったけれど。

02:48
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:そう、かなり堅実なんだよね。演技後にコーチのアリソンが「フリーでも自分を信じて」と言っているのが聞こえたくらい。でもSPを飛ばすわけにはいかないよ。ラテンで、君が言ったように自分たちとの戦いだった。先週ほかのペアを見ていたときは、このレベルの選手に期待するようなつなぎも、音楽とのつながりもなかった。ペアでラテンのリズムなんて普通は見られない。だって……ペアの皆さんごめんね、みんな体が硬いんだもの。

03:19
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:硬いわよね!ガチガチ!(笑)体を動かしながら上手に滑るのは本当に難しいし、すごくエネルギーを使うの。SPは短い時間にたくさんのエレメンツをこなさなきゃいけないから、何か一つ崩れると大きな痛手になる。だからこの選曲はリスキーだけど、なんて素晴らしい選択かしら。

03:39
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:表情でも魅せていたし、腰の動きも少し入っていて、最初から最後まで目が離せなかった。これからもっと良くなっていくはずだよ。約77点の自己ベストだった。フリーも同じで、「時の流れ」のようなテーマがあって、つなぎが本当に滑らか。止まったり、テンポを落としたりする間を取っていた。多くのペアは「次はリフト、次はツイスト、次はスロー」と、ひたすら突っ走るだけで、音楽とつながる瞬間がないんだ。リアとトレントがこの調子で滑り続ければ、他の組とは完全に一線を画す存在になると思う。

ペア:次戦フィンランド大会とAIN(ロシア勢)の出場問題

04:17
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:そう、一瞬一瞬に余裕があった。そこで「ここで観客を掴むんだ、みんなを自分たちの世界に引き込むんだ」という境地が見えてくるの。彼らにはそれがあった。本当に素晴らしかったわ。次のGPはフィンランド大会。久しぶりに戻ってきたAIN(個人の中立選手)の組と対戦することになるから、直接対決がどうなるか見ものだけど、彼らなら挑戦に立ち向かえると思う。

04:44
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:そうだね、チャレンジャーシリーズで圧倒的な強さを見せているロシアのAINが2組いる。でも、ちょっと気になる動きがあって、フィンランドをはじめとする北欧諸国が、ロシアの選手が競技のための許可を一切得られないよう、EUに働きかけているんだ。

05:06
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:フィンランドは来年3月に世界選手権も開催するから、ロシア選手の国際大会出場を禁止しようというこの動きが実現するかどうか注目だね。ロシア勢にとっては、もう一つのハードルになるかもしれない……。

🇯🇵 男子:エイモズが優勝、中田璃士は2位

05:31
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:男子です!優勝は、表彰台のてっぺんで見られるといつも嬉しい、フランスのケヴィン・エイモズ。銀メダルは日本の中田璃士。僕の優勝予想だったんだ。SP後は首位だったけど、フリーで崩れてしまった。そして銅メダルはセレフコ兄弟、今回はミハイルだ。兄弟について手短に話していい?2人とも本当に楽しいスケーターで、SPはどちらもノリが良くて、一緒にパーティーしたくなるよ。

06:05
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:一緒にパーティーしたいの?私は、2人が国内選手権で直接対決するときの家族の食卓に同席してみたいわ(笑)。それより、どうしても璃士について触れておきたいの。SPであんなに素晴らしい演技をしていたから、本当に胸が痛んだわ。スピンでちょっとしたミスをするのは、彼にはわりとよくあること。だからシニアに移行するにあたって、SPでもう少し落ち着いて、エネルギーや興奮しすぎる気持ちのせいで、必要なところで点を落とさないようにしてほしい。そこが1位と2位の差になったんだから。

06:43
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:ジュニアからシニアへは成長痛がつきものだし、学んでいかないとね。エイモズは昨季、本当に激動のGPシーズンだった。スケートカナダで10位だったのに、スケートアメリカで突然優勝したんだ。これでGPの金メダルはキャリア2つ目。すごく嬉しいけど、カナダ勢の話をしよう。

男子:ゴゴレフ、ボンダー、チウらカナダ勢

07:07
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:スティーブン・ゴゴレフは昨季、オリンピックと世界選手権で表彰台に迫る活躍をして一気に名を上げた。何があったんだろう?

07:18
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:本人も分かっていないんじゃないかしら。私には分かるけど。練習不足、怪我、いろいろよ。今季最初の国際大会の3週間前に急に追い込まれても、あのプレッシャーの中で必要なタイミングやリズム、自信は持てないわ。残念ながら思うようにいかなかったけれど、できる限り巻き返した。フリーでは長いこと暫定首位の席に座っていたし、30点を巻き返せる技術がある男子は世界でもそう多くない。「明日30点巻き返せばいいや」なんてスーパーパワー、想像できる?

08:00
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:ほかにもカナダ勢では、9位のデイビッド・ボンダーと、ウェスリー・チウがいたわ。デイビッドはシニアのGP初戦としてとてもよくやったと思う。ケロウナでデビューなんて、カナダの観客の声援を背に受けられて最高の経験よ。ジャンプを跳ぶことに少し集中しすぎていたけれど、やるべきことをやり遂げたんだから誇りに思うべきだし、次のレベルへの足がかりになるはず。

08:27
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:ウェスリー・チウはトロントに拠点を移したばかりで、初めて実家を離れたの。少し不安だろうし、新しいコーチと息を合わせているところね。

08:37
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:怪我もたくさん乗り越えてきたしね。GPの舞台に戻ってきてくれて嬉しいよ。ゴゴレフはフィンランディア杯にも出るけど、この波乱の展開なら優勝だってあり得る。先週はミハイル・シャイドロフが10位だったんだから。GPファイナル争いは本当に面白くなりそうだし、すごい大混戦になると思う。

09:04
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:ええ、男子のカオスが続くなら、何が起きてもおかしくないわ。

09:08
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:それにはいつでも賭けていいよ、パイパー。男子がある限り、必ず荒れるんだから。

アイスダンス:ローリオー&ル・ガック組

09:12
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:荒れたといえば、カナダのアイスダンスもそうね。カナダ勢はあまり良くなかった。

09:22
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:カナダ勢最上位のマリー=ジェイド・ローリオー&ロマン・ル・ガック組は、今季のプログラムがすごく気に入っているんだ。『Mr.ビーン』のRDは意表を突いていて、すごく面白くて、彼ららしい。最後にお辞儀をしようとして彼女が倒れるところが好き。ああいう独創性を見たいんだ。フリーの『メタモルフォーゼ』も、形而上学的なものに挑んでいて、キャラクターになって衣装を着るだけじゃなく、音楽を本当に解釈しなきゃいけない。彼ら自身から出てくるものなんだけど、何かが足りない。動きが内側から出ているように感じられないときがあるんだ。

10:00
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:自然じゃないのよね。体全体じゃなくて、上半身と脚だけが動いている感じ。完全に同意よ。技術的にもベストではなかった。RDのサイド・バイ・サイドのフットワークで少しミスがあったし、特にフリーではリフトの時間超過があった。リフトは素晴らしいのに、毎回この1点の減点を取られ続けているの。アイスダンスでは1点も落とせないし、それが大きな差になるわ。

アイスダンス:グリーン&パーソンズ組の『ハミルトン』

10:33
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:優勝はイギリスのライラ・フィアー&ルイス・ギブソン組。2位はフランス代表のエフゲニア・ロパレワ&ジョフレー・ブリソー組。3位はアメリカのキャロライン・グリーン&マイケル・パーソンズ組でした。

10:47
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:グリーン&パーソンズ組はあなたの優勝予想だったわよね。大会を見終わって、正直に言うと、彼らが勝つべきだったと思うの。『ハミルトン』をテーマにしたRDはすごく力強かったし、ブロードウェイの『ハミルトン』公式インスタグラムがリポストしたのよ。

11:06
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:それこそ成功の証だよ!リン=マニュエル・ミランダにリポストされたら、もう引退していいよ!

11:12
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:それにRDで、レベル4に大きなプラスGOEがついた最初の組だったの。今季ここまでで最高よ。簡単なことじゃないわ。

11:22
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:あのエレメンツだけで13点近く稼いだんじゃないかな。とてつもなく大きいよ。

11:27
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:彼らがあれだけの演技をした後にライラとルイスが滑ると、ライラとルイスよりアイスダンスの基礎トレーニングを積んできた組との質の差が見えてしまうのよね。

アイスダンス:フィアー&ギブソン組の課題

11:36
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:それはずっと指摘されてきた課題だと思う。長年コンパルソリーを滑ってきた年月の代わりはきかないのは分かるよ。でも彼らだってもう長くやっている。ゴールデンワルツが一番難しいコンパルソリーなのは確かだけど、脚が揃っていないのがはっきり分かるし、自信があるようにも見えない。ジプシー・キングスのプログラムはコンセプトとして好きなんだけど、ゴールデンワルツはRDの大きな部分を占めているから、あのクオリティだと一気に現実に引き戻されてしまう。

12:14
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:そこでも少し乱れがあったし、彼女はツイズルでもミスをした。欧州選手権からオリンピックにかけて同じ問題を抱えていて、それが頭の中で何度も繰り返されているのね。この4年間ずっと同じツイズルで変えていないんだから、なんとか決められるようになってほしいわ。

アイスダンス:ロパレワ&ブリソー組、フィアー&ギブソン組のFD

12:37
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:フランス組に移りましょう。ロパレワ&ブリソー組の大好きなところは、自分たちにぴったりの音楽を選んでいるところ。コーチに言われたものじゃなくて、彼ら自身から出てきているの。私は風変わりなものが好きだし、アイスダンサーってちょっと変わっているのよ。道化師のRDは彼らにぴったりだと思う。残念ながらツイズルなどでミスがあったけれど、今は詰め込みすぎている感じ。少し削ぎ落として、もっと滑らせてあげるべきね。フリーでも同じことを感じたわ。すごく難しいリフトに挑んでいるけど、「難しいのに簡単そうに見える」じゃなくて、難しそうに見えてしまっている。

13:34
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:ライラとルイスのフリーダンス、きらびやかな『ダイヤモンド』についても手短に。実は気に入っていて、今季の彼らに合ったプログラムになると思う。ちょっとぎこちない部分もあるけど、まず衣装が最高。目が眩むほど輝いていて、それこそが狙いだよね。ただ、洗練されて見えない部分もある。ハイドロブレードの動きなんて、理屈では格好良く見えるはずなんだけど……。

14:02
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:でも音楽に合っていないのよ!そこが私の「ナシ」。でも観客を盛り上げるのが上手で、魅せ方を分かっているという点は同意するわ。

14:12
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:氷に座って脚をパッと跳ね上げる、あの可愛いフロアの動きも良かった。うん、今季の彼らには合っていると思う。

女子:ゲストにケイトリン・オズモンドが登場

14:23
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:さあパイパー、女子の話をしよう。いろいろ起きたし、カナダの女子選手でなければ良いことだらけだった。これには助っ人が必要だね。

14:34
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:必要ね。友達に電話する場面かしら?

14:36
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:そう、番組でおなじみ、ケイトリン・オズモンドとのグループチャットの時間だ!ケイトリン、おかえり!

14:46
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:こんにちは!

14:48
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:スケートカナダでは女子の解説をしていたよね。どうだった?

14:56
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:全体的に面白い大会でした。フリーが進むにつれて間違いなく盛り上がっていきましたね。最初の滑走グループは見ていて少し辛かったけれど、2つ目のグループに入ると、今世界にこれだけの選手がいるのかと感心しました。

🇯🇵 女子:島田麻央がシニアGPデビュー戦で優勝

15:11
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:そうだね、すごく層の厚いスケートカナダだった。シニアGP初戦で優勝、通算20勝、無敗の日本の島田麻央!銀メダルはエストニアのニーナ・ペトロキナ、銅メダルはアメリカのイザボー・レヴィト。まずは1位、僕らの麻央について話そう。

15:41
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:麻央は素晴らしいです。完全に次元が違いました。シニアのGP初戦には見えませんでした。公式練習も見ていて、調子は良さそうだったけれど、ミスも多かったんです。プログラムも半分しか仕上がっていないように見えて、「緊張しているのかな」と思っていました。でも本番でリンクに上がったら、まるで別人。彼女のエネルギーには圧倒されました。実は練習では、プログラムの中以外でトリプルアクセルを降りたのを一度も見ていないんです。

16:15
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:それはすごく興味深いね!

16:17
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:それこそ自分の練習を信じているということよね。練習だけで判断しちゃいけないの。緊張が出始めるから。でもあなたが言ったように、彼女はスイッチを切り替えて、まったく別のスケーターになった。それはコーチや彼女の練習方法のおかげだと思う。体が勝手に動いて、何をすべきか分かっているのよ。

16:36
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:ええ、ジャンプをミスしてもしなくても、毎回の練習で必ず通しをしていました。それに「ミスしていた」と言っても、トリプルアクセルと4回転トウループを失敗したくらいなんですけどね(笑)。何より好きなのは、それでも4回転トウループに挑んだこと。この大会で勝つためには必要なかったし、回り切れずに回転不足になったけれど、それでも挑んだ。「失うものなんてある?シニアのGP初戦だし、何年もこのジャンプで戦ってきたんだから」という感じですよね。逃げずに回避しなかったことが本当に嬉しいです。

17:12
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:立派だわ。

🇯🇵 女子:島田麻央のスピンとスケーティング

17:13
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:うん、彼女の演技は本当に見事だった。もちろん、スケーティングスキルにはまだ伸ばすべきところがあると思う。歩くようなクロスをするのが、僕はすごく気になるんだ。イザボー・レヴィトはクロスが素晴らしいよね。でも麻央のスピン、特にニードルに入るたびに、巻き戻して「こんなに完璧なポジションは見たことがない」ってなる。しかもスピンの中で加速していくんだから、信じられないよ。

17:42
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:あの腕の動きで、どうしてあんなに速くなるのか分からないけれど、本当に見事です。

女子:ペトロキナの4回転トウループ

17:50
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:本当に!4回転といえば、ニーナ・ペトロキナもスケートカナダの練習で跳んでいたわね。プログラムには入れなかったけど、ちゃんとそこにあって、仕上がりつつある。ほかの国際大会で投入してくると思う?もう実戦で使えそうに見えたわ。でもあなたが言ったように、試合で試さないといけない。麻央はそれをやったわけだけど、ニーナにもその機会はあると思う?それともリスクを冒して挑む?

18:21
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:シーズンの後半に見られると思います。練習でずっと跳んでいましたから。スケートカナダで入れてくるかと半分期待していたけれど、彼女にはGPファイナル進出がかかっているんですよね。フリー後の点差を見ても、4回転トウループに挑んでいたら、本当にその争いから脱落していたでしょう。だから跳ばなかったのは賢い判断です。次のGPでも同じ理由で入れないと思います。ファイナルの枠を取りたいでしょうから。SPで大きく出遅れない限りは。そうはならないと思いますけどね。でもシーズン後半には挑んでくると思います。

女子:ペトロキナのロザリア、レヴィトの銅メダル

19:02
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:僕にとって、彼女のプログラムと滑りはまさに最高潮で、確信に満ちている。振付はシェイ=リーン(・ボーン)だよね?本当にいい仕事をしているよ。今スケート界ではロザリアが大流行しているけど、特にシングルの中では彼女の解釈が今のところ一番好き。では銅メダルのイザボー・レヴィトについて少し話そう。フリーでミスがあってもメダルを獲れたと分かったとき、キス・アンド・クライで大きく安堵のため息をついていたね。

19:40
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:彼女の滑りは本当に美しい。身のこなし、氷の上を滑っていく姿、姿勢が大好きです。見ているだけで喜びを感じます。フリーのジャンプでいくつかミスはあったけれど、ジャンプの技術は良くなっているように見えました。夏の間は怪我で長く離れていて、技術を作り直すのに時間がかかったので試合の準備も遅れ、これが今季初戦でした。だから、ここから上がっていくだけだと思います。そうなってほしい。これまで見た彼女の演技の中で、一番感情がつながっていましたから。

20:21
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:ええ、それに彼女は本当に安定している選手の一人よ。GPに出ていないアンバー・グレンやアリサ・リュウといったほかのアメリカ勢がよく話題になるけれど、彼女は世界選手権で4位より下になったことがないの。4回出て銀メダルが1つ、残りは全部4位。そんな人いる?いつも忘れているわけじゃないけど、静かな子羊みたいな選手よね。

20:49
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:アメリカでは後回しにされることもあるけど、本人は「私がいるでしょ」って感じだよね。枠を3つ取りたいなら、イザボーがチームに必要だよ。

20:59
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:ええ、彼女は本当に物静かだから、いつの間にか上位に入ってくるんです。彼女は信じられないほど素晴らしいのだから、みんな当たり前だと思わないでほしいですね。

女子:スキーザス、ランドリー、デュプイらカナダ勢

21:09
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:完全に同意。カナダ女子の話をしよう。マデリン・スキーザスが8位、フィー・アン・ランドリーが9位、そしてカナダ勢最後は11位のサラ=モード・デュプイ。さっき言ったようにハイレベルな大会で、トリプルアクセルの挑戦が3回あり、その1つがサラ=モードだった。SPは素晴らしかったけど、フリーはそうでもなかった。マデリン・スキーザスは、良いスタートが切れていないように見える。チャレンジャーシリーズのブダペストでも苦戦して、スケートカナダではフリーは良くなったけれど、2つのプログラムとも、彼女が目指す位置に行くには力不足だった。

22:03
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:ええ、でも彼女はすごく評価したいです。スケーティングそのものは本当に上達して、流れが出てきました。表情も、控えめというと語弊があるけれど、プログラムに合うようになりました。ミスがあっても、表情からはミスがあったように見えなかった。普通は顔に出るものですけどね。姿勢も良くなって、たくさん努力してきたのがはっきり分かるのは素晴らしいことです。ただ、ジャンプは決めないといけない。フリーのコンビネーションが3回転トウループ+3回転トウループなので基礎点は低めです。だからノーミスで滑ることが、得点を伸ばし続ける唯一の方法です。

女子:アッシャー振付のスキーザスSP、オズモンドの現役時代

22:52
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:僕は彼女のSPを振り付けたんだけど、新しいエネルギーに満ちていて、スケーティングを自分のものにしたいという意欲があった。スケーティングスキルを見ても、その責任を引き受けているのが分かる。ただ試合になると、気持ちの面で何かが変わってしまうみたいなんだ。練習も公式練習もうまくいっているのに、フリー冒頭の3回転フリップのように何かが少し狂うと、そこから坂道を下るようになってしまう。ケイトリンに聞きたいんだけど、君がカナダのトップにいたとき、その位置に居続けるためのモチベーションは何だった?もちろん悪い試合もあったと思うけど、何がトップに居続ける原動力だったの?

23:48
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:カナダ国内の競争がすごく厳しかったことが、集中を保つ助けになりました。全カナダ選手権で勝てる保証なんてなかったし、国内で勝つことさえ簡単ではなかった。ガブリエル・デールマンが隙あらば迫ってきたし、アレイン・シャートランドもいました。3人で何度も表彰台に並んだので、国内の戦いが本当にタフでした。

スケートカナダの新ハイパフォーマンスディレクター

24:13
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:最後にもう一つ。カナダでは五輪サイクルの終わりを「再建期」と呼ぶことが多いけど、特に女子は、その再建期が4年よりずっと長く続いているように思える。新しいハイパフォーマンスディレクターとしてパスカル・デニスが就任する。20年間務めたマイク・スリップチュクが退任して、パスカル・デニスが後を継ぐわけだけど、国際舞台で活躍するカナダ女子を新たに育てていくうえで、パスカルにはどんな課題が待っていると思う?

24:58
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:本当に難しい質問で、完璧な答えがあればいいんですけど。でも私は、若い年代のうちからスケーティング全体や“パッケージ”を育てていく必要があると思います。技術的な要素だけに頼るのではなくね。これまでは、幼いうちにどの3回転が跳べるかばかりに注目しがちだったように感じます。もちろん最終的には必要だし、国際舞台で戦うには絶対に必要です。でも基礎のスケーティングが強くなければ、その先には進めません。トリプルアクセルや4回転を跳べても、基礎スケーティングがなければ得点には限界がある。だからそこをしっかり育てて、経験を積ませること。若いうちから早く試合に送り出して、同時に、結果を出せていなければ派遣を取り上げることも恐れないこと。結果が出ていないのに多くのチャンスを与えられてきた人がたくさんいると感じるので、うまくいっていないなら実際に取り上げることが大切だと思います。

26:10
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:完全に同意するよ。

26:14
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:パスカルの責任は重大ね。マイク・スリップチュクは本当に素晴らしい役割を果たして、平昌オリンピックの団体戦であなたたちを金メダルに導いた。あれがきっと彼の一番誇らしい瞬間だと思うし、みんなのキャリアに大きな影響を与えたと思うわ。

26:32
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:ケイトリン、グループチャットに来てくれて本当に嬉しかったわ。スタジオにいないのは寂しいけど、次はぜひ来てね。貴重な意見をありがとう。いつでも大歓迎よ。

26:44
ケイトリン・オズモンド

ケイトリン・オズモンド:呼んでくれてありがとう!

🇯🇵 中国杯の優勝予想

26:49
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:さあアッシャー、スケートカナダはここまで。次は中国杯の展望よ。私の“ゴールデン・ピックス”はこちら。先週はあまり当たらなかったけど(笑)。男子は佐藤駿。素晴らしい演技をしてくれると思うわ。アイスダンスはライラとルイス。スケートカナダで勝って2週連続だから、タフでしょうね。女子は千葉百音。大好きなの。昨季はいろいろあったけど、戻ってきてくれると思う。ペアはメテルキナ&ベルラワ組。フランス大会で勝っているから、もう一つ金メダルを獲ってGPファイナルを決めにくるわね。

27:26
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:君の予想は分かった、応援するけど賛成はしないよ。僕の予想はこうだから。男子は僕も佐藤駿。昨季は絶好調だったし、その勢いが続くはず。アイスダンスはジョージアの夫婦、デイヴィス&スモルキン組がライラとルイスを破ると見ている。女子はアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ)。AINとして復帰して、出産後もまだ4回転を跳んでいるんだから、本当にすごいよ。彼女が勝つと思う。ペアもAIN、2021年の世界王者ミシナ&ガリアモフ組が獲るだろう。間違いなく面白い大会になるけど、これが僕の予想で、僕が当たると思うよ。

中国杯の放送予定

28:29
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:中国杯の素晴らしいスケートは、来週末からすべて見られます。配信はCBC Gemで11月6日(金)東部時間午後1時45分から。CBCテレビのプライムタイムでは7日(土)午後7時から放送します。パイパー、君も出るよね?

28:49
パイパー・ギレス

パイパー・ギレス:出るわよ!

28:50
アッシャー・ヒル

アッシャー・ヒル:今回の振り返りはここまで。また来週、中国杯でお会いしましょう。

まとめ

元アイスダンサーの2人に、オリンピックメダリストのケイトリン・オズモンドが加わった今回は、技術面だけでなく、表現やメンタル、カナダの強化体制にまで話が広がる充実した回でした。遠慮のない部分も含めて、3人の個人的な見解として楽しんでください。

日本勢では、シニアGPデビュー戦で優勝した島田麻央への評価が際立っています。公式練習から本番での「別人」ぶり、4回転トウループへの挑戦、そしてニードルスピンのポジションまで、具体的に称える言葉が続きます。中田璃士にはSPでの落ち着きという課題が示されましたが、アッシャーが優勝予想に挙げていたように、期待の大きさの裏返しでもあります。

次回は中国杯。2人そろって予想した佐藤駿、パイパーが推す千葉百音が、どんな滑りを見せるのか。番組での振り返りとあわせて注目です。

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