ミーシャ・ジー　フランス国際2017　フリー演技　(解説：ロシア語・アメリカ英語)

彼のように作品を演じてくれるスケーターがもっと増えるといいなあ。

今のようなジャンプ大会は選手たちの寿命を縮めるだけで、選手にとってもファンにとってもメリットはないように思う。

すごく柔らかな演技。
本当にこの表現方法は他の選手も学ぶべきですよね。
さすが一流振付師ということもあり、音のとり方が非常に素晴らしいですね。
ただ音にあわせるだけでなく、その音を表現するような非常に高いレベルの表現力です。
振付師をしていることがプラスに働いていますよね。
手の動かし方で色々表現できるなんてすごいです。
基本的にゆっくりした曲と演技は間延びしたり、退屈になりがちだけど、ゆっくりを表現できる選手ですね。
緩急って言うと、急のほうをどうするかで見せるイメージがあるけど、この演技は緩い部分をしっかりと見せて表現するんですよね。
非常に良い演技でした。

　いやあ、まことに今の男子フィギュアにもの申す！と言うような演技。
GPシリーズの一大会と言っても４回転を跳ぶ他の選手を押さえて台乗りしたことにも引退を伸ばしたことにも大きな意義の感じられる演技だった。
　競技フィギュアはスポーツなんだからケガのリスクを追っても限界を目指すのはスポーツの世界のこととして当然と自分は考えるけど、もう一つの側面である芸術性、これを疎かにしたらやっぱりこのスポーツは成り立たないことを身をもって示してくれてるようなミーシャ・ジー。
　ブラウンとはまた違う表現方法が素晴らしい。

この選手が滑り始めると私は一瞬たりとも目が離せません。最初から最後まで途切れることなく高い精神性が続いていく中、美しさの連続だけが流れるように続いていくプログラムはどこを切り取っても全てが美しいから。わずかな動きや止まりそうなくらいゆっくりした部分でも見事に琴線に触れてくるんです。

緩急の付け方のうまさでは、この選手に匹敵する人が思い浮かびません。激しいとか早い動き→止まるとかゆっくりは普通にできると思うのですが、ゆっくりな小さな動き→ゆっくりな小さな動きで印象深い緩急をつけられるセンスは抜群で、こんなことをできる人はそうそういないでしょう。だからこそ連続ツイヅルから静止したあのポーズもますます際立って、これぞハイライトというぐらいになるのだと思います。流れるような軽やかなジャンプもプログラムに溶け込んでいて美しい。無理に4回転を飛ばず、自分の作り上げた理想の世界をこうやって表現するというのも、素晴らしいと思っています。だからこそ、今回の台乗りはとてもうれしかったです。

一つ残念なのは、地上波でSPを流してくれなかったこと。ゴールデンから外れた本当に好きな人しか見ないような時間帯に放映しているんだから、毎度おなじみ的なVTRを流すより一人でも多くの演技を見せて欲しい。今回上位に上がれなくても、かつて活躍していた選手やこれから上がってくるかもしれない選手の動向や演技だって私は見たいので。

今季は別人のような安定感。美しいです。
でも、以前のやんちゃなプログラムのミーシャがまた見たい、と思うのは私だけでしょうか・・・・

いつも選曲がいいな～と思ってましたけど、今期のタイスはすごくいいですね～丁寧に演技されてます。
４回転なくても、こんなにステキに滑られて魅了されるとは。
TVの前で拍手喝采です。フィニッシュの表情で、ミーシャさんも納得の演技だったことがわかります。
これもセルフコレオかな・・・

う〜ん
ソチ以前の頃に比べたら柔らかい演技で上手くなったけど、
振付師としてやっていくのなら、
スケーティングをもうちょっと磨いてほしいというか、
スピードが欲しいな…と感じてしまいます。

あとジャンプの難易度はほっといていいけど、
滑走姿勢がお尻突き出して前傾気味かなとか、
肩の可動域はもっと広げた方が…とか
色々思っちゃうのは、要求高すぎかなぁ。